Where are you from?
TVのニュースチャンネルを見ていたら、日本酒に魅せられ、県の効き酒大会で
満点を取り優勝したという外国人の話を放映していた。
彼を知る日本人は、「日本人よりも上手なお酒の飲み方をしている。」など、
皆彼の日本文化に対する飽くなき探究心に感心し、親しみの感情を込めたコメントを寄せていた。
続いては、チェコから豆腐作りを学びに来たと言う女性の話が取り上げられていた。
現在日本に滞在中の彼女は、日々豆腐料理の研究に余念がないらしく、初めて
日本に来て冷奴を食べたときの美味しさが忘れられず、チェコで豆腐店を開く
事を目指していると語っていた。
こういうTVを見る度に、そして、これらのTVで紹介されている人々の境遇と同じ様な意味合いで、
自分自身に付いて考えるに付け、「国」だとか、「国民性」というものについて考えさせられる。
我が家ではよく交わされる会話なのだけれど、スペイン人である夫は
「きっと前世は日本人だったんだ。」と言い、私自身は自分の事を、
「通常は西洋の国に生まれていた筈なのに、今回は間違って日本と言う国に
生まれて来たに違いない。」と思っている。
(だって生まれてこのかた、日本と言う国の集団生活の中で、一度も、
窮屈に感じない事は無かったから。アメリカに住んでいた時は、
何て居心地がいいのだろう!と、いつも思っていたから。)
これらのTVで紹介されていた人たちも、もしかしたら、前世では日本ととても
関係が深かったのか、或は日本人として生活していて、今回はちょっとした手違いで、
別の国に生まれてしまったのかもしれないなぁ、などと、いつもぼんやりと考えてしまう。
(2002.11.3)