| 曲名 | 歌詞 | 演奏時間 |
| ラフ・メイカー | 涙で濡れた部屋に ノックの音が転がった 誰にも会えない顔なのにもうなんだよ どちら様? 「名乗るほど たいした名じゃないが 誰かがこう呼ぶ ラフ・メイカー アンタに笑顔を持って来た 寒いから入れてくれ」 ラフ・メイカー? 冗談じゃない! そんなモン呼んだ覚えはない 構わず消えてくれ そこに居られたら 泣けないだろう Yeah ルララルラルララルラ Ah 大洪水の部屋に ノックの音が飛び込んだ あの野郎 まだ居やがったのか 消えてくれって言ったろう 「そんな言葉を 言われたのは 生まれてこの方 初めてだ 非常に哀しくなってきた どうしよう泣きそうだよう」 ラフ・メイカー? 冗談じゃない! アンタが泣いてちゃ 仕様がない 泣きたいのは俺のほうさ こんなモン呼んだ覚えはない Yeah ルララルラルララルラ Ah 二人分の泣き声遠く・・・ ドアを挟んで背中合わせ しゃっくり混じりの泣き声 膝を抱えて背中合わせ すっかり疲れた泣き声 今でもしっかり俺を 笑わせるつもりか ラフ・メイカー 「それだけが生き甲斐なんだ 笑わせないと帰れない」 今ではアンタを部屋に 入れてもいいと思えてきたが 困った事に ドアが開かない 溜まった涙の水圧だ そっちでドアを押してくれ 鍵なら既に開けたから ウンとかスンとか 言ってくれどうした? おい、まさか ラフ・メイカー? 冗談じゃない!今更俺一人置いて 構わず消えやがった 信じた瞬間裏切った ラフ・メイカー? 冗談じゃない! 逆側の窓の割れる音 鉄パイプ持って 泣き顔で 「アンタに笑顔を 持ってきた」 Yeah ルララルラルララルラ Ah Yeah 小さな鏡を取り出して 俺に突き付けて こう言った 「アンタの泣き顔笑えるぞ」 呆れたが なるほど笑えた |
演奏時間 |
| 彼女と星の椅子 | テレビの前で 彼女は一人 椅子に座って 煙草に火を付けた テレビの中 唄う スターを見て 煙と共に 皮肉を吐いてる 本当はスターになりたい君が 何も出来ず 椅子に座ってる 散々 人に当たったって 自分が 惨めになるだけさ こんな 損な事はないよ? 夜の窓辺で 彼女は一人 星に向けて 歌を唄ってる 「私は一体 何がしたいんだろう?」 不安と共に 煙草をくわえた 本当はスターになりたい君が 怯えながら 唄う その歌は 一番 君を解っていて 何度も 君を守ってきた どんな とんがった雨からも さぁ!まわりを見てごらん 最初に君が 立つべき舞台は すぐ近くに 朝の窓辺で 彼女は一人 椅子に座って 歌を唄ってる 本当の君を もっと見て欲しい君が 君に唄う 最初のメロディ 散々 今まで唄ってきて 開演待たずに「はい、カット!」 そんな、そんな終わり方はないよ! だんだん 自分に近付いて 自分が 充分 見えるだろう? そんな、そんな幸せはないよ! テレビの前で 彼女が一人 椅子に座って 歌を唄ってる |
3:34 |
| 睡眠時間 | 眠る前に閃いて 毛布の中に隠れた 2段ベッドの船の上で なぞった小さな物語 このまま起きていられたらなぁ 子供はいつだって 大忙し おやすみ 続きは 夢の中で 眠れずに 時計の音と呼吸のリズム 気になった 息を吸った 吸ったら吐いた 考えてるうちに苦しくなった このまま 生きていられるかなぁ 馬鹿馬鹿しくたって 大慌て おやすみ 気づけば 夢の中へ 眠るのが怖くなって 左の胸 手を当てた ぎゅっと閉じた まぶたの裏に 浮かべた愛しい人の顔 眠るのがもったいなくて あなたに会いたくなって 時計の音と呼吸のリズム 静かな部屋に響いていた いつまで生きて いられるかなぁ いつまで生きて いてくれるかなぁ このまま起きて いられたらなぁ 大人になったって 大忙し おやすみ あなたを 僕の中へ おやすみ 続きは 夢の中で |
4:36 |
