交差。





何も変わっていない。
いつも と変わらない部屋。
ただ いつも より広く。
いつも より味気なく。
いつもだった頃 より色が無く。



何も変わっていない。
いつもと同じ部屋。
ただいつもより君は元気が無くて。
いつもより窶れて見えて。
いつもだった頃より表情が無くて。

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そう・・・。君がいないから。


・・・。
僕がいないから・・・?

空がいたスペース。
君のいた場所。



懐かしい灯り。
僕のいた場所。


隣にもう君の姿は無い・・・。


もう隣に座ることはできない・・・。


もうその笑顔はない・・・。



もう君と語らうことはできない・・・。



いつも手を重ねていたように日の差し込むその場所にそっと伸ばして。


そう…。
いつもただ肩を並べて。
君の左手に僕の右手。ただ重ねていたよね…。



こらえていた


・…君が 泣いている


止まらない・・・。


お願い・・・。
…そんな苦しそうな顔しないで?




君は・・・。


ねぇ・・・。



君はどこへ…・・?



僕はここにいるよ・・・?




なぜ・・・。


すぐ傍に・・・。





消えなければいけなかったんだ・・・・?



君には見えないだろうけど・・・。







そっと君の伸ばした手の上に。
触れ合えない僕の手を重ねてみた。
ふっと。
あるはずも無い懐かしい感覚が手に触れた。



ねぇ。
僕はいるから・・・。


・・・。
あぁ。



忘れないでよ・・・?


・・・忘れない・・・。




そっと囁く。

愛している


・・・前から知っていたよ。それに僕も……




愛しているよ 2003.02.08 下手に仕掛け。 無駄に駄作・・・。


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