つれずれうんちく

『柿の種』 寺田寅彦



これは,著者の書いた短い書き物とかをまとめたもので,今で言うならブログという感じのコメントが沢山つまっている.普通におもしろい.ブログを自分が書いていく上でも参考になる.
随筆集では彼の趣味やこだわりが随所ににじみ出ていて,時として冗長になりがちだけれども,こちらは短いので読みやすい.
彼は物理学者だけれども,それだけにとらわれない視点を持ち,文学や芸術にもお通じているところは見習うべきだと思った.

しかしながら,悲しいがな,上流思想のようなものがすこし感じられた.時代も昔なので,仕方がないというべきか.

寺田寅彦があの有名な『吾輩は猫である』に出てくる人物のモデルということを初めて知りました.


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: