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2024年05月18日

2024年　J1リーグ第14節　vs　鹿島アントラーズ（1-3）－　フルメンバーでも完敗、6戦勝利なし。

カテゴリ：サンフレッチェ

　今節は、大橋、川村が全体練習に復帰して、先発できると状況です。けが人が復帰して、フルメンバーでの初のホームナイトゲームの先発は以下になりました。

　　　　　　　　大橋　　　　　　　

　　　　満田　　　　　加藤　　　　

越道　　　川村　　　　東　　　中野

　　　佐々木　　荒木　　塩谷　　　

　　　　　　　　大迫　　　　　　　

SUB:川浪、新井、松本泰、柏、松本大、マルコス、ピエロス

　左WBが二人と思ったら、東はボランチでした。マルコスは途中出場の切り札としても、大橋が復帰したのなら、前の3人はピエロス、大橋、加藤に戻すと思いました。満田をボランチにして、東を左WBにすればいいだけなので。なにしろ、サイドからクロスが攻撃の主要なパターンならターゲットを増やすほうがいいでしょう。なぜ、越道の左WBに拘ったのか。前節の得点を評価して、育成枠なのか？疑問が残る先発です。

　対するアントラーズは、中2日の連戦。前節は3-0から追いつかれてドローでした。システムは4-2-3-1で鈴木がワントップです。藤井はベンチにも帯同せず。FWだった知念をボランチにコンバートして、攻撃的な布陣を敷いて、好調を維持しています。

　中2日でアウェイの連戦なので、圧倒的にサンフレッチェの方が有利です。有利な状況で負けてしまうことが多いサンフレッチェだけど、さすがに今節はけが人が復帰したこともあり、有利な状況は変わらないでしょう。初の平日ナイトゲームも満員御礼のスタジアムなら、2-1で勝利すべきと思った試合前です。

　試合はいつものように、中野へのロングボールから。相手ボールになるとプレスを掛けるけど、プレスが弱いのか、アントラーズはロングボールを裏に出して抜けてきます。CBとロングボールを競っても勝てないので、2列目から裏へのボールに飛び出す形です。さらに、サンフレッチェは、立ち上がりはまだ相手を捕まえきれていないようです。

　そして、攻撃時にボールの出しどころを探していた東が中盤でボールを奪われて、CKになります。そのCKから相手に先制ゴールを決められてしまいました。2試合連続で立ち上がりに失点です。サンフレッチェがマンツーマンで守るので、相手は縦一列になって選手をブロックすることでマークを外してくるチームが増えたと思います。マンツーマンの欠点がでてきたか。

　開始5分で、また追いかける展開になります。マークを外してしまった荒木は焦りがあるのか、ちょっとパスがズレます。

　それでもまだ序盤だから追いつく可能性はあったのに。左サイドからカットインしてPA内に入ってきた選手に越道が並走します。そして、PA内なのにスライディングタックルをして倒してしまいます。当然PKを取られました。

　何を考えていたのか、ニアのシュートコースを切っておけば、後ろにDFや大迫がいるのだから、スライディングする必要はない。J1昇格試合でエスパルスの選手がPA内でスライディングタックルをしたシーンを思い出しました。育成枠なのかもしれないけど、これで勝敗は決まりました。まあ、起用した監督が悪い。

　2点リードになれば、アントラーズは落ち着いて対応できます。サンフレッチェがサイドからクロスをいれてきても、中央のDFで跳ね返せます。サイドにボールがあるときに大橋がフォローにくると、もう中央には選手はいません。大橋にチャンスが来ることはほとんどないですね。中2日のアントラーズのほうが攻守の切り替えが速いのは、リードした余裕でしょうか。

　ハーフタイムに選手交代。満田→マルコス、東→松本泰になります。中盤でプレスがかからなかったので、センターラインを変えたのでしょう。越道→マルコスと思っていたのに意外でした。まあ、育成枠なのでしょう。

　マルコスが入ることで、ボールを高い位置で持つことができます。でも、中央を固められると、攻め手がありません。松本泰がポケットに走りこんだりするけど、相手もケアしています。さらに、左からのクロスは、逆サイドの右WBが入っていることも分かっているので、SBが中に絞り過ぎずにWBをカバーする守備でした。しっかりと、アントラーズのほうが対策してきています。中2日なのに。

　後半も荒木の守備が怪しかったので、荒木→ピエロスになります。2枚目のイエローカードをもらわないように交代したようです。中野を中央CBにして、右WBを加藤にします。まあ、満田、川村、東、加藤はDF以外はすべてですね。

　70分過ぎるとお互いに足が止まり始めます。右WBの加藤は走れなくなってきたので、加藤→新井、大橋→柏になります。新井はそのまま右WBに、柏は左WBで越道がシャドーに入りました。柏は、新スタは初出場だったけど、あまり効果的なプレーにはなりません。いつもの左サイドの連携が見られないですね。コンビネーションがうまくいかないのでしょう。

　同点に追いつくために前掛かりになったところで、中盤でボールをカットされます。中2日のアントラーズのほうがしっかりと走り切って、3点目を決めて試合を決定づけました。最後まで走れていたのは、中２日のアントラーズ。力の差が大きくありました。

　そのまま試合は終了して完敗。6試合勝利なしとなりました。新スタジアムができて、勝点を重ねていたので、ついつい優勝を意識していたけど、このチームは育成クラブでした。大橋、川村がいないから上位進出できないと言っていたけど、メンバーが揃って復帰しても、上位に行く力はありません。まだ、ドウグラスVやエゼキエウが復帰していないかという言い訳があるでしょうか。

　優勝を争うと考えるから、残念な結果となるけど、育成クラブとして考えれば、越道にはいい経験になった試合でしょう。新スタジアムができたからといって、クラブが急に強くなることはなく、育成クラブとして地道に選手を育て行くしかないでしょう。スキッベ監督になってから、若手が育っていることは確かだから、原点に戻らないといけないと感じた試合でした。

　初のナイトゲームは、ハーフタイムにいろいろなショーを実施しました。試合内容は悪くても、スタジアムに行けば楽しめるということで集客をしたいのだろうと思います。まあ、それも興行には必要なことですね。

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