オールコートマンツーマン(all coat man to man) 相手が何処に動こうとフィールドプレーヤー全員で相手選手のそれぞれをマンマークする守備戦術。 1950年代のハンガリー代表「マジックマジャール」は、ポジションチェンジによるスペースメイキングでこれを打ち破った。1974年オランダ代表の「トータルサッカー」以降は「ゾーンディフェンス」が主流となった。
オフ・ザ・ボール(Movement off the ball) ボールを持っていない状態のプレー。サッカーでは一試合90分の中で一人の選手がボールに触るのは多くて5分程度、残りの85分間はオフ・ザ・ボールとなり、オフ・ザ・ボールがいかに重要かわかるだろう。 オフ・ザ・ボールのプレーによってオン・ザ・ボールのプレーの良し悪しが左右されるほど重要である。それはボールを追いかけるTVでは映らない。スタジアムに行って選手の動きから学ぶもの。 味方からのパスを受けるために適切な角度・位置にポジション移動を続け、味方にパスを出した後はそれをフォローするために動く。フォワードは相手のマークを外し、良い状態でシュートまで持ち込むために、パスを受ける前に駆け引きを続ける。 オフ・ザ・ボールでは選手は絶えず動き、対峙する敵選手より少しでも有利なポジションをとろうと競り合ったり、意図とは逆の動き・騙す動きをして動いたり、敵やDFラインをかく乱、威圧したり、激しく入れ替わるので攻守関係なくチェイシング(マーキング)していたり、スペースを埋めたり、バランスをとったり、味方に指示を与えたりしている。 GKでさえも絶えず細かく動いているものだ。 オフ・ザ・ボールの段階で良い準備をしておくことで、ボールを受けたときに、良い体勢で(グッド・ボディシェイプ)で視野を確保し、良いプレーすることが可能となる。