がちゃ☆がちゃ

緊張の一日 2005.6.23


しかし、血圧は思ったほど上がらず・・・
少しずつ弱ってきていると、看護師さんが教えてくれた。

「足を高く上げると、血液が心臓のほうに行きやすくなるので足を上げましょうか?
でも、水分も動くから顔がむくんでしまいますよ。」

それでも、1日でも長く一緒に居られるのであれば、なんでもして欲しい。
そう思った母と、私は

「お願いします。」
と言った。

「でも、これで2日も3日も・・・ってことではないですから・・・」
と念押しされる。

母が「今日は家に帰らず、病院に泊まりたい」と言うと看護師さんは
「そのほうがいいでしょうね」
と言った。

いのぴーをパパに任せてきたので、私も一緒に泊まることにした。
できるだけ父の近くに居たいので、同じ階の病棟の談話室を貸してもらって
そこで夜を過ごすことにした。

そんな私たちを見て、看護師さんの一人が緊急用の家族控え室を貸してくれた。
父が運ばれたときに、待った部屋・・・

今は、窓から父の病室が見える。
それだけでもありがたいと思った。
控え室は個室になっていて、イスがたくさんおいてあるし、テレビもある。
横になってカラダを休めることもできる。
本当にありがたいと思った。

控え室に入るとまもなく、主治医がやってくる。
「血圧が思ったより下がってきていますので・・・もしものために、僕も
今日は病院に居ますので・・・」

あれ?
前となんか印象が違う。
今日の先生は、申し訳なさそうに・・・
心配そうに・・・
私たちのことを気遣っているようにも見えた。
どうしたんだろ???

でも、そんなことよりも先生がそう思うってことは本当にだめなのかな?
と思い、弟たちに連絡する。

弟たちはすぐに病院に行きたいと言って、いた。
父の兄弟に連絡し、21:00には親戚一同が小さな控え室に集まる。
何か変な感じ・・・

私はひたすら折り鶴を折る。
ヒマをもてあますおばさんたちも手伝ってくれた。
もう、何羽くらいできたんだろう??

0:00になったところで、大きな動きも見られなかったのでみんなには帰って
もらう。

母、私、弟、弟の4人で朝を待つことにした。
眠りたいけれど、気持ちが高ぶって眠れない。

でも、眠っておかないと私が弱ってしまう。
いろんなことをぶつぶつと考えているうちに眠くなってきた。
明日も父に会えますように・・・・

そう願って眠りについた。


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