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(10)国民を危険にさらす学者たち


今回、とりあえず避難区域の指定基準は年間20ミリシーベルトと決められましたが、実際は、年間20ミリシーベルトは原発の作業者がリスク覚悟で行う危険な値なのです。
まして子供に年間20ミリシーベルトを許容するなどあり得ないことです。

さらに、生涯100ミリシーベルトなのに、テレビでは多くの学者が、市民の生涯100ミリと、作業員の緊急時年間100ミリ、短期的な症状が出ない100ミリ、これらの紛らわしさを利用して、

『ただちに健康への影響は無い』

『年間100ミリシーベルトまでなら安全』

だと繰り返し述べています。
専門家として、私よりもずっと詳しく真実を知っていながら、市民や子供たちを惑わして避難をさせず、まるで空爆と銃弾の中に居させようとする。
ここまでくると、もう人間性の問題です。
人としての心はどこに行ってしまったのでしょうか。

もしも、その学者たちが100ミリシーベルトを安全で安心だと本当に信じているなら、自分自身と自分の子供、孫など親戚一同で、原発で100ミリシーベルトを被爆してきてから、それを言えばいい。
もちろん、そんな学者は一人もいない。
なぜなら、彼らはその危険性を私よりも知っているからです。

一般の放射線の限度は医療を例外として年間1ミリシーベルトです。
それなのに原発による被爆とCTスキャンなどを例にして、医療を比較して放射線は安心だと論じている医者と学者が大勢います。

放射線治療は病気を直すためであり、CTスキャンや胃のレントゲンによる診断のリスクがあっても、治療や病気の早期発見という遥かに大きい利益があるのです。
これが医療行為の特殊性です。

例えば、手術でおなかを切るのは病気をほっとく方が危険だから特別に許されていることですが、健康な人を切ることが許されるはずはありません。
しかも、医療では放射線量を管理して実施されています。
医療の放射線量と比較して原発の放射線を安心だと論じている医療関係者や学者は、私がここで書いている医療行為の特殊性を当然あたりまえに分かっているのに、そのことを語らない。
これがウソでなくて、何なんだろうか。
この学者や医者たちは本当に患者のことを考えているのだろうか。

放射線をタバコと比較する学者もいますが、前提が間違っています。
まさに詭弁です。
大人は自分の意思で吸っているので、本人の意思に関係なく危険にさらされる原発被爆と比較できるわけがありません。

そして、乳幼児など子供はタバコを吸わないのです。
そして、まともな親なら副流煙を心配して子供のそばでタバコを吸ったりもしません。
あげくの果てに、広島だって今では住めるから放射線はそんなに怖くないという学者すらいます。

今の広島が安全なのは当たり前です。
しかし、原爆投下時に助かった人たちも、その後、多くがガンに侵されて数年後に死んでいった。
かろうじて生き残っても、長年、後遺症に苦しんだ。
投下直後に広島を訪れた人たちも空気中や雨、土壌からの多量の放射線を浴びて病に倒れた。
知っているのに、事実は語らない。
かつて持っていたはずの夢や志はどこに消えてしまったのか。

住民や子供たちの安全を第一に考えるならできるだけ被爆をおさえさせることが大切なのに、文科省も学者も安全で安心と繰り返し、学者は被災地でマスクをする必要もないとまで言う。

そして、マスコミは政府の発表を垂れ流す。
まるで政府・学者・マスコミが三位一体となって、国民と子供たちをできるだけ被爆させるような行動をとる。
実際に被爆による発ガン率の元データとは広島原爆や原発事故の犠牲者たちなので、統計データとしては少なく、そのため精度が十分ではない。
すごくいやな言い方だが、安全だ安心だと言ってできるだけ多くの人に無防備になってもらい、より多く人間に被爆させて追跡調査をすれば『よい研究』ができる。

そして実際、近々さっそく放射線の専門研究機関でつくる「放射線影響研究機関協議会」が被爆した福島県民の中で何人が発ガンして死亡するのかを今後数十年間、自治体の協力で転居者も調べて、被爆量と発ガン率や死亡率の研究を始めることになった。

これでは子供たちはまるで学者の実験材料だ。
知識や学問は人を救うためにある。
保身や都合のいい知識をひけらかすために学者をしているなら、そんなくだらない仕事はやめたらいい。

今の事態で原子力学者や放射線医療学者の役目は、まずは何よりもこれ以上の被害を未然に防ぐことだ。
どんなに頭が良くても、権威に溺れて人間性を捨てた人たちには学者の資格などない。
人間性の欠けた学問は誰の役にも立たず、それどころか悪行である。

下記の動画で学者の実態を知ってほしい。
安全・安心と言ってきた山下俊一氏が福島県二本松市で講演した時の質疑応答です。

これがいわゆる『権威ある学者』の実態です。
でも、山下氏だけではありません。
講演やテレビで同じようなことを言っていた学者は他にも山のようにいます。

テレビでは、それを垂れ流しです。
ぜひテレビでは報道されない福島の生の声を聞いてください。
時間のない方も、せめて4分からの『子供への影響は分からない。調べるために県民を今後調査する。国のせいだ、私のせいではない』と25分からの『安全でなく、安心してもらいたい』を見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=ZlypvPRl6AY&feature=related


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