| 夢の飼い主 | 生まれた時は 覚えてないが 呼吸はしていた 理由は無いけど 生みの親は ひと目で判った まだ小さくて 白い体 摺り寄せてみた 彼女は やっと それに気付いて 名前を付けた 「いつから側に居たの? 抱いて欲しいの?」 答える術も無いから ただ 身を寄せたよ 少しは あったかいな くだらなかった 彼女の日々は 大きく変わった 餌を与えて 散歩にもいって 沢山触った 首輪を巻いて 服まで着せて 紐で繋いだ 人が来れば 見せびらかして 鼻を高くした 「少しも 離れないの よく 懐いているの」 忘れられたくないから ひたすら身を寄せるよ それで 覚えていてくれるなら 寂しくはないよ 君と居られるから ただ 名前を呼んでくれる事が 少しずつ 減ってきた 生まれた時は 覚えてないが 呼吸はしていた 既に 名前とは 懸け離れた 姿にされていた 自分の色と 動き方を 忘れてしまった 彼女もいつか 付けた名前を 忘れてしまった 変わり果てた 夢の頬に 涙落とした 触ってみても その感触は 別のものだった 自分で着せた 服を脱がして 涙落とした あぁ そうだった こんなに白い体をしていた 「この手で 汚していたの? 閉じ込めていたの?」 苦しかった首から 首輪が外れた 僕は自由になった いつでも 側に居るよ ずっと 一緒だよ 首輪や 紐じゃないんだよ 君に身を寄せるのは 全て僕の意思だ 寂しくはないよ 君と生きてるから ただ名前を 呼んでくれるだけで いいんだよ ねぇ それだけ 忘れないで |
4:45 |
| バイバイ、サンキュー | 明日はとうとう 出発する日だ 最後の夜なのに する事がなくて 入りの悪いラジオなんか聴いて 調子外れの口笛なんか吹いていた 上着もちゃんとカバンに詰めた 切符も財布に入れた ついでにあのコの写真も 今日のうちに皆に会っておこう これからしばらくケンカもできない 明日の朝発って 丸一日かけて 夢に見た街まで行くよ こんなにステキな事 他にはない だけど ひとりぼっち みんないなくて 元気にやっていけるかな 僕の場所は どこなんだ 遠くに行ったって 見つかるとは限んない ろくに笑顔も作れないから うつむいて こっそり何度も呟いてみる ひとりぼっちは怖くない・・・ 手紙を書くよ 着いたらすぐに 明日はとうとう出発する日だ バイバイとか サンキューとか簡単だけど 明日はいつも出発する日だ 怖がってなんかいないよ 昨日の夜できた唄を持って 夢に見た街まで行くよ こんなにステキな事 他にはない だから ひとりぼっち 空の下 上手に唄ってみせるから 僕の場所はココなんだ 遠くに行ったって 僕の場所は変わんない これから先ひとりきりでも たぶん大丈夫 みんながココで見守っている 僕の場所はここなんだ おじいさんになったって 僕の場所は変わんない これから先ひとりきりでも -うん、大丈夫!みんなはここで見守っていて 見守っていて ひとりぼっちは怖くない・・・ |
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| ホリデイ | 失敗しない 後悔しない 人生がいいな 少し考えてみただけさ 有り得ないって解ってる 君に貰った花 3日と持たず 枯らしたよ 詳しい人に話聞けば水の遣り過ぎらしい 巧くいかない日々が繋がって いっそ止めたくなって それも出来ない そんなモンだって割り切れた訳でもない 貰った花 色とりどりちゃんと咲いたよ いつまでも続けばいいな これは夢だって 気づいてる 外は雨降り模様 薄めで見た 時計が止まってる 今何時かな 気になったけど 目を閉じてしまった どうやらまた 朝に繋がった 遅刻かも 起きなくちゃ いいや ホリデイ 今日は起きないぞ 夢の続きを見るんだ 失敗しない 花も枯れない 人生がいいな ざまぁみろ 僕は見つけたぜ まぶたの裏側で もしかしたら そろそろ玄関を 開けてなきゃやばい頃 だけどホリデイ 僕は起きないぞ 駄目だ 眠れない 巧くいかない 日々が繋がって いっそ止めてみたら なおさら酷い こんな僕だって 朝を繋いでる 失敗しない 雨も降らない 人生なんてない 遅刻でもいいから 行こうかな そんで帰る時 覚えてたら 君に貰った花を買って帰ろう 時計の電池も あと2回 寝返りしたら 試しに起きてみよう あと3回寝返りしたら 今度こそ起きてやろう |
