「君臣豊楽」「国家安康」の鐘銘ある.......方広寺と豊国神社

100万ポイント山分け！1日5回検索で1ポイントもらえる

000000

ホーム | 日記 | プロフィール

2011.10.29

「君臣豊楽」「国家安康」の鐘銘ある.......方広寺と豊国神社

(70)

カテゴリ：京の見どころ

.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（今回お庭やお花がなく、寂しい記事ですがお許しを）

　大日如来と大黒天が祀られていますが京都の大仏殿があったお寺として知られています

　1586年豊臣秀吉により奈良東大寺に倣った大仏殿　東大寺よりひと廻り大きい南北90ｍ・東西55ｍ・高さ50ｍ大仏様も18ｍと、威光を示す建造物として9年がかりで完成していますが1596年の大地震により伏見城ともども崩壊する

　1614年豊臣秀頼により再建されたがその竣工に合せ造られた梵鐘に彫られた銘文「君臣豊楽」「国家安康」が豊臣の君主と家康を分断徳川家を冒涜するものと讒言（ざんげん）曲解され、和解閉ざされ大坂冬の陣へのきっかけとなった事で知られています

houkouji-2

　この銘文は秀頼の依頼により東福寺の天得院（6/28に記事UPしています）の禅師文英清韓老の文作で、「国家安康」国の安泰を願う一般的な表現ですが、徳川方の家と康を分断するものと云わば因縁を付けたものと解釈されているのが定説です

　この梵鐘　高さ4.2ｍ・厚さ30ｃｍ・直径2.8ｍ・重さ83ｔの大鐘楼で東山・知恩院、奈良・東大寺の梵鐘と合わせ日本の三大名鐘と謂われてそれぞれ国の重要文化財に指定されています
　また、草花や鳥獣と人の現世・来世を描いた天井絵も当時のままで残されています

　いま方広寺で現存するのはこの鐘楼と本堂・大黒天堂（右）だけで大仏殿跡は一部豊国神社と公園となっています

大仏殿建造ににあたり全国より集められたと謂われる巨岩・巨石で築かれた大仏殿廻りの石塀です
「大佛殿石垣」天正14年(1587年)豊臣秀吉築造と彫られています

　豊国神社（とよくにじんじゃ・通称ほうこくさんと呼ばれています）　ご祭神は豊臣秀吉です

　1598年伏見城で62歳の生涯を終えた秀吉、翌年方広寺東方の阿弥陀峰山頂に埋葬され、その中腹を切り開き30万坪に及ぶ太閤坦（たいこうだいら）を造成、当時の後陽成天皇より豊国大明神の神号を受け、方広寺の鎮守社として広大で荘厳な豊国社が創建される。

　その後大坂城落城ののち家康により墓地をのぞきすべて破却され跡形もなくなり280年、明治天皇の命により1880年方広寺大仏殿跡地に社殿が再建され遷座がおこなわれる、いまの豊国神社です

　大鳥居と伏見城の遺構とされる国宝の四脚唐門（右）

　豊国大明神の扁額がかかる唐門は、欄間や扉に豪華な装飾が施され桃山時代の逸品と謂われ、大徳寺と西本願寺の門を合せ京都三唐門の一つとされています

　（右）神社拝殿と奥に見えるのが本殿　（中への立ち入りは出来ません）　

　辛うじて見える本殿　　　　
　（右）は豊国大明神祭礼之図　狩野内膳筆・六曲一双の屏風絵です（宝物殿所蔵・重文絵画）
　大仏殿と豊国神社のまえに秀吉を敬い祭礼に集う多勢の人々が描かれています

　いま、阿弥陀峰山頂の太閤秀吉の墓所は「豊国廟」として立派な社殿が建てられ、石積みの長い階段参道も整備され静かに祀られています

御礼....いつもご覧頂き有難うございます、皆様のブログから見ればほんのかけ出しの数字ですが今年五月の終りにブログ参加以来、皆様のお蔭で本記事の早々に10,000ｱｸｾｽに到達しました有難うございました、お礼方々飛び飛びのブログですが今後ともよろしくお願い申し上げます。

........................................................................

京都市バス　「三十三間堂前」下車　北へ徒歩8分

http://www5e.biglobe.ne.jp/~hidesan/houkou-ji.htm
豊国神社紹介HP　URL--- http://www5e.biglobe.ne.jp/~hidesan/toyokuni-jinjya.htm
　　　　　　　　（共に自HPありません）