★ROOM FOR RENT !!★

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★イノセンス

総合評価 B
STORY C
ACTING B
DIRECTION A
VISUALS A+



こ、これは、いろんな意味で今年映画館で見た作品の中で一番インパクトがありました! なんと言っても、やはりその世界観が凄すぎ!とても常人には考えつかない・・・もしくは考えついても作り出せない、独特な世界。本当に「凄い!」一言。kentはクリエイティブな仕事をしている人を尊敬してるし、そのような人々が作った芸術作品を見ると、自分の知的好奇心と芸術探究心を刺激されて、思わず興奮してしまうんだけど、まさにそんな状態!思わずニヤリとしてしまいました!(←危ない危ない・・・。)一応設定は未来ということになってるんですが、その世界観が見事! 基本的にダークな世界で、いかにも未来的なハイテク建物の横には、古きよき時代を思わせる、どこか懐かしいかんじの建物があり、それが見事に融合してるんです! それだけじゃなくて、登場人物やロボットや人形、鳥などの生物から、建物や小道具など・・・あらゆるモノが計算し尽くされて登場する。そして最近のアート系やクリエイティブ系作品にありがちな、妙に外国カブレしてるわけじゃなくて、むしろ「日本」というイメージを前面に押し出してる映像で、外国ウケもしそう! (『マトリックス』の監督がこれを絶賛したというのも納得です!)これぞまさに究極のアート系映画ですね!! 最初はこんなのわざわざ映画館で見るほどでもないかな・・・と思ったけど、これぞまさに映画館で見るべき作品! 次々とスクリーンいっぱいに映し出される、斬新な世界に、思わず画面の隅々まで見入ってしまいました。

・・・というように、映像や世界観は文句の付け所がなく素晴らしいんですが・・・。その分内容も難しい。正直に言うと、kentはビジュアル面ばかりを見てたので、内容はほとんど理解出来ておりません。だってセリフもいちいち歴史上の有名な人物の言葉を引用したりして、小難しいこと言うし、そもそもこの世界観自体がすごく複雑なので・・・普通にセリフを読んで追っているだけでは理解出来ないのです。ちなみにkentはこう見えても、高校時代は国語の現代文だけは、勉強しなくても毎回偏差値65ぐらいあったんで(と、さりげなく自慢・・・。ただし数学は偏差値30台でしたが・・・。さらに国語でも古文や漢文は人並みの成績だったし・・・。)、文章読解力には自信があります! だから、これを見てて、昔の現代文のテストを思い出しました。意味のわからない文章を強制的に読まされて、さらにそこから主題や著者の理論を読み取れ・・・というかんじの。でも昔なら頭フル回転させて考えたら、答えを導き出すことができました。でもこの作品に関しては・・・最後まで理解できませんでした。悔しいけど、年には勝てません・・・。だからこの作品を見る時、1回で全てを理解しようと思うなら、半端な気持ちで挑むと痛い目にあいますよ【笑】

でも、この映画を見ると・・・ロボット―というか人間と同じ姿をしているので、アンドロイドと言った方が的確か―の表情がリアルすぎて恐いです。これは相当インパクトありました。残酷描写は極力抑えられてたけど、それでもやはり夢に出てきそうです・・・。人間不信ならぬ人形不振になりそうです・・・。(そういう意味ではラストもなかなか印象的だった)

・・・ということで、この作品、おすすめです!! ビジュアルが凄いので、そこに注目しがちだけど、内容も考えさせられるテーマになってますよ!!

【この作品の自己満足度】★★★★★★★★☆☆/8点

あくまで、自己満足度ですから! こういうの好きなんです。一般受けは難しそう・・・というか、やはり評価が分かれる作品だと思います。


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