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| プラネタリウム | 四畳半を拡げたくて 閃いてからは速かった 次の日には出来上がった 手作りプラネタリウム 科学の本に書いてあった 作り方の他にアレンジ 実在しない穴を開けて 恥ずかしい名前付けた 消えそうなくらい 輝いてて 触れようと 手を伸ばしてみた 一番眩しい あの星の名前は僕しか知らない 天井も壁も無くなって 代わりに宇宙を敷き詰めて 窓は一度も 開けないままで 全てを手に入れた 四畳半の片隅には ここにしか無い星がある 傷付かず 傷付けないままで 君をついに閉じ込めた 近付いた分 遠ざけてて 触れることは諦めてた 背伸びしたら 驚く程たやすく 触れてしまった やめとけば良かった 当たり前だけど 本当に届いてしまった この星は君じゃない 僕の夢 本当に届く訳無い光 でも 消えてくれない光 四畳半の窓を開けて 見上げれば現実が巡る 実在しない星を 探す心がプラネタリウム 消えそうなくらい 輝いてて 消えてくれなくて 泣きそうなくらい 近付いてて 届かなくて 見えなくても 輝いてて 触れようと君の名前を呼ぶ 一番眩しい あの星の涙は 僕しか知らない 消えそうなくらい 輝いてて 触れようと 手を伸ばしてみた 一番眩しい あの星の名前は 僕しか知らない いつだって見付けるよ 君の場所は 僕しか知らない 僕しか見えない |
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| 銀河鉄道 | 電車の窓はガタガタ鳴く 生きた街を遠ざける 見送る人も居なかった僕の 生きた街を遠ざける 知っている景色と 知らない景色が 僕を騙すようにいつの間にか 入れ替わる 僕の体は止まったままで 時速200kmを超えている 考える程に 可笑しな話だ 僕は止まったままなのに こんなに可笑しな事 黙っちゃいられない そう思って間もなく ひとりだって思い出す 誰もがそれぞれの 切符を買ってきたのだろう 今までの物語を 鞄に詰めてきたのだろう リボン付きのクマが転がって来る 迷ったけど拾ってやる 同時に女の子が駆け寄って来る 僕を見て怖じ気付く 後悔した僕からクマを奪うと 礼も言わず逃げていく もういいや 寝ようかな シートを倒す 後ろから舌打ちが聞こえる 聞こえない振りをして 保たれかかって 目を閉じてみたけど 気になるから眠れない 誰もがそれぞれの 切符を買ってきたのだろう 荷物の置き場所を 必死で守ってきたのだろう 人は年を取る度 終わりに近付いていく 動いていない様に見えても 確かに進んでる 自転車を漕いで手を振る人 見送りたい人が居るのだろう 相手を想うならやめてやれよ ちょっと恥ずかし過ぎるだろう 僕の体は止まったままで あの自転車を遠ざける 本当はとても羨ましかった 僕は止まったままだから 役には立てないし 邪魔はしちゃうし 目を閉じてみたけど 辛くなるから目を開けた 真っ赤なキャンディが差し出されている 驚いたけど貰ってみる 笑った女の子が席に戻る 誰にも知られずに僕が泣く 電車の窓はガタガタ鳴く 生きる街を近付ける 出迎える人も居ないであろう僕の 生きる街を近付ける 誰もがそれぞれの 切符を買ってきたのだろう 今までの物語を 鞄に詰めてきたのだろう 荷物の置き場所を 必死で守ってきたのだろう これからの物語を 夢に見てきたのだろう 人は年を取る度 始まりから離れていく 動いてないように思えてた 僕だって進んでる |