PARAN IN OSAKA

出産

「主人を呼んでください!」

「・・・今から剃毛したり、私が此処(子宮)に手を入れたりするんだけど、そんな時に旦那さんが横に居てても良いの?」

「いいです~!そんな事関係ないので早く呼んで下さい」
そんな事は最初から全部理解した上での立会いって言ってるんだから、早く呼んでよ!


それから数分後にカンちゃんがやっと側に来てくれた
後からカンちゃんから聞いた話では、中に入れて貰えない事に痺れを切らしたカンちゃんは、入室を許可してた看護士の所に行って事情を説明して中に入れて貰えない。
妊娠初期から何度も確認して立会いOKを貰ったのでこの病院に決めたのに・・・って文句を凄く言って、その看護士から再度待機室にカンちゃんを入室させるように電話を入れて貰ったらしい。
丁度そのタイミングと私が旦那を呼んで!って強く求めたのが一致したみたい。

それからはもう何が何だかわかんない。
お腹は急激に痛くなってくる


「今50%くらいの進行具合です」

あー、まだ半分なんだ。
後半分も残ってるのね


って思ってたんだけど、こっから急展開
看護士さんの指示の元深呼吸するんだけど、普段知ってるはずの韓国語がもう訳わかんない。

「息吸って~!もっと吸って!はい吐いて!」
こんな簡単な韓国語がわかんないの。
今吸ってって言ってるのか吐いてって言ってるのかもう「吸う」と「吐く」が頭の中でこんがらがっちゃって

横で全部カンちゃんが通訳!

「はい、一回いきんで見ましょうか?」
もちろんカンちゃんが横で通訳。

「ダメダメ!今のは顔に力が入ってるだけで、全然力が伝わって来ないわよ!」

自分では頑張っていきんでるつもりなんだけど・・・

「う●こ出すような感じできばって!」
あ!そういえば私浣腸してないな・・・なんて今はどうでもいいわ!
とにかくお腹が痛いよー(T_T)

「もっと頑張って!う●こが出ても良いから!」
今更恥ずかしがってなんかないし頑張ってるよー!ってかお腹痛い(T_T)

「そうそう!上手よ!はい、一旦力抜いて~」

よくは覚えてないけど、こういう感じのやりとりは4.5回続いた。

「じゃ、分娩台に移動しますね。」
「赤ちゃんがちょっと弱ってきてるので頑張って。赤ちゃんが大きめだから出す時に私がお腹の上を押すかもしれないけど、その時は一緒にあわせて力を入れるのよ!」

ふらふらになりながら分娩室に移動
そこでやっとお医者さんが登場!
でもいつもの担当医じゃない
私がしたい事は全部してあげますよ!私に任せて下さい!って自信満々に言ってた担当医はいったい何だったんだ?



そっからは本当に早かったと思う。
多分数回指示通りいきんだら、自分でもよくわかんないうちにお腹の上を押される事もなく赤ちゃんが出てきた。

状況がよくわからず、続けていきもうとしたら
「今力いれないで、力抜いて!!!!」
もちろんカンちゃんの通訳

「おめでとうございます。午後9時2分、女の子です」

それと同時に大きな赤ちゃんの泣き声
産まれたんだ・・・

カンちゃんがへその緒を切って、私に声をかける
「お疲れ様」
そう言って軽く私にキスをした


すばやくカンちゃんが先生に赤ちゃんを私に抱かすように言ってくれて、赤ちゃんが私の胸の上に・・・
でも正直凄く興奮はしてるもののしんどすぎて放心状態だったと思う。
なんだかその辺りの事をぼんやりとしか覚えてない(汗)


その後は産後処置の為、私だけがその場に残り処置を受けた。
一通りの処置も終わり、車椅子に乗せられて病室に戻ったら毎週見てるドラマ「ジュモン」が丁度始まってた。
あー、今10時なんだ。

病室に戻った私に驚いたのが同室のアジュンマ!
「え!もう産んだの?朝方まで戻ってこないと思ってたのに!(絶句)」


私的には、凄く痛かったし苦しかったと思うんだけど、カンちゃんを含め周りの人は皆安産だったって言い切るので多分凄く安産だったんだと思う^^;
カンちゃんなんて全然しんどそうに見えなかったよ!って言っちゃってくれるし(苦笑)
実際私の隣で苦しんでた人は吐いてたし、次の日赤ちゃんの出産時間見ると次の日の午前4時になってた。
私が産んだ後にまだ7時間も苦しんでたんだ(怖)

それに産んだ瞬間は、こんな経験は1度で充分!
2人目なんて絶対無理、本当に皆こんなしんどい思いして産んでたの?!
って思ったけど、今考えると・・・不思議なもので。
そんなしんどくなかったように思えてくる。

回復も何だか普通より(?)早いみたいで皆によく
「痛くないの?」とか「顔が腫れてない(普通は出産後は浮腫むの?)」って言われる^^;

ちなみに2人目?
授かったらもちろん張り切って産むよ~!



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