森田先生が朝寝について語っておられる。
「もっと心持ち良く、寝ていたい」ということと、 「 すぼらではならぬ、起きなくてはいけない」と言うことの間に、葛藤がある間は、なかなか起きられない。
「思い切って、床を蹴って起きなくてはいけない」とか、なんとか都合の良いことばかりを考えながら、ちっとも床を蹴らない。
いつか佐藤君が、 「朝寝は、心の内に葛藤のある間は、なかなか起きられないが、考えが尽きた時にふっと起きるものである」と言われたことがあるが、本当にその通りである。
その葛藤が尽きた時に、欲望の衝動が発動してくるとすぐに起きられる。
例えば、腹が減ったとか、池の鯉はどうなっただろうかとか、講義のことを忘れていたとか、様々なことが頭に浮かんできて、それが衝動になって、初めて床を蹴って起きるようになるのである。
我々の心は、事に触れ、物に接して、何かにつけて、絶えず心が発動するものである。
朝寝ている時にも、池の鯉のはねるかすかな音にも、昨日入れた鯉はどうであろうか、机の上の一輪挿しが、目に留まっては、昨日、外へサボテンの鉢を置き忘れていたとか言うことを思い出して、些細な事でも、それが床を蹴って起きるという衝動になるのである。(森田全集第5巻 360ページ要旨引用)
私は毎朝6時40分に目覚まし時計をセットしている。
目覚ましが鳴ると、 「ああ、もう起きる時間か。もう少し寝ていたい」という気持ちになる。
でもこのブログの原稿作りのことが頭に浮かび、すぐに跳ね起きる。
6時40分から約20分の間で、すでに予約していた投稿がアップされているので、誤字脱字がないかチェックする。さらに明日投稿する予約原稿の事前チェックをして、問題があれば修正をする。
次に7時から8時までの1時間の間で、投稿原稿を1本作る。
もしそれが未完成で終われば、夜完成させる。
投稿原稿を作るにあたっては、前日までに、テーマだけは決めている。
それを音声入力というツールを使って仕上げているのである。
私の場合、朝は頭脳明晰で、しかも緊張感があるので作業がはかどりやすい。
8時になると、しばてん踊りとどじょう掬い踊りのけいこをしている。約7分。
その後、身なりを整えて8時30分には職場に向けて家を出る。
朝の食事はニンジンリンゴジュース1杯で済ませている。
以前ブログをやってないときのことを考えると、「起きなければいけない」という気持ちと、「もう少し寝ていたい」という気持ちが頭の中で渦巻いていた。
いつももう少し寝ていたいという気持ちが勝り朝寝をすることが多かった。
今日は休みという場合は、 9時ぐらいまで寝て後で後悔することが多かった。
朝寝の習慣をやめたいという人は、朝起きてからしなければならないこと頭に思い描いて寝ることである。もう少し寝ていたいと思っても、その事がきっかけになり、床を蹴って飛び起きることができる。
森田先生は朝寝を克服するためには、欲望の衝動が発動があることが肝心であると言われている。
そのためには、常日頃から、次の日にやらなくてはならないこと、やってみたいことのストックをたくさん紙に書くなどして持っていると、いつまでも朝寝をすると言う事はなくなると思われる。
毎日決まった時間に起床するということは、生活が規則正しくなり、生活にリズムがついてくることである。リズムが狂ってしまうと、余計なことばかり考えるようになり、神経質性格を持った人は、神経症に陥りやすくなるのではなかろうか。
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