Fastest Lap

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August 15, 2006
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2日目。

北イタリアのブレシアをスタートしてエミリア・ロマーニャ州に入りモデナ市内のアレッサンドロ氏の自宅で一泊させていただいた僕は再びフェラーリ348チャレンジに乗り込みました。
ちなみにアレッサンドロ氏は348チャレンジ以外にアルファロメオとフィアットもお持ちです。
また、自宅の地下カーヴに貯蔵されたワインは500本とかなり本格的なもので、僕同様、クルマとワインが大好きな上に同い年なのでかなり相性は良いです。(なんか誤解されそうな表現ですが・・)
僕にとっては外国人の友人としては最も仲が良いので今回からは敢えて氏を外してアレッサンドロと記述します。
エミリア・ロマーニャのモデナを再出発した僕とアレッサンドロは「Mille Miglia」のコースを辿りながらスポーツカーに対する議論を重ねました。異国の文化背景や精神風土を持つ方々とクルマに関する話題でいろんな会話をするのは本当に楽しいものです。
僕とアレッサンドロは仕事で同じ苦楽を共にした仲間ですので息が合う部分もありますが、一方でどちらも譲れない価値観や主義主張をもっているため妥協案を引きずり出すことが難しいこともあります。

ポー川流域に広がるポー平原に位置するエミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャを目指すルートにもワイン用ブドウの栽培地がこれでもか!というぐらいに広がっていました。

無心で、とにかく無心でステアリングとスリー・ペダルを操って、自身のセンシング機能を動員してエミリア・ロマーニャの山岳路を攻め込むと見えてきます。

先人たちが「Mille Miglia」にこめたメッセージが走ってみると解ります。

イタリアの景勝地をひた走るレース・コース。決してドライブ・コースではありません。
「Mille Miglia」が始まった1927年はムッソリーニ政権がイタリアを牛耳っており、そうした時代背景の中ファシズムからの解放を目指し自由の象徴たるメッセージを込めてスタートしています。
これって、何かに似ていると思いませんか?
人間を解放したり自由であることを感じさせてくれる存在・・ワインも同じではないでしょうか?無論、クルマも同じような存在です。
クルマと共に走る悦びを知れば行動範囲も広がります。しかし、自分が行きたいところに行くための移動手段を超えたところに存在する価値や美意識が、クルマに個性や魅力を吹き込んでいると言っても過言ではないでしょう。
ドライヴァーだけでなく沿道でその走りを眺める観衆の方々も一緒に自由に楽しめる精神的支柱、精神風土、そういった多くの人々の心と自由を解放してきた「Mille Miglia」はクルマやワインだけでなく伝統のあるイタリア産業のほとんどに影響を与え、根ざしているのかもしれません。


One more thing・・
キザだと笑い飛ばされるかも知れませんし、危ない人だと勘違いされる危険を承知の上で申し上げますと、僕は赤ワインを総称して「彼女」と呼び、白ワインを総称して「彼」と呼びます。
多分、同じような呼び方をされる方がいらっしゃるとは思うのですが・・
その理由に関してはまたの機会に譲ることにして、こうして自由な精神風土の中で育まれた「彼女」たちや「彼」らのプロフィールを知る上でこの風土に根ざした「Mille Miglia」を知ることは非常に重要な意味を持ちました。

エントリーフィー80万円という金額が頭を過ぎるのですが僕も「Mille Miglia」に参加してみようと考えています。

~つづく~


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Last updated  August 15, 2006 02:56:20 PM
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