宝石の豆知識(プラチナ編)

宝石の豆知識
(プラチナ編)

●日本のプラチナ
 プラチナの最大の産出国は南アフリカ共和国とロシアです。
 地質的な条件は、これらの国とは大幅に違いますが、
 プラチナは日本でもみつかっています。
 主として北海道で、北見、天塩、
 石狩などの河川の川砂中から椀かけ法で採集されました。
 北見の枝幸砂金地帯では、
 直径6mm、重さ0.64gのプラチナの粒がみつかっており、
 一時、採掘のための企業化が計画されたそうです。
 砂プラチナは北海道のほかにも、新潟県でもみつかっています。

 銀及びその合金

 a.銀
 銀の硬さは、熱処理で軟化させたものでは、
 25Hv(ビッカース硬さ)前後と柔らかく、
 これを加工すると85~100Hv程度まで硬くなります。
 しかし、加工によって硬化した純銀は、
 常温でも日が経つにつれて柔らかくなります。
 これは、経時軟化又は時効軟化といわれ、
 純金などの純金属に共通してみられる現象です。
 なぜ、このような変化が起こるのかを顕微鏡下でミクロに、
 金属の 組織を見ることで考えてみましょう。
 金属や合金は、小さな結晶粒子が集まって、
 それぞれ特有な組織をつくっています。
 この結晶をつくっているもとは、原子であり、
 金属の原子が互いに手をつなぎ合ったように配列して、
 たくさんの原子が集合してできたのが結晶なのです。
 加工を受けた金属は、結晶の形も変わり、
 細長くなったりして、その内部には加工による歪みがたまり、
 原子の配列にも乱れが生じています。
 金属の側からみると、金属は加工歪みを早く解き放って、
 歪みのない元の状態に戻ろうと、
 つまり原子は乱れた配列を直して、再配列しようとします。
 再配列は常温ではゆっくり進みますが、
 温度が高く、加工歪みが大きいほどそのスピードは速くなります。



© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: