ガムザッティの感動おすそわけブログ

ガムザッティの感動おすそわけブログ

PR

Calendar

Favorite Blog

早坂暁の傑作中の傑… モイラ2007さん

11月9日夜公演「King… yuki アイドル 俳優 映画 演劇 ドラマなどさん

遊星からの物体X (… 王道名なしさん

ミュージカル「ケイ… YYCafeさん

   元局アナがス… ころりん0924さん
ライターかあさんと… プチプチゆっきーさん
ぺ天使のつぶやき kamadoyamadocaさん
もっとハッピー happy-gaiさん
こちら25643 ヒロランさん
観劇日記~夢のあと… みおと5747さん

Free Space

設定されていません。

Comments

gamzatti @ Re[1]:「ムー」「ムー一族」(05/28) ひよこさんへ 訂正ありがとうございました…
ひよこ@ Re:「ムー」「ムー一族」(05/28) ジュリーのポスターに向かってジュリーっ…

Profile

gamzatti

gamzatti

2007.04.20
XML
カテゴリ: 洋画


アミスタッド

密貿易船アミスタッド号の難破に端を発する
実際に起きた事件を題材にした、
スティーブン・スピルバーグ監督作品(1998)。

難破した船の「積荷」だった黒人奴隷が生き残ってアメリカに漂着した。
この「積荷」は、一体誰のものか?をめぐって三者が争う裁判が始まる。
この頃(1830年代)台頭してきた奴隷制度廃止論者が一枚かんで、
英語を話せない黒人たちに、
元奴隷の黒人(モーガン・フリーマン)を通訳として、
若い弁護士をつけることとなる。

彼らをアフリカに返そうという主張である。
この裁判が政治的側面を見せ始めたことで、
大統領なども関心を示すようになる。

この映画の見所は、まず奴隷船の凄絶さ。
人間を人間と思わない「奴隷」という概念の恐ろしさを、
肌で感じられる。

もう一つは、「通訳」という存在の大きさ。
通訳を介して、アフリカから来たばかり (アメリカ文化を知らない)のアフリカ人が、
きちんとした考えをもっていることに、
傍聴人たちはものすごく驚く。
この頃のアメリカ人にとって、


そして私にとって最大の衝撃が、「奴隷解放」と「奴隷制の廃止」との違い。

黒人たちは、どんな名目でもいいから、故郷アフリカに帰りたい。
ところが、彼らの味方だったはずの「奴隷制廃止」論者は、
「ここで彼らが死んでくれれば、盛り上がる」みたいな考え方なのだ。
今そこにいる者の幸せなど、どうでもいい。


私たちは、世の中の差別や偏見をなくそうとする時、
どうしても「べき論」に走りがちだ。
理論的にはそうかもしれない。
でも、いま差別されている人は、生きている。
今日も明日もあさっても、差別の中で生きていかねばならない。
彼らの苦しみ、そして希望を共有しなくては、
真の解放などありえない。

私は、「アミスタッド」を観て、それを強く感じた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.04.20 07:43:07
コメントを書く
[洋画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: