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2008.05.27
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カテゴリ: 自閉症児・カイ
お勧め本
そこで、私なりの見解を書きます。



自閉症の子供を育てるには、ものすごく忍耐と体力が必要です。


普通、赤ちゃんは泣くことから始まり、生後1ヶ月もすれば笑うようになります。

母親という生き物は、どれだけ夜泣きが辛くても、目が合えば微笑む我が子を見ると、その辛さも吹き飛び、また頑張れます。

そしてまた、「赤ちゃんは泣くのが仕事」と、励ましてくれる人もたくさんいます。
赤ちゃんの泣き声を不快に感じる人は、あまりいません。
「しょうがない」で、片付けてくれます。
(でも、男の人は不快に感じる生き物ですね。)





自閉症にも様々なタイプがいますが、共通して言えることは「コミュニケーションの障害」があるということ。


生後1ヶ月の赤ちゃんがする微笑み返しさえ、しない子供が多くいます。

呼び掛けに反応しない、目が合わない我が子に、いくら母親には無償の愛があるとはいえ、何も見返りがないとくじけそうになります。

多くの自閉症の子供は、多動傾向であったり、睡眠障害などの問題行動を持ち合わせています。

この問題行動に24時間付き合う母親は、次第に体力がなくなります。

体力がなくなれば、無償の愛だと割り切れていたつもりでも、心が壊れていきます。

ちょうど体力の限界がくるころ、外出の度、泣き喚く我が子に世間の目はものすごく冷たくなっていました。
2才位の頃ですね。

「躾が出来てない」と、一番の理解者である家族からも責められます。

赤ちゃんの泣き声は許してくれたのに、体が大きくなったというだけで、大人達は泣くことを許してくれなくなります。
特に、父親が怒ることが多いでしょう。


一番の理解者でならないといけないはずの父親に責められて、母親の心はボロボロになっていきます。


その頃、私は本をたくさん読み漁りました。


それは、周りの人間に立ち向かうには、知識で立ち向かうしか方法がなかったからです。

みんな、子供を育てた経験があると胸をはっていいますが、基準は我が子のみ。
たった、2人や3人を基準に説教されても、それが全ての子供に当てはまるわけではないのにね。



「私の子供のほうが大きい。あなたより長く母親をしている」それだけの理由です。


そのときに読むのは、「自閉症とは何か?」という類の本。


そこには、なぜ我が子が笑わないのか、なぜ眠らないのか、なぜ走り続けるのか、なぜ泣き喚くのか、今までの謎が解明されていきます。

知識を入れることで、周囲の理解を求めるだけでなく、子供の行動の意味がわかっただけで、母親の心の負担は軽減されていきます。

自閉症の障害について書いた本は、子供のためと言うより、むしろ自分のために読む本です。



私が、 紹介した本 は、次のステップになります。
子どもの為に、読む本です。

ここをすっ飛ばして、TEACCHだABAだ、感覚統合だと勉強しても、それは実になりません。


大事なのは、やはり我が子を理解しようとすることです。

残念なことに、パニックの大きい子供や、多害行為をする子供の親に限って、我が子を理解していません。

「これが、こだわりなんです」って言います。

上っ面の理解じゃないんですよ。

問題は、「どうして、そのこだわりをその場面で必要とするのか?」

私は、そこまで考えて欲しいと思うのです。

コミュニケーションに障害がある子供たちが、唯一できる表現方法が、実は問題行動なんです。

パニックをただ「これが嫌だから」で、済ませてしまわず、どうして嫌なのか、パニックを回避するための手段を見つける。
回避ばかりではなく、子供から要求できるようにするなど、コミュニケーションが出来るようになれば、親子共々暮らしやすくなるのです。

でも、そこには信頼関係が築きあがってないとダメなんですよ。

そういうことが、2冊目の本には書かれています。

いくら血が繋がった親子でも、何もしないで信頼関係はできません。

自閉症の子供ほど、重度の子供ほど、ものすごく時間がかかります。

私が関わってきた他の子供たちでも、こちらが理解したいという姿勢で接すれば、必ず何かサインを出してくれます。
そこを気付けると、少しづつ表情が変わっていくんです。
それは、血の繋がりでも、経験でもなく、私たちの姿勢なんですよね。

母親達は、無償の愛を理解してます。
でも、出口の見えないトンネルに入ったら、乗り切るためには何か見通しがつく物があったほうがいいんです。

それが、こういう本なのだと思います。

この本は教師の方が書かれました。
労働として、自閉症に関わる人達のほうが、実は根気よく対応出来るんですよ。
だって、離れる時間がありますからね。


そういう意味でも、この2冊目の本は、お母さん達に読んで欲しい、我が子のために読んで欲しいと思います。

そして、また次のステップとして、応用になる視覚支援なり、感覚統合療法なりの知識を集めていけば良いと思います。


我が子の不可解な行動には、意味があったほうが育てやすく、イライラすることを抑えられますからね。


私は、カイの障害がわかって初めて自閉症の本を読みました。

その後に、ヒロの障害がわかったのですが、本を読んだからわかったんです。

わからないときの対応は、躾が出来てないからだと厳しくしたこともありました。

ものすごく間違ってたんですよね。

あのまま気付かす大人になっていたら、ヒロは引きこもりになってたかもしれません。


母親は、そんなに偉大ではありません。
本でもいいし、人の話でもいいし、学べるところから、たくさん学び、自分の子供に合う良いところだけ集めたらいいんですよ。






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最終更新日  2008.05.27 10:12:33
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