PR

Profile

ふゆのほし

ふゆのほし

Calendar

Archives

Jul , 2024
Jun , 2024
May , 2024
Apr , 2024
Mar , 2024
Feb , 2024
Jan , 2024
Dec , 2023
Nov , 2023
Oct , 2023

Favorite Blog

血圧計 葉山ゆきおさん

クレカ不正使用され… 広海163さん

「Studio274練習会8.… ムシクンさん

Avenue de 沙羅 沙羅74811さん
LIEBESTRA… ゆか(ゆかちん)さん
Tyees_Cafe tyeesさん
Jan 30, 2006
XML
カテゴリ:  音楽雑記
夜、ワンコ用のケージ、つまりワンちゃんがお休みできるハウスをインターネットで検索していたところ、思わぬケージに遭遇してしまうこととなった(だからインターネット検索は面白い!)。さぁ、ここまで読んですぐにピーンとくる人もいるはず。ってタイトルに書いてしまったか(笑)

私が遭遇したケージとは・・・そう、ジョン・ケージ。アメリカの現代音楽家である。彼の名前を聞けば「あぁ、4分33秒の人ね」というほど、今回話題として取り上げる「4分33秒」は有名で、且つ奇抜?な作品なのだが、ご存じだろうか。私がこの曲に出逢ったのはここ数年のことなのだが、この曲の特長、それはなんといっても「無音の美」である。

一応ピアノ曲として作られた曲であり、ピアニストが鍵盤の蓋を開けることによって曲が開始される。そして、曲の間、全く音を出さずに演奏、そして鍵盤の蓋を閉めることによって終曲を表している。そして、その無音の曲はなんと「3楽章」から形成されており、その演奏時間は奏者によって自由で良いのだとか。

それでは何故、「4分33秒」といわれているかというと、この曲の初演が4分33秒(1楽章は33秒、2楽章は2分40秒、3楽章が1分20秒)で演奏されたことから、この名前が通称としてつけられたらしい。それではもともと何というタイトルだったのだろう。これについては Wikipedia に詳しく書かれているので、興味ある人は読んでみよう。

この曲はピアノ以外の楽器でも当然演奏可であり、オーケストラや他の楽器などでも演じられることもあるとか。

そのWikipediaにも書かれてはいるが、この曲で重要なのは「無音」ということではなく、その演奏中に感じられる様々な外的な音に耳を傾ける時間、という意味合いも含まれているようだ。

それにしても、どうして彼はこんな曲を作ってしまったのか。ケージが「無音」を聞こうとして訪れた無響室で、「己から発せられる音」を聞いてしまったことによる「人間が生きている限り、音がない世界は無いのだ」という悟りから、この曲が生まれたともいう。

ちなみに無響室とは、外的騒音をシャットアウトし、室内の反響音をほとんどカットした部屋。音響実験などではよく使われる専用部屋であり、私も昔勤めていた会社で何度か実験で使用しているのだが、なんというか、あの部屋にいると妙な圧迫感のようなものを感じ、言葉を発するのも憂鬱になるような感覚になったものだ。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

実はこの「4分33秒」、以前にあのテレビ番組「トリビアの泉」でも取り上げられ、実際にステージでピアニストが4分33秒間演奏(?)した映像を観た記憶がある。これと対となる内容として、エリック・サティの「ヴェクサシオン」なるピアノ曲はなんと演奏するのに18時間もかかる、という話題も取り上げられ、これも実際に番組で演奏(勿論途中カットされているが)したから、スゴイ。ちなみにこの曲は、52拍からなるフレーズを840回延々と繰り返すだけの曲であり、それでいて世界最長の曲としてギネスブックにも掲載されているとか。

ちなみにヴェクサシオンの意味、それは「嫌がらせ」、はい、ほんと演奏者にとっても、聴く者にとっても嫌がらせの他、なにものでもない??


って、ワンコ用ケージから、どうしてここまで発展するのか???

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

この世の中、奇妙キテレツな曲がきっとまだまだ山のようにあるのだろう。確か、世界で最も短い曲なんていうのもあったような??

音楽って感動するだけでなく、時には笑いと苦痛をもたらすものもあるのね。

そんなとっておきの1曲、ご存じだろうか?




【本日のピアノ練習メモ】
●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc
#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)
#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)
●全24調4オクターブスケール

●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25
#25:手首を使う練習3。強弱が不自然すぎ。もっと自然に!!慣れたとはいえ、後半は不安げに弾いている感があるため、もっともっと回数をこなして。

●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,II
アルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)
クーラント:まだまだ安定せず・・・他の曲はまとまり始めているのにこの曲だけはいまだ納得いかず。
サラバンド:弾きこみ段階。A稿プラスアルファの装飾符にて、まとめ段階。
メヌエットI:若干装飾符を増やしつつ、余裕をもって弾けるように。
メヌエットII:今日から譜読み開始。まずは装飾符無しで。

●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17
#16:テンポ120→126の2パターンで練習。ペダルを徐々につけていくこと。
#17:主旋律はだいぶ浮き出てきたので、今度は伴奏部の和音にもっと意識を傾けて。和音の響きが悪いことが多々あり。

●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1
ここのところ練習頻度が落ちているため、進歩はとまったまま。Lentoのアルペジオ、特に左手が汚いので、もっとおごそかに。


本日のおさらい
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)
●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7


本日の語呂合わせ練習(月曜日編)
●モーツァルト ピアノソナタ第14番 K.475
●モーツァルト きらきら星変奏曲 テーマ+Ver.1,2






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 31, 2006 10:13:22 AM
コメント(12) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: