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サッカー通の用語集1



サッカー"通"になるためのサッカー用語 いっきに読まず辞書のようにお使いください。いっきに読むと気持ち悪くなります。
ご意見募集中

アーリークロス (early Cross)
 相手ディフェンダーが戻らないうちに、ディフェンスラインとゴールキーパーとの間を狙って、浅い位置から早めに入れるクロス。カウンターなど速攻時は、相手のDFの数と陣形が揃ってないときに、低い位置から一気に前線に入れること。イタリア代表DFやイングランド代表が多用。

アウトスウィング (out swing)
 ゴールから遠ざかる方向にスワープする蹴り方(キック)の一種。このキックのコーナーキックの場合は、アウトスウィングコーナーという。

アウェーゴール
アウェーゴール・ルール、アウェーゴール方式
(1)欧州チャンピオンズリーグ等で採用されているアウェー側のクラブのゴール数を最終的に2倍に計算するルール。得失点差計算にアウェイゴールは2倍の得点数として加算。
(2)Jリーグでは、2006年から、ホームアンドアウエー方式で争われるナビスコ杯決勝トーナメントと、J1、J2リーグ入れ替え戦に限り、2試合の合計得点が同じ場合に勝者決定に採用している。

アイコンタクト (eye contact)
 プレー前にパスを送る選手がパスを渡す選手に目線を送り、目で合図を送ってプレーすること。今では目線フェイントも行われている。"右のサイド選手にアイコンタクトしておいて、中央のFWにスルーパスを出す。"ということもある。

上がる
 サッカー戦術の高さの概念からきている。サッカーにおいて低いとは味方ゴールに近く、高いとは敵ゴールに近いゴールラインからゴールラインまでの選手の位置をいう。古くは監督がチョークで黒板に書いて戦術を指示していたことから。だから相手ゴールは天井に近い黒板の"高い"位置になり味方ゴールは"低い"ところに書かれる。
 「上がる」とは相手のゴールに攻撃・攻撃支援に向うこと。「ライン際を上がる」とはサイドバックやアウトサイドの選手が前線にオーバーラップ・攻撃参加すること。

浅い
 「浅いラインどり」「浅いディフェンスライン」などと使う。これは"高い"位置にディフェンダーのラインデフェンスがある事を意味する。強いプレスをかけるコンパクトなサッカーには必須。反面、自陣ゴールとのスペースが開き、裏のスペースを狙われやすい。

アグレッシブ (aggressive)
 攻撃的、侵略的、積極的なこと。状況・相手チームに対し、自ら進んではたらきかける。
トレーニングや試合において闘志・気迫を充分にして、達成、勝利をなそうとする事。

アシステッドトレーニング ⇔レジステッドトレーニング
 負荷を軽減するトレーニング。注目されているトレーニング方法で重力や摩擦といった走るのにかかる地球上の自然負荷を、腰にロープをつけて機械で前から引っ張ったりして、選手にとって未知のタイムを実際に経験させ、手足体の動きを実感させる。陸上競技から他種目へ取り入れられ水泳や他の走るスポーツにも有効。この方法が進めばサッカーにおいてキック力向上やジャンプなど応用用途は広い。設備投資が課題。

アジリティ (Agility)
 瞬発力、反応力、(細かな方向変化を含む)敏捷性の能力のこと。バランス、巧緻性(こうちせい)、スピードなどを含むフィジカル要素の一つ。

アジャスト (adjust)
 ぴったり合わせること。調整・調節する。 適応・順応する(させる)こと。
転じてサッカーでは、敵の戦術への対応策が成功すること。

アズーリ
イタリア代表。イタリア語で「紺碧・群青色」。代表ユニフォームの色から。プライドと栄光の色。2006年ワールドカップ優勝で世界一の輝きを取り戻した。

汗かき役・汗をかく選手
 豊富な運動量でピッチ上を走り回り相手を混乱させ味方をサポートする中盤の選手。南米では伝統的に背番号8番。このように世界では背番号がプレースタイルをあらわす意味合いも大きい。かつて日本代表の8番タイプの選手に北澤豪がいた。

