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いままでなんど食事をしてきたんだろう?と思って数えてみると、1日×3回×365日×60歳=65700回食べたしょくじがごまんか~い♪を優に越えてます。それにしちゃ、食べ飽きるってゆーことがありません。とゆーか、最近は何を食べても、やたらと美味しい。食べることって、年をとるに連れて、よくなるのかも・・・(^人^)・「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」とゆー映画を見ました。「エル・ブリ」は、スペインの港町にある小さなレストランですが、年間200万件の予約が殺到する、世界の美食家垂涎の的なんだそうです。この店は半年しか営業をせず、あとはもっぱらメニュー開発に没頭していて、映画は、そのプロセスを紹介するドキュメンタリーです。次年度のテーマは「水」だそうで、例えば、氷と一緒に口に含んだときに美味しい果物は、またその調理法は・・・?てなことを延々と試すんですね。その候補に、どこで仕入れたのか"柿"が登場して、煮たり、焼いたり、シロップ漬けしたり、はたまた冷凍粉砕したり・・・彼らの狙いは、「いまだ味わったことのない味覚や食感」であり、そうでなければ、お客の満足は得られないというのです。映画の最後に、40種類を越える新しいコース・メニューが写真で紹介されて、さすがに壮観、びっくりさせられました。 ■メニューの一例「ハムメロン」シャンパングラスに入ったドリンク。メロンの果汁とアルギン酸を混ぜて球状に凝固させ、ハムのコンソメに浮かす。「カボチャの油のキャンディー」無還元性多糖類イソマルトを溶かしてキャラメルをつくり、その膜でカボチャ油を包む。・びっくりといえば、国連の機関が出した「昆虫食」の報告書が話題になりました。現在70億人の世界の人口は、2050年までに90億人を超すといわれ、爆発的に増える人類を養う一手として、「昆虫食」がよかろうとゆー内容です。昆虫は、「たんぱく質や脂肪、ビタミン、食物繊維が豊富な食用資源」であり、きっとここが大事なんでしょうが、「虫1kgを得るには平均で2kgのエサで済み、1kgの牛肉を得るのに必要なエサ8kgと比べて、1/4で済む」らしいのです。既に、世界では20億人以上の人が虫を食べていて、その内訳のトップは、カブトムシなどの甲虫(31%)で、続いて、イモムシ(18%)、アリやハチ(14%)、バッタやコオロギ(13%)だとか。バッタはなんとかイケるとしても、イモムシはちょっと切ない・・・(笑)・「いまだ味わったことのない味覚や食感」食べることって、ここだけ見れば、トップとボトムが近くて可笑しかったり、「エル・ブリ」には、ぜひ「昆虫食」(特にイモムシ)のメニューを考えて欲しかったのに、もう閉店しちゃったそうで、ザンネンと思ったのでした。
2013.05.24
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滅多に詩を読むことなんてないのに、最近、この人の詩にハマってます。とゆーか、メチャクチャ受けまくり!なのです。四元康祐さん、ドイツに住む1959年生まれの詩人。やっぱり、詩人って言語感覚がハンパないすね。新幹線の車内アナウンスを聞いても、こんな詩ができちゃう。「言語ジャック」1.新幹線・車内案内今日も新幹線をご利用くださいまして、どうも感情面をご理解いただけなくて、有り難うございます。情けのうございます。この電車は、のぞみ号・東京行きです。このままでは、わたしたち絶望的です。途中の停車駅は夢中の迷走劇は京都、名古屋、新横浜、品川です。焦土、アロマ、新人類、ホームレス。つづいて車内のご案内をいたします。欝にて家内もたまんないと申します。自由車は一号車、二号車、三号車です。市場主義は今豪奢、記号化最優先です。自由席の禁煙車は一号車、二号車です。日常性の検閲者は葡萄酒に酔いしれず、禁煙車両では、先端医療では、デッキのお煙草もご遠慮ください。にっちもさっちも埒があかない。車両販売は、お食事とお飲物などをご用意いたしまして、無病息災は願うべくもなく古今集など朗詠いたしまして、後ほどお席までお伺い致します。東風吹かば匂いおこせよ梅の花。どうぞご利用ください。儲かりまっか大川総裁。車両室は十号車です。理想の死はサドンデス。携帯電話のご使用についてお願いいたします。身体髪膚これを父母に受く母肺癌父前立腺癌。車内ではあらかじめマナーモードに切り替えるなど、騒いでは羽交い締めサマースーツを脱ぎ捨てるなり、まわりのお客様のご迷惑とならないように、まわりのお客様のご冥福をお祈りしながら、ご協力をお願いいたします。自爆装置のスイッチ押す私。
2013.05.09
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最近、辞典を買いました。 と言っても文庫版ですけどね。 辞典をパラパラしてると、 なんか、「言葉ってすごいな~」って、あらためて感じました。 言葉が紡ぎ出す豊かなイマジネーションの世界! それを、ちょっと垣間見たような気がします。 さて、そんな気分にさせてくれた、 辞典のさわりを、ちょっとだけご紹介します。 次の言葉は、全て同じあるものを表現しています。 甘いお菓子 イギリス製の鉄兜 いけない張本人 鰻 お刺身 かわいい坊や キャンディ キングコブラ クレーン 形状記憶合金 白い灯台 獲れたての鮮魚 ねじくれた樹木 びっくり箱のお人形 フルート 望遠レンズ 穂先 若鮎
2013.05.01
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いつも散歩のときに通るお寺です。ありがたい教えが月替わりで張り出されています。4月の教えこれを見て、「"信仰"より"愛"でしょう!」と思ったワタシって、バチアタリですかね?
