森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.07.04
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形外会の香取会長の話です。

森田先生は熱海で旅館の経営もされていて、そこでのことです。
先生もお疲れの時には、時々横になられるし、先生は「僕も毎年8月には、よく仕事がいやになって、遊び事ばかりする事があるよ」とおっしゃる。
私の入院中には、先生は盛んに診察をなさるし、時々出てきては、患者に話をしたり、叱ったりなさる。そんなところばかり見ているから、先生は人間離れしていて、疲れる事を知らないかと思ったのでした。今度初めて、先生でも、やはりできない時はできない。
できる時はできる、という事が分かりました。
(森田全集第5巻 320ページより引用)

森田先生は、起きて活動している時間帯は、精神を張り詰めて緊張状態に保ちなさいと指導されています。代表的な言葉では「無所住心」「ものそのものになる」という事です。
そうすると、精神が活動的になり、次々と豊かな感情が生まれてくる。
気づき、アイデア、工夫などもどんどん発生してくるといわれています。

これは生活信条としては基本中の基本なのですが、実際には難しい。
というよりも、実践・行動力が回復して、そのまま調子に乗っていてはいけないという事だと思う。

それは、身体や精神の働きには波があり、その波が上昇したり下降している。
分かりやすい例でいうと、交感神経と副交感神経です。
昼間は交感神経が盛んに活動しています。
しかし食事をした後や夜間は副交感神経が優位になります。
このバランスを上手に取ることが大切です。
取り損ねると自律神経失調症で苦しむことになります。
ここでは、上下する波に合わせながら生活することが肝心なのです。

バランスをとるという事で考えると、神経症で苦しんでいる時は、精神が弛緩状態にありますので、実践や行動面に力を入れることで、バランスを回復していくという事になります。
いったんバランスが回復してくると、サーカスの綱渡りのようにバランスを維持することを心掛けることが肝心だと思います。緊張と弛緩のバランスを心掛けるという事です。





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Last updated  2020.07.04 06:20:06
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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