アップ
 運動前に筋肉を動かし体を暖めほぐすこと。準備運動。試合中に控えの選手がアップを始めると、監督から選手交代の指示が出たとみていい。しかし選手が監督に自分を使え、とアピールして勝手にアップすることもしばしば。

アップセット
番狂わせ、大金星。試合で大方の予想が覆える結果になった時に使われる。
 元々は、計画を台無しにされてしまう事や、予想・計画がひっくりかえってしまう事の意味だった。スポーツの試合の結果予想が盛んになると、スポーツでも使われるようになった。(≒ジャイアント・キリング)

当てる・当てにいく
 他の選手にパスして、戻ってきたボールで攻撃を作ること。前線の選手にポストプレーをさせること。

アドバンテージ (advantage)
 反則があった場合に反則された側のチャンス状態であれば、反則をとってプレーを切らずに、その場は反則を流すことをいう。チャンスでなければプレーを止めるし、直ぐにチャンスが終わってもプレーを止めて反則をとる。また、審判がその判断をするまでのプレー状態もアドバンテージとよぶ。審判によって曖昧でこの判断の上手下手で審判のレベルを簡単に判断できる。

アプローチ (approach)
相手にアプローチ(チェック)する=相手にプレッシャーをかけること。
ボールにアプローチする=ボールに素早く選択(プレー)すること。

アプローチ (approach)
 a.ボールの移動中のうちにアプローチする相手選手に身体を寄せる。
 b.相手のファーストタッチ前に、相手のあらゆる動きに対応できる自分の間合いと体勢をとる。
 c.オン・ザ・ボールの相手に体を寄せ、動きを阻害し、意図的にミスを誘発させる。
以上a.b.cの守備戦術。相手のプレー選択をすぼめミスを誘発させることをまず目的とし、機を逃さずボールを奪いにいくこと。

アレゴール
多数派である右足利きの選手がよく行うシュート。ゴール前の左45度付近から右足インステップで擦りカーブをかけ、逆サイドのゴール右隅へシュートすること。イタリア代表アレッサンドロ・デルピエロのプレーから。

アンカー (anchor)
MFのポジションの種類の一つ。船のいかり(アンカー)の存在として中盤の底に位置し、守備を安定させる役目。

アンティシペイション (anticipation)
 「予測」「読み」のこと。

イエローカード (黄紙)
 主審が試合中に選手の危険行為や非紳士的行為へ警告を示すこと。そのカード。1試合中に同一選手に対し2枚目のイエローカード(警告)が出されると、同時にレッドカードが提示され、その選手は退場となる。また大会規定などによるが、累積枚数が規程の枚数に達すると、その後の試合に出場停止となる。

インコントリスタ (Incontrisita イタリア語)
 守備的MF。激しく巧みなボディコンタクトが目立つが、守備の個人戦術を駆使し、相手からのボール奪取の仕事を盛んに中盤で行い、最終ラインと連携、サポートも行う役割。攻撃面は簡単に近くのレジスタ等に渡し任せる事が多い。≒メディアーノ インコントリスタを置いていないチームも多い。日本では2002年日本代表の戸田選手がこの役割であった。

インサイドキック (inside kick)
足の内側の中心に当てるキック。短い距離で正確さを要求される場合に使う。中距離、更に、O脚選手などは擦り上げてプレスキックに使うことも。関節疲労に気を付けよう。

インスウィング (in swing)
 ゴールに近づく方向にスワープするキックのこと。コーナーキックの場合は、インスウィングコーナー。

インステップキック (in step kick)
足の甲の広い面積に当てる基本のキック。強いボールが蹴れる。長い距離に使う。クリア、一発のサイドチェンジ、素早いアーリークロス、ロングシュート、強烈なシュートなど。

