ひねもすのたりのたりの暮らし方

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中国語を習い始める

中国語を習い始める

引っ越して少し落ち着いたころ、中国語を習い始めることになった。
先生は、主人の会社の通訳さんのお友達で日本語もできる人だった。以前寧波の様子を見に来たときにガイドをしてくれた人である。
彼女は、観光ガイドとして働いていたそうだが、年をとってきたので(といっても30才になるかならないか)今の普通の会社員の仕事に変わったという。

ガイドをしてもらったとき「赤い羊が山にありますよ」と言ったので中国では「赤い羊」がいるのだと思った。しかしよく話を聞いていくと「赤いつつじ」のことだった。人柄とかはよかったので中国語を教えてもらうことになった。
彼女にはこの後、いろんなことを教えてもらったり手伝ってもらったりした。

レッスンは、週1回、午後1時から3時まで2時間。

面白いのは、私に教えるのはアルバイトである。それも勤務時間中に来るのである。「会社はそれを奨励している」と彼女は言った。

主人の経験から、ピンインをしっかりということでそこから始めた。
やはり発音がいけない。先生の後についていうのだが、違うと言われる。自分では先生と同じようにやってるつもりなのに・・・
ch,zh,sh,n,ng,などあげればキリが無い。eの発音も難しい。
結局発音は全部難しい!それに四声、これもだめ。
はっきり言って全部だめな生徒だった。その上予習復習もちゃんとしないのだから・・・

初めて会社の人と一緒に食事をしたとき、中国語はしゃべれるかと言われ、「謝謝、ニイハオ、再見」だけと言ってごまかした。その後も何度か一緒に食事をしたことがあるのだが、そのとき中国語をしゃべっても通訳の人がそれを通訳してくれた!まことに恥ずかしい。

中国語を覚えるのに歌がよいと主人が言うので、中国語の歌を覚えることにした。初めて覚えたのは「月凛代表我的心」と「知心愛人」の2曲。
それから1ヶ月の間に9曲ほど覚えた。と言ってもカラオケで文字を追いながら歌うのだが・・・
だからと言って中国語がうまくなったわけでもないが、言葉の言い回しや単語を覚えることができた。

また、家中に単語を書いて貼り付け、(テレビ、洗濯機、水道、電灯、冷蔵庫、机、椅子、ドアなどなどに)目に付くようにもした。

先生の都合で、週2回で1時間、それも朝7時半からになった。
そんなこんなで、勉強も軌道に乗り始めたと思ったら、一時帰国など重なり中断されることが多くなった。

それでも、市場で買い物をしたり、洋服の仕立てを頼んだり、タクシーに乗って出かけたり、日常生活は何とかなったのである。




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