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随分と前の話ですが土星の衛星エンケラドスで噴泉が発見されたという記事を見かけました。 太陽系における水の存在は大いなる謎に包まれています。そこかしこに水が存在した形跡が確認されているのに突如として姿を消してしまっていることが多く、現在は地球上でしか確認されていません。 お隣の火星が良い例で渓谷や氷河のあとは発見されているものの「まとまった水」の存在は確認されていません。 火星の極冠域に見受けられる凍結した氷の存在も水が凍結したものではなく窒素としての存在、すなわちドライアイスであって水ではありません。 地球に湛えられた水が一体どこからやってきたのか・・・。 奇蹟の星、地球の謎を紐解いていく上でこの部分に注目する方は意外と少ないのが現状。 太陽系のどこを探してもこんなに多くの水を湛えた星(惑星、衛星の表層に)は見つからないのに、その謎の解明は遅々として進みません。 ここにこそ、生命の起源が詰まっていると分かっていながら現在のアカデミズムは建設的で破綻のない根拠を示せていません。 いうなれば都合の良いことを並べただけの仮説で、仮説はすべての推論異論を打ち破る根拠を備えたものでなければならないはずなのに、今ではそこに無数の綻びができています。 そんな中、土星のエンケラドスで高々と吹き上がる噴泉がカッシーニ探査衛星によって発見されました。貴重な発見と言っていいでしょう。 見つかったのはエンケラドスの結氷凍結した渓谷部、通称タイガーストライプと呼ばれるエリア。 できることなら軟着陸して探査できると膨大なデータを集めることができますが、エンケラドスの環境を考慮すると金星探査ほどは難しくはないにせよ、センサーの耐久性と順応力はかなり高いものが要求されますね。 太陽から遠く離れているため太陽電池性能もかなり高いものが要求されますし、極寒下性能もかなり高いレヴェルが要求されますから。 この厳しい環境下で淡々と探査できる探査機を作り出す英知が今の人間にあるか否か? お金さえかければ出来そうですが軟着陸させ探査そのものを失敗なくできるかといえばそれも無理でしょう。金星探査がそうであったように何度も探査機の失探を繰り返すはずです。 ひとまず、カッシーニで情報を集めていただき万を持して土星域の水とはどんなものなのかを調べていただきたいと思います。 僕の予想では成分も分子構造も地球域のものとは若干異なっているのではないかと思っています。 それをNASAがきちっと発表してくれるかどうかが問題ではありますが・・・。 今週末の連休はシーズンイン直前の最後?の休暇として泊まりでこれから出かけます。皆様も良い休日をお過ごし下さい。 とはいえ侍ジャパンの結果が気になってそれどころではない方も多いのでしょうね。(笑)
March 20, 2009
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先進国のクルマを全てエコカーにすると先進国で販売できなくなるクルマが出てきます。フェラーリなどいは一発でレッド・カードでしょう。 そういった背景を持つ抵抗勢力があるため意見がまとまりません。売りたい買いたいなら、売るほうにも欲しいほう(ユーザー)にも特別環境加算税などの名目で課税を設定すればいいだけのことです。金銭的な負担をすることで社会貢献し、堂々と乗るなら誰も文句は言わないでしょう。副流煙で他人の健康を害することが明らかなタバコに対する増税と同じ考え方です。 クルマの場合、こういった環境適応税の設定で揮発油税の徴収軽減も現実味を帯びると思うのでエコカーに乗っていれば多少は負担を軽減できるようになるでしょう。 エコも税制もすべてはバランスです。今どうしなければならないか?を考えれば自ずと見えてくると思うのですが・・・。 話が逸れたので戻します。 しかも、激変を示唆するドラスティックな意見に反対するためにもっともらしい反論を用意したりしています。一度に換えたら古くなったクルマをどうするのか?またCO2を出して解体するのか?とか、後進国に押し付けるつもりか?などというものです。 ハッキリ言って他人事としか考えていないような反論で稚拙としか言えません。現状、世界でもっともリサイクルが進んでいるのはクルマです。日本の自動車メーカーはかなりの資金を投入して部品のリサイクル化を実施しています。 CO2を削減することと同じくらい、限りある資源、高騰する資源を無駄には出来ません。CO2削減の論点だけでは昨日のディーゼル・エンジンのように見失ってしまうことがたくさんあるということです。