インターセプト
 パス、ドリブルなどをしている敵のボールを奪うこと。

インフロントキック (in front kick)
足の親指付け根辺りに当てるキック。大きく曲がるボールが蹴れる。プレスキック(フリーキック)、クロス、ロングパス、シュートなど。

インプロビゼーション (improvisation)
 ひらめき、即興性。瞬間的な創造性あふれるプレー選択のこと。基本と相反する言葉に思われがちだが、オフ・ザ・ボールにおける視野の確保といった「基本」ができていればこそ表現できるプレー。

インジェリータイム
 ロスタイムのこと。

ウィング (wing,winger)
サイドライン寄りの地域でプレーする攻撃選手。フランクと呼ばれる。

ウェーブ (wave)
 フラット3と共にトルシエ氏の提唱したボールを受けるオフ・ザ・ボールの動き。例えばパスを受けるのに動かなければ、ボールの移動時間に敵が迫ってきて状況が悪化する。しかし、いったん孤をえがいて後方に下り、前に進みながらならば、頭を上げて視野を確保でき、敵味方の動きが見え、攻撃方向の前方に進みながら余裕を持って精度の高いプレーがボールを受けて瞬時に出来るという個人戦術。敵もその動きには付いてき難く、自ら動くことで自らの時間と空間を作る動き。
 また、アタッキングゾーンでの波状攻撃のこと。ボランチやDFまでもが入れ替わりながら前線に作ってもらったスペースにオーバーラップし、とめどなく攻撃を仕掛けること。波の戻っては押し寄せる動きから命名。

ウェッジコントロール (wedge control)
 足首と地面の間にある角度を作って、ボールコントロールする技術。

えぐる
 オーバーラップしたサイドの選手が相手ゴールライン近くまで上がり、そこからセンターリングをあげること。敵陣から自陣に向うマイナスのボールになり敵DFは対処し難く味方はゴールに入れやすいクロスを上げられる利点があるが、時間をかけるので守備側の守備陣形と数がそろってしまうという欠点も。

エール・ディビジ
オランダサッカーリーグ1部リーグ。ディビジョン1。各クラブの総当りホーム&アウェイ方式で、全34試合、年間306試合。
 オランダサッカーリーグは、1898年創立。1部、2部18クラブ、アマチュア1部14クラブで構成。

エラシコ エラスティコ elasticoポルトガル語
 アウトサイドでボールを撫でるように吸い付かせておきながら、マーカーをアウトサイド側に誘い、ピッタリ転がし逆回転を掛け浮かせ、バネのように素早く同じ足のインステップで強烈にイン側に切り返すフェイント。インサイドキックではなくインステップで行うのがポイント。
「ゴム紐、輪ゴム」の意。ロナウジーニョが行い有名になった。リベリーノが行うのを観て幼年のロナウジーニョがアレンジ。ただの「アウトに引っ掛けイン」というのとは違い、撫でる様にバックスピン入れバネの様に弾かせ逆のインステップでイン側に持って行くフェイント。

オーバー (over!)
 「ボールに触らないで次の動きをしろ!」という意味のコーチング。
自分の後方にパスを受ける味方がいる場合や、縦パスを受ける際に前方(攻撃方向)にスペースがあり、トラップの必要性がない場合などに味方がかける言葉・コーチング。

オープンスペース (open space)
 選手のいない空いている場所。ボールのある「ボールサイド」とは逆の「逆サイド」や、DFラインを上げている場合の後方のスペース「裏のスペース」。
 フリーな「場所・空間」と相手が迫って来るまでの「時間」があれば的確な判断で精度の高いプレーが出来易いため、ここにパスを通すと大きなチャンスが生まれる。裏のスペースの場合はオフサイドトラップにかからなければ一気にゴールチャンスが生まれる。

