高台院（北政所・ねね）終焉の地.............圓徳院

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2011.10.23

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カテゴリ：京の見どころ

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　豊臣秀吉没後その菩提を弔うため建立した高台寺　その一角に移り住んだ北政所ねね、その住まいを木下家の菩提寺として甥の木下利房が高台寺三江禅師を開基に迎え開いたのが圓徳院です

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　鮮やかな緑の苔といますぐに咲き出しそうな石蕗（つわぶき）の前庭と唐門（唐破風門）は貴人を迎えるに相応しい形式の備えです

　1588年　ねね　従一位"北政所"に任じられる
　1598年　秀吉62才大坂城で没す
　1603年　北政所　高台院の号を賜わる
　1605年　高台寺建立を発願し、その山内に移り住む　高台院ねね58歳のこと

　1615年　大坂夏の陣で秀頼・淀の方自刃
　1624年　高台院77才で円徳院での19年の余生を終える

　正門の　長屋門　お寺には見かけないお屋敷の門で、敵から攻められた時すみやかに対応出来るよう侍長屋に繋がっている

　（右）初掲の唐門の上は「圓徳」と彫られています、住まい始めはお寺でなく　現在の表札に替わるものだったのでしょう

　方丈　創建時のもので長谷川等伯の障壁画（水墨画）で四季の図32面が保存されています、円徳院の襖絵はすべて桐紋いりでその上に描かれた非常に珍しいものとされています（国・重文指定）

　（右）方丈前　南庭　白砂の線引きが見事で、四季折々の花の色合いが楽しめる庭です

　長谷川等伯描　桐紋上に描かれた「冬の絵」（撮影禁で院資料より写）

　（右）保存されている軸に描かれた高台院像です（同、画像薄くて御免なさい）

　描かれている像立て膝座りです、江戸時代以前は茶人や女性でも着衣の多さから立て膝、胡坐（あぐら）で座るのが普通で、江戸初期より神仏を拝む折また将軍にひれ伏す場合に正座する作法が生まれたとあります、正座が正式な座りかたとして定着したのは明治維新になってからと謂われています　

　北書院と眺められる北庭（国・名勝指定）

　伏見城の北政所化粧御殿とその前庭を移したもので当時の原型をそのままを留めて、桃山時代の代表的な庭園の一つと謂われています、池泉回遊式でいて枯山水の庭とされ築山を中心に多数の石組みを組み合わせて造られています

　池泉に架かる数個の橋は見事な巨石があてられていて、この大きさと厚さからくる迫力は特筆もので桃山時代の豪華さ豪胆さを現しているものと謂われています

　（右)桧垣の手水鉢（ちょうずばち）　室町時代の宝塔の笠石を横にして、凹字形に彫り切り手水鉢に仕上げたもので北庭西隅の茶室前に設えてあります

　庭の入り口より見た北書院と北庭

　北政所として京都この地に住まいこのかた、大名・武士・茶人・歌人・僧など数多くの人が高台院を慕って訪れたとされています

　庭はすでに薄っすらと色づき　その風情はありし高台院を偲び静かな秋をしっとりと感じさせます

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京都市バス　「東山安井」下車　東へ徒歩8分
円徳院HP　URL--- http://www.kodaiji.com/entoku-in/idx.shtml