CO2を根本から削減するならすべてをエコカーにして古いクルマは集めてリサイクルする。一時的にリサイクル時のCO2排出は上がりますが車が走ることで排出されるCO2の絶対値は下げることが出来ます。しかもそれは数年間にわたってです。 リサイクル時のダイオキシン発生などは皆無ですし、市町村で分別収集されたペット・ボトルの大半がリサイクルされず焼却処分されている現実を踏まえれば自動車のリサイクルが最も効率が良いのです。この事実も知らない方多いんですよね。きっちりとリサイクルされてるペット・ボトルって全体の何割なのか?ご存じない方はぜひ調べてみてください。自治体では分別させているのに結局はリサイクルしてない自治体多いです。 もはや10年以上昔のクルマに乗っていては先進国に住んでいる国民としての責任を果たしているとはいえない状況になりつつあります。そういった古いエンジンの窒素系化合物排出量やPMは話にならないほど酷い結果であることは明白だからです。 ですから古いクルマに乗り続けている方への特別課税導入は真剣に考えるべきです。 燃費を伸ばしてただ満足しているようでは燃料費高騰への対策ぐらいにしかならない時代です。 例えばホンダのフラッグシップ「レジェンド」アドヴァンスHIパッケージ装着車のCO2排出量は10・15モード燃費からの換算値だと273.1g/kmでNMHCやNOXは0.013の規定値というデータが公称値となっています。 この公称値は公共の検査機関を通しているものなので概ね信用できるものです。現在は10・15モードよりも実際の走行データに近づくように設けられたJC08モードのほうを重視するようになっていますが10・15モードよりは数値が悪化します。 4WDで3,471ccの排気量を持つレジェンドがCO2排出量273.1kg/kmというのは世界的に見ても優秀です。 レジェンドよりも排気量が下がるスバル、レガシィ3.0R Eye Sightは10・15モードで200g/kmとレジェンドよりも優秀な成績を残していますが平成17年度排出ガス基準はレジェンドと同等の75%低減に留まっています。 同じレガシィの2.0GT Eye Sightはツインスクロール・ターボのせいもあってか平成22年度燃費基準を達成しているにもかかわらず低排出ガスレヴェルでは平成17年度基準排ガス50%低減レヴェルにとどまっています。3.0Rが75%低減していることを踏まえると要努力かなとも思いますが燃費基準は平成22年度基準をクリアしているので頑張ってはいるんでしょうね。 ニッサンも比較しようと思いましたが具体的な数値を公開していませんでした。僕の見落としかもしれませんがあしからず。低カーボン社会の実現と地球温暖化の背景~3~に続くP.S.サーフィンは実に楽しい!
July 24, 2008
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ご無沙汰いたしております。 ドイツGPが終わって帰国しました。F1はシルバーストーン、ホッケンハイム・リンクを終え序盤に僕がこのブログで指摘し予想した通りの結果になってきています。時間があれば次の渡航までに書こうと思います。 長いこと不在にしていたため色々なことを妻任せにしてしまい、ブログの管理までもお願いしていました。 とはいってもコメントへの返信は出来ませんのでスパムなどのチェックですが、今年に入ってからは間違いなく僕よりもブログ管理を代行してくれていると思います。 今回も10000文字を超えてしまい文字数オーヴァーで蹴られたため2回にわけて書きますので時間が無い方はどうぞスルーして下さいませ・・・。 そもそもこのブログを始めたのは3年前にクルマのエコを考えるために僕も妻も日頃使うクルマをエコカーに買い換えたことがきっかけになっています。当時も4台所有していましたが仕事や足として毎日のように使用するクルマをエコカーに変えた時に何か新しいことにチャレンジしてみようと思い始めたのがこのブログでした。 ちなみに昨年LS600hLと911GT3を購入したときはレインフォレスト・アライアンスに寄付しました。新しいクルマを買うと何かをしたくなる性質なんでしょうかね? このブログを始めたときはそんなにヘヴィな内容の記事を取り上げるつもりはなかったのですが書き始めるとやはりそうも言ってられない状況が多々あり今のような形になっています。 現在はメインにLS600hL。公道でちょっとスポーツ・ランがしたいときはパッソTRDスポーツM(ロングラン最適)とエキシージS(チョイ乗り向けでロング不向き)。