オーバーラップ (overlap run)
 ディフェンダーなどの選手がボールの後方から、ボールを持っている中盤の味方選手などの側面・背後を通って追い越し、前方のスペースへと飛び出す攻撃参加の動き。単に動く方向が逆の場合は クロスオーバー。

オールコートマンツーマン (all coat man to man)
 相手が何処に動こうとフィールドプレーヤー全員で相手選手のそれぞれをマンマークする守備戦術。
 1950年代のハンガリー代表「マジックマジャール」は、ポジションチェンジによるスペースメイキングでこれを打ち破った。1974年オランダ代表の「トータルサッカー」以降は「ゾーンディフェンス」が主流となった。

オウンゴール (own goal)
 誤って自陣ゴールにボールを入れてしまう自殺点。

オフサイド
 相手陣内でパスを受ける味方選手、それより前に、相手チームの選手が(GK含め)2人以上いなければならないというルール。オフサイドのルールが無いと、互いにそれぞれのゴール前に待ち伏せし、ゴール前からゴール前へロングボールが移動するだけのつまらない事態になってしまう。
 例 パスを出した瞬間にGKと1対1ではオフサイド。パスを出した瞬間に最後のDFと味方選手が並んでいればオフサイドにならない。

オフサイドトラップ (offside trap)
 ディフェンス側が最終ラインを上げ下げして操作することによって、相手プレーヤーを意図的にオフサイドにさせるようにする守備の戦術。相手がパスを出す寸前に、パスを受ける相手選手を残して、守備ラインを上げる。

オフ・ザ・ボール (Movement off the ball)
 ボールを持っていない状態のプレー。サッカーでは一試合90分の中で一人の選手がボールに触るのは多くて5分程度、残りの85分間はオフ・ザ・ボールとなり、オフ・ザ・ボールがいかに重要かわかるだろう。
オフ・ザ・ボールのプレーによってオン・ザ・ボールのプレーの良し悪しが左右されるほど重要である。それはボールを追いかけるTVでは映らない。スタジアムに行って選手の動きから学ぶもの。
 味方からのパスを受けるために適切な角度・位置にポジション移動を続け、味方にパスを出した後はそれをフォローするために動く。フォワードは相手のマークを外し、良い状態でシュートまで持ち込むために、パスを受ける前に駆け引きを続ける。
 オフ・ザ・ボールでは選手は絶えず動き、対峙する敵選手より少しでも有利なポジションをとろうと競り合ったり、意図とは逆の動き・騙す動きをして動いたり、敵やDFラインをかく乱、威圧したり、激しく入れ替わるので攻守関係なくチェイシング(マーキング)していたり、スペースを埋めたり、バランスをとったり、味方に指示を与えたりしている。 GKでさえも絶えず細かく動いているものだ。
 オフ・ザ・ボールの段階で良い準備をしておくことで、ボールを受けたときに、良い体勢で(グッド・ボディシェイプ)で視野を確保し、良いプレーすることが可能となる。

可塑性 (カソセイ)
 サッカーにおいては、技術の吸収力・獲得力・習得力をさす。この可塑性に優れた選手を指導者はすぐに天性の才能があると認める傾向にある。教えたことをすぐ理解してやってみせる選手だから当然だろう。プロ選手は幼年時からこの可塑性に優れた選手が多いが、苦労して多くの失敗の中から習得した可塑性の低い(イコールサッカーの才能が無いわけではないと思う)選手にはまた違った強さがあるだろう。本当のコーチの腕の見せ所は後者の選手への指導にあるのではないだろうか。ゴン中山らは「たたき上げ」と呼ばれる後者の代表選手だろう。

カテナチオ
 以前のイタリア代表の堅いDF陣のこと。イタリア語で「錠前、鍵をかける」の意。それはイタリアのサッカースタイルであり、サッカー道であった。インテルが進め大成し、イタリア代表でも用いられ世界に知れるようになったが、先制したらゴール前を固めカウンターを狙うスタイルはブラジルサッカーのように得点する美学を信奉するスタイルと対照とされ内外から批判も多かった。

