兎楽園~樫pooの世界~

兎楽園~樫pooの世界~

眼鏡と寂しがり



 眼鏡と寂しがり




 僕はどうしようもない寂しがりで
 いつも大きなギターを抱えて 歌っていたんだ


 …あぁ、僕んちの庭にさ もうだれでもいいから来いよ
 来てここで一緒に歌えよ
 そしたらさ、飲み物とか出してやるよ
 何杯でもいいさ 夜でもいっこうに構わないから…


 いつものように歌っていたある日
 そいつは僕んとこに来たんだ
 眼鏡をかけた猫
 僕の庭で にゃぁ、って鳴いたんだ


 なんだ、こいつのせいでひどく簡単に
 僕は寂しがりを卒業した
 つまり僕は眼鏡をかけた猫とオトモダチになったわけさ



 そいつがどんなに素敵なことかわかるか?



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