クローズド・コースを走るときは911GT3とNSX-Rときっちり境界線を引いています。ですから維持費も抑えられます。 911GT3、NSX-Rなどこの手のクルマで最も高価なのが任意保険ですが、ナンバーはついていてもクローズド・コースまでの移動はローダーを使うので一般公道は全く走りません。というわけで任意保険には入ってません。クローズド・コースだけを走り、日常使用をしないことでCO2排出量も抑えることが出来ます。 知り合いの方に最近良く聞かれるのはどうしてパッソなのか?ということ。TRDが手を加えたスパルタン・モデルながら他に所有しているクルマの中では異色で非力・・・。最近はこれに関してよく突っ込まれるんですが僕から言えばとてもシンプルな理由です。 エコカーぽいからなどという単純な理由ではありません。 サーフィンです。昨年からこのブログでも書いていますが夏場はサーフィンが毎日の日課です。正確には5月後半から10月初旬のシーガル(ウェットスーツのヴァリエ)で入水できる時期は毎週定期的に乗ります。無論、仕事で渡航している期間は無理ですが。 昔は3ミリとか4ミリとかのフル・ウェットを着て真冬も乗ってましたが年を重ね仕事が忙しくなると自分のやりたいことを常にやっているわけにもいかず冬場は引退。それでも5月から10月までは暇さえあれば乗ってます。 まァ、ここまで書けば想像つきますよね。昔はサーフボードを積むためにワゴンを使っていました。しかし今はそんな時代ではありません。サーフボードや着替えのための水が入ったタンクを積みたいからという理由だけで必要もない大きさのクルマで浜に行き来するのも本末転倒です。 4X4で浜に乗り入れてバーベキューやら焼肉やらなんて論外。せめてそれを許可している浜でやってほしいものです。まァ、許可している浜自体あまりないと思いますが。 つまりパッソTRDという選択はできるだけ低燃費コンパクトでサーフボードが積めるようにという条件を満たすためです。少なくともLS600hLやエキシージSで車内にサーフ・ボードを積むには無理があります。というより、まず積まないでしょ・・・。 しかし、パッソなら十分可能ですし、海に行くのは僕だけで助手席は潰せますのでボード2枚をラクラク詰めます。クルマのオーヴァー・サイズにはなりません。ちょうど良いサイズです。 エコカーといえば今や日本でもやっとのことで様々な議論が巻き起こるようになりましたが未だ後進国です。エコカーへのシフトを必ずしもよしとしない勢力に騙されてしまっているからです。どんな業界にも激変を嫌ったり、そんな状況は困るという抵抗勢力がいるので、そうはならないようにドラスティックな改革派の主張のウィーク・ポイントをつくプロパガンダを発信しまくり世論を操作します。 こういったNGO団体や政治結社は世界中に無数にあるので何もご存じない方は簡単にその考えに流されてしまいます。また、自分自身にとって都合が悪い主張よりも自分にとって都合の良い論調を支持するのも自明の理。 こういった抵抗勢力に丸め込まれていることに気づかない日本人多いです。しかもオピニオン・リーダー的な役割を果たす著名人などがそういったプロパガンダを宣伝していることが多いので余計に振り回されるかっこうになります 日本のエコ常識の中で一番で決定的な相違点を見せているのがヨーロッパ先進国との差です。 ヨーロッパの研究機関ではかねてから先進国を走っているクルマすべてをエコカーに変えることでCO2を大幅に削減できると提唱しました。 この提案にヨーロッパのカー・メーカーの大半は賛同しCO2を削減するためのプログラムを開始しました。ガソリン・エンジンよりもCO2排出量削減で有利な新世代ディーゼルを加速させたのはこういう背景があります。 しかし、クルマのエコを議論するうえではCO2削減だけが問題ではなく、NMHC(非メタン炭化水素)やNOX(窒素酸化物)、PMと呼ばれる粒状物質の排出量の問題が関わってきます。この部分でディーゼルはガソリン・エンジンのレヴェルをクリアできていないのが現状なので、現状の技術のままではディーゼルは淘汰されることになるでしょう。 CO2ばかりに目がいくと本質的な部分を見落としてしまうことにもなりかねませんので冷静にかつ客観的に判断していただきたいものです。 前述した欧州先進国と日本のマジョリティの相違に危惧したのか最近はトヨタがエコ換えのCMを始め、トヨタの社長や執行役員が専門誌に寄稿したりしています。 ホンダもトヨタに対して遅れをとるわけにはいかないので福井威夫社長が新聞や専門誌に登場し今の日本のエコに対し油断するなと警鐘を鳴らし提言しています。 最近では6月29日付け産経新聞「提言ニッポン」の中で福井社長へのインタヴューが行われていて、その中で燃費性能や燃焼性能の良いクルマへの買い換えを促すため古いクルマの税金を高くするという考え方もあるとおっしゃっていました。もっともです。僕は大賛成です。タバコの1,000円台値上げ論と同じくらい賛成です。~その2~に続く