カナリア軍団
 ブラジル代表。ユニホームの鮮やかな黄色いジャージと緑色のパンツから小鳥のカナリアより。(ブラジル代表は自国民からはセレソン(セレクトのポルトガル語)ともよばれる。)

カバー、カバーリング (cover,covering)
 味方が攻撃側に突破されたり、ミスした時のために、他の選手がすぐ援護して守りに入れるポジションをとっていること。またはそのプレー。

間接フリーキック
 蹴られたボールが一度キッカー以外の選手に触れてからでないと、ゴールに入っても得点にならないフリーキック。審判は片手を上げて表す。オフサイドやオブストラクション(進路妨害)が間接フリーキックとなる。

機械的なシステムサッカー
 選手の創造性を押さえつつ、次に誰が何処に動き、誰にパスして誰の動きに合わせ、誰がシュートする等々という、監督の考えた「約束事ありき」のやり方。「優れた個人技を持つ選手」というものに頼れないチームの監督が、まず考えるスタイル。しかし猛獣使いのような監督が優れた個人技を持つ選手をコマのように戦術にハメコミ、成功させた例もサッカーには極稀に存在する。

キッキング
相手選手を蹴る反則。故意かどうかの判定により故意の場合は警告や退場となることが多い。遅れてプレーにいき相手を蹴ることになってしまったキッキングは警告無しのただのファールとなることもある。

キックオフ
 ゲーム開始やゴール後の再開の時にセンタースポットで行なうキックのこと。ワンタッチ目は相手陣内に蹴らなければならないので、いきなり味方陣内に蹴り込んだ場合はやりなおし。

ギャップ (gap)
 ディフェンダーとディフェンダーの間にできるスペース、隙間。DFが相手のドリブルやパスワークで混乱させられ、ボールにばかり集中してしまい、ディフェンスラインの隙間が空いてしまった状態。2002W杯ベルギー戦で日本はこのギャップとオフサイドトラップ破りでベルギーに2失点し引き分けに持ち込まれた。

キーパー (Keeper!)
 ゴールキーパーが「自分のボールだから触るな」というときに叫ぶコーチング。
⇔クリアー(ディフェンダーに任せる時)

くさび (forward pass to feet)
 ポストプレーの時に用いる、前方にいる選手(FW)の足元へ出す縦パス。受けたポストのFWはシュートしやすいように後方へ返し後方の選手がグラウンダーでシュートすることが多い。

クッションコントロール (cushion control)
 ボールへの接触面を引くことによってボールの勢いを殺し、ボールをコントロールする技術。

グッド・ハビット (good habit)
オフ・ザ・ボールのボールを受ける前の動きで、最良の状況分析、判断をして、良いプレーをするための良い準備をすること。その習慣を身につけること。

クラッキ  (craque ポルトガル語)
 ブラジルで「最上級の選手」「エース級」に与えられる最高の称号。
 ※分かりやすい使用例「バロンドールは、セレソンのクラッキであるロナウジーニョが獲得した。」

グラウンダー (grounder)
 ピッチを這うようなシュート性の弾道。ゴール前でGKの弱点をつく足元のシュートやパス、クロスに用いられる。GKは利き腕と逆のグラウンダーや開いた手の脇には反応し難い。体重をボールに乗せて前のめりに体をかぶせるようにして打つのはボールが浮かないためだが、最近の優れたキックの選手には通常のキックフォームから強烈なグラウンダーのシュートを打てる選手が多く出てきた。Jリーグの頃から中田英寿のグラウンダーは有名だった。昔はゴロ(死語)と言っていた。

