Fastest Lap

Fastest Lap

August 16, 2009
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カテゴリ: Formula 1
このブログも随分と長い期間放置状態にありましたが、それでも毎日定期的にお越しいただいている皆様ありがとうございます。
しかしながらここまで放置状態が続くとやはり脳裏を過ぎるのがブログの削除です。更新できない放置状態のブログなど動いていない銀行口座のように使い物になりません。今年いっぱいでブログは削除しようと思っていますのでご理解ください。
何度か帰国していたのですが管理画面を開いても記事を書きコメントをチェックする時間はみつけることができませんでした。

さて本題に入る前に皆様にご報告したいことがあります。
まず従来からこのブログに登場していたマスコットのアミネコの件です。こちらは僕の妻が自作していたものですが実は同じ仕様のものが何体か存在しています。
元妻とその友人の2人が手作りで製作しているので、厳密に比べればまったく同じというわけではありませんが同じモデルが存在します。
妻の友人のご主人というのが僕が時々GTなどの写真を使わせていただいているN氏なのですが、N氏ご夫妻が国内のサーキットでスーパーGTやFNを観戦する際、先々でこのブログをご覧になった方(?)から僕だと思って声をかけられることがあるそうです。
誠にもうしわけございませんが僕はアミネコの製作者ではありません。
N氏も僕と間違えられることに戸惑っておられますので、もし、このブログにお越しになっていらっしゃる方々がこれをご覧になりましたら、N氏やN氏の奥様をそっとしてくださるようお願いいたします。


N氏が撮影された写真を何度も利用させていただいたりしていたことが余計に誤解を招く結果になったことは否めずN氏と奥様には大変ご迷惑をおかけいたしました。N氏ご夫妻から許可をいただき使っていた写真もマシンの写真以外はほとんどがN氏ご夫妻が並んでピットウォークに参加し撮影したものです。記事が長くなることを嫌ってそういったご説明を省略したためにこういった事態になってしまったことN氏ご夫妻には重ねてお詫び申し上げます。

さてF1のほうはハンガリーが終了し1ヶ月の夏休みを迎えました。ちょっとホッとしています。きちんと「夏休み」があったので。(笑)
来週末はいよいよヨーロッパGP・・・
景色は別としてコースはお世辞でも奇麗とはいえないヴァレンシアはスリやひったくりの類が多いので行きたくないグランプリのひとつです。

2009年シーズンのF1は開幕前や開幕2~3戦の展望で僕がすでに書いているような展開になってきているのが僕としては面白くありません。(笑)
マクラーレン・メルセデスが今季を諦めることなく開発を続けることを決断したことで、ハンガリーでは一気にここまでマシンのポテンシャルを上げてきました。しかもマクラーレンは開発継続の方向性を間違えることなく一気にポジションをあげてきました。今季は新しいレギュレーションの1年目でエアロやヴィークルダイナミクスを細部にわたって吟味するには流動的な部分が大きすぎます。
だからこそKERSの信頼性と操作性、精度と持久力をあげることが必須です。補足するとこの場合の精度と持久力は決められた時間にパワーをロスなくアウトプットできる回路やデヴァイスの精度と、それらが壊れないための持久力や耐久力です。マクラーレン・メルセデスは迷いを払拭しこの判断を間違えなかったのでポジションを上げてきました。
一方、フェラーリとトヨタはマクラーレン・メルセデスよりも序盤の成績が良かったにもかかわらず、勝てそうで勝てない停滞期が長いこと続いているのはKERSの信頼性確保と耐久性確保、さらにKERSシステムのフェイルセイフと軽量化に本気になって取り組まなかったからです。いや、KERS熟成だけでなくヴィークルダイナミクスもエアロもと、いろんなところに首を突っ込みすぎて収集がつかない状態を作ってしまっただけのことです。最近になってやっとトヨタもフェラーリも方向性を見出してきたようですがKERS熟成が進んでいないことを踏まえるとチャンピオンシップ争いからはもはや脱落したといって言いでしょう。
現状もフェラーリとトヨタはいろんなところを少しずつ改良しアップデートしている感覚ではあっても大きな革新や進歩ではありません。
これからのF1でKERSシステムは設計開発のコアになります。それは間違いありません。パワーユニットが果たす役目と同等のコアユニットなだけにメカニズムの信頼性だけでなくパッケージングまでをも含めて開発の最優先事項になるでしょう。ここが決まらなければ他の設計も決まらない・・・そのくらい重要なポイントです。
来シーズンのためにも今年ここに時間と労力をつぎ込むべきなのに十分な結果は出せていません。とはいえ制約が多い技術なので見直せる範囲は限られます。将来の開発費の削減なども見据えていかなければならない中、マクラーレン・メルセデスはブダペストにおいて現状の技術で生み出せるKERSに関してひとつ完成系を投入し成果を上げました。

KERSがもたらすエクストラ・パワーのアドヴァンテージに抗うことすらできずに、やすやすとポジションを明け渡す状況が続いています。とはいえ、今シーズンが開幕する前から僕は言い続けてきました。
最初は勝てない雌伏の時代を乗り越えて未完成のテクノロジーを熟成させようとする野心や気概を覗かせたティームが今シーズンもっとも躍進しチャンピオンシップ争いの鍵を握ると。
マクラーレン・メルセデスはやっとKERS本来が持つ真のアドヴァンテージをものにしたように思います。KERS使用時の立ち上がりロスを極力抑え、加速中のスリップをも最小限にとどめ、その優位性を余すことなく路面に伝えています。しかもエアロや電子制御ディヴァイスに過度に頼ることなく実現している点が特筆すべき点と言えます。
しかしながら完成が少しばかり遅かったか?
残されたコースでKERSユニットの特長が最大限活かせるコースは少なく、ヴァレンシアやシンガポール、スパなどヴィークルダイナミクスの粋が問われるコースが目白押しです。とはいえ、マクラーレン・メルセデスのKERSはロスが少なくタイムラグも少ないように見受けられるのでトラクションさえ良ければちょっとした高速コーナーでも積極的に使っていける可能性もあります。かなり有効にKERSを使うにはその瞬発力を受け止めることができるしなやかな足が決まっている必要があります。イナーシャ・ダンパーに先鞭をつけたマクラーレンならではの足を用意できたといえます。ただ、今シーズンのマクラーレン・メルセデスはサス・セッティングがとってもナーバスなので、ここが決まった時だけという但し書きがつきそうです。


まあ、あまり長々と書くことは止めましたのでこの辺で・・・。
ただいま久しぶりの長期休暇を満喫中です。皆様もよいお休みをお過ごしください。






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Last updated  November 4, 2009 01:31:19 AM
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