July 23, 2008
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今回はモースポ関連の記事ではありません。折角お越しいただいた皆様には申し訳ございませんが今年の1月から気になっていることを取り上げさせていただきました。。 「メッセンジャーからの映像」というタイトルからすぐに惑星探査機だと解る方はおそらく少ないでしょうね。せいぜい、思いつくのはWINDOWSのメッセンジャーぐらいでしょう。 メッセンジャーは2004年の8月3日にNASAが打ち上げた水星探査機です。今年の1月と10月にメッセンジャーは水星に接近し多くの画像を送ってくることになっています。 水星の惑星表面の近接画像が地球に送られてくるのは1974年から75年にかけて3度、水星に接近したマリナー10号以来となります。 今年の1月に水星まで200キロという位置まで接近したメッセンジャーは1,200枚の写真を撮影し地球に送信してきました。 メッセンジャーは2011年に水星周回軌道上に投入するための準備段階として水星の重力を利用したスゥイングバイを3回実施する予定ですが、このスゥイングバイの際に水星のおよそ半分の領域を観測することができます。 水星は地球の衛星である月のような表面色を持っていますが実際には全く違う物質で成り立っていると考えられます。しかし、まだまだ水星の惑星探査は始まったばかりなので今、科学的に説明されている水星はあくまでも推測の域を出るものではないということも事実です。 そんな中メッセンジャーは太陽系最大のクレーターと呼ばれる水星のカロリス盆地の撮影に成功しました。 クレーターの中に雪が積もったように白く写っている部分が数多く見受けられます。水星はその大きさの割にはかなりの質量があり強い磁場を持っていますから地球のマントルと似た溶けた金属の対流が存在すると考えられています。 さらにこのカロリス盆地を見ても解るように水星はかつて想像を絶するようなジャイアント・インパクトを受けていることは明らかで未だに内部ではマグマが活発に活動している可能性が高いと言われています。 まだ火山活動が活発であることを踏まえれば幾つかのクレーター内部に雪のように積もった白い物質は硫黄である可能性が高いと思われます。あるいはマグマの活動によって噴出した温泉や間欠泉が夜の間に凍結したものである可能性もあります。 水星でも極冠域で凍結した氷の反射と思われる光が観測されています。 メッセンジャーは今年9月と10月に水星に再接近する予定ですが画像の撮影に加え、磁場調査などによる惑星内部構造の解析や水星を包む大気の分析を実施しながら次の段階である探査機の水星面着陸による探査の可能性を探ることになるでしょう。 火星に下りて惑星探査を成功させたNASAのヴァイキング1号。 火星探査と比べると金星探査は人類の英知や技術が問われる結果となりました。金星の大気に含まれる濃硫酸やフルオロ硫酸、濃塩酸に悩まされ、挙句には金星地上の大気圧が60気圧から140気圧もあるため投入した探査機がことごとく消息を絶ち失敗に追いやられました。 人類の悲願でもある金星探査。これを初めて成功させたのはNASAではなく1975年、旧ソ連の金星探査機べネラ9号でした。このとき初めて金星地上の写真を地球に送ってきました。 その後、金星の極悪な環境を乗り越えて旧ソ連のべネラ3号やNASAのパイオニア・ヴィーナス1号と2号など次々と金星に軟着陸し探査が続けられ色々なことが解ってきています。 昔、宇宙戦艦ヤマトというアニメがありましたが、デスラー総統の星(名前は忘れました悪しからず)の環境は正に金星からヒントを得ているのではないかと思います。やはり濃硫酸の雨と塩酸の海が出現したような気がします。 次はいよいよ水星。ここはNASAが一歩リードというところでしょうか。 そして木星。木星の謎を解明せねば太陽系の謎は解明できません。未だに木星をガス惑星と言い続けていてる矛盾をハッキリさせるためにも木星探査は不可欠です。
May 17, 2008
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