クリエイティブなプレー
 特に攻撃展開において創造性のあるプレーで言われることが多いが、プレー全般で必要なプレーの意図の要素。

クルソーレ (cursore イタリア語)
 イタリアで守備的MF、セントラルMFの役割を分類(主に3つをあげるとインコントリスタ、クルソーレ、レジスタ)した内の一つ、その役割。
 守備ではボールのあるところへ積極的にプレッシングにいく、ボールを持った相手に最初にアプローチに行く役割。
 攻撃ではドリブルでの持ち上がり、スペースへの走りこみを必要とされる役割。
 背番号でいうと8番タイプ。1997年日本代表、東京ヴェルディでの北澤豪がこのタイプであった。その優れた運動量とスタミナからダイナモと呼ばれる選手でドリブルに秀でたタイプの選手がこの役割を担う事が多い。或いは運動量の多い選手をこの役割に育てチームを作ることもある。

 ※こういう言葉からも日本人とイタリア人のサッカーに対する考え方の違い、日本人の分類のあいまいさも伺える。もとは同じでも伝わった国によって全く異なるものに変化するのがサッカーの面白さなのかもしれない。単に日本のサッカー文化が後進なだけとの厳しい意見もある。

クロス (cross,crossing)
 =センタリング。サイド(高低は関係ない)からゴール前の地域に出すパス。

クロスオーバー (cross-over)
 マークを振り切ったり混乱させたりするため、2人の選手が互いに逆方向に走りながら交差する動き。ドリブルしながら直接ボールを受け渡しを行う場合や、トップがボールなしで単に相手のマークをふりきるために行うなど。≒シザース

クローズドマーキング (closed marking)
原則的にマークの受け渡しを行わない密着マンマーク。マークする相手の動きに支配され意図的にスペースを作られる罠に陥る弱点を持つが、ゾーンディフェンスのように受け渡しのスキも無く、マークだけに集中でき相手のプレーを完全に抑えやすい長所も持つ。

コーチング (coaching)
 選手同士の指示。ポジションの修正や敵選手のマークの指示が多い。

ゴールサイド (goal side)
 ボールよりも自分のゴール側をいう。すなわちディフェンスに入れるべきポジション。

コパ
カップ。杯。※コパ・アメリカ=アメリカ大陸杯

コペルトゥーラ
 ライン全体によるカバーリングをおこない背後のスペースを消す守備戦術。ディフェンスの最終ラインは、ボールホルダーに対して、もっとも近い選手がチェックに行き、他の選手は横一直線のラインをフォーリンバック(巧みに後退)させ、逆サイドを含む背後スペースを使わせないようにする。同時に、オフサイドラインを形成しつつ、タイミングを計ってラインを上下する。

 (a)ゴール前にブロック形成するディフェンス戦術、(b)DFとアンカーによるローテーションによるチェックとカバーリング戦術、(c)ラインコントロールのオフサイドトラップ戦術、(d)ハイラインによるプレッシング戦術、コペルトゥーラはこれら(a)~(d)を踏まえ、ゴールに近い危険な背後のスペースをより強く意識し、なにより失点の危険を減らそうと意図した守備戦術。


コレクティブ (collective)
集合的、集団的、集団、集合体の意。

コレクティブ・カウンター (collective counter)
 ロングボールを蹴って前の攻撃選手の1、2人の個の力でカウンターを狙うのではなく、チーム全体がカウンター攻撃に切り替えて、ハイテンポで、ショートパスを繋ぎ、5、6人が同時に相手ゴールに迫る攻撃の組織戦術の1つ。
 ボールを奪うと5、6人が一斉にアタッキングゾーンに押し寄せる。このため守備側はどこのスペースを見ればいいか、誰をマークすればいいかという判断が難しく、混乱に陥り易い。
 ボールを失ったら、またも素早くチーム全員がボールの後ろに守備に帰らなければならないため、相当のスタミナとスピード、決まり事に従順である事が要求される。

コンパクト (compactness)
 ディフェンスになった時にプレッシャーとカバーリングが効率よく行えるように、前線から最終ラインまでの幅を狭くしておくこと。その守備システム、状態。


※いっきに読まず辞書のようにお使いください。

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