つれずれうんちく

『夏の庭』 湯本香樹実


 私は生まれてからずっとおばあちゃんと同居でした.もういないけれど,この本を読んで,わらじの作り方を教わったり,ほおずきのふくらまし方を教わったり,おやつをこっそりもらったり,おばあちゃんとの色々な思い出を持っていることを久しぶりに思い出しました.老いていくおばあちゃんと成長していく自分という,逆向きの変化を感じながら育ったんだなあと思いました.体が自由に動かなくなって,ちょっとずつぼけちゃったりしていくことを,やがて来ることだと自然と思えるのは,おばあちゃんといたからだと思います.この本の子達と自分とが重なって見えました.
私も孫にそう言ってもらえるおばあちゃんになりたいです.
 もちろん,おばあちゃん,おじいちゃんと同居していたせいで精神的に大変で,家がめちゃくちゃになってしまう例もあるし,友人でそういう人もいます.本の感想から離れてしまいました.難しい問題です.



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