2013.04.16
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昔から、重箱の隅ってゆーか、もっと大事なことがいくらもあるだろうと思いつつ、何故か気になってしまう、あるモノのあるブブンがあります。 ○ 本や印刷物とかの字体 ○ 映画の色 ○ 名前の音(オン)こんなことが気になるって、そーとーマイノリティだろうと思ってたんですが、近頃は、カリグラフィーの雑誌が売り出されたり、北野武監督の初期作品が「キタノブルー」と評されたり、字体ファンだったり、映画の色調が気になる人は、けっこーいるみたいです。でも、これまで、名前の音(オン)がらみの話は、あんまりお目にかかりませんでした。✽ところが、ところが、世の中って広いっすねえ~。なんと!音韻が脳に与える効果や影響を研究しているとゆー人がいるのです。その研究者、黒川伊保子さんの著書「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」を読んでみたら、名前に言及したところがあって、いや~、これがメチャクチャ面白いのです。私の名は「いほこ」だが、この名前の音をイメージ分析すると、「人懐っこく、のほほんとしていて、乾いた感じ」になる。昔、農村にいた、留守中の隣家に上がりこんで、お茶なんかいれちゃって寛いで待ってるおばあちゃんみたいに、ほっこりしたカジュアルさだ。簡単に解説すると、先頭が母音Iのことばには、いきなり相手の中に飛び込むベクトルが働く。「今、行くね」と言われたら、実体の前に、ことばが飛び込んでくる。「えちご」は「いちご」よりも何となく遠く感じられるはずである。続くHoの拍が温かさと包容力を与え、最後のKoの拍には、賢さ、可愛らしさがあるそのほか、音素ごとのイメージ(Hの解放感・温かさ、Kの乾いた感じ)とか、接尾母音の影響とか、いろいろ足しこんで計算し、総論として「ほっこりしたカジュアルさ」が出てくるわけである。似たような名でもシホコなら、切ない感じが匂い立つ。たった一音SHを足すだけで、しっとりとして、華奢になる。なんだか、手をかけてあげなきゃいけないような感じがある。シホコさんは、イホコさんより絶対に得しているような気がする。一方、Mを足してミホコとなると、女らしさも増すが現実感もぐんと増す。結婚までは甘く可憐に見えたのに、気が付けばサイフの紐をがっちりと握って、家庭にしっかりと君臨している・・・そんな「女の王道」を行くイメージになる。CHを足してチホコにすると、華があって、なおかつ、ちゃっかりしっかりした感じ。「ちほちゃん」は、にこにこしてあちらこちらに可愛がられながら、あっというまにトップに上り詰めちゃうタイプ。トップに上がれば、トップにふさわしい華もある。実業家向きの名前なのである。Rを足してリホコなら、一気に知性派になって、先生と呼ばれる職業が似合う。「監察医・黒川理保子の事件ファイル」なんてドラマ、いかにもクール・ビューティの女医さんが出てきそうではないか。それにしても、それぞれイホコの先頭に、子音をほんの一音足しただけなのだ。名前の音というのは、こんなにもイメージに影響があるのである。✽まあ、この本は、批判する人もいるようですが、名前の音フェチのワタシには、バイブルの発見であります。この師を知ったキッカケは、"壇蜜"とゆー名前の秘密を分析した、この新聞コメントでした。壇蜜、たしかに男心をそそる語感ですね。舌を厚く使ってはじく「ダン」は迫力・弾力・ボリューム感をほうふつとさせる。一方、唇をふっくらとがらせて鼻腔を鳴らす「ミ」は甘くカワイイ感じ。最後の「ツ」は音響は小さいのに口元に強い摩擦を感じさせる刺激音です。ダもミツも、唾液がたまりぎみになる。これが、ぬれた感じ、つややかさのイメージをもたらす。「迫力+甘い刺激+ぬれてつやめく感じ」を脳に届ける語感だから、あの現物をその名で呼んだらドキドキしないわけがない。非常に秀逸なネーミングですね。なんか、この文って、"あの現物"のテイストとちょっと似てますね。てゆーか、こっちのコメントの方が色っぽいかも・・・(笑)
2013.04.14
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なんて、四月馬鹿的タイトルにしてみましたが、なんかソックリですよね。縄文時代の土偶とか岩偶には、微笑んでいるものがたくさんあるそうです。我々のご先祖さまって、おおらかな方々だったんでしょうか。なんかちょっと嬉しい。詳しくは、原田治さんのブログで。
2013.04.01
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まったくの思いつきなんですが、「謝り方教室」ってゆーの、どうですかね?そう、「つづり方教室」じゃなくて「謝り方教室」。相手や状況に応じた謝り方、手取り足取り教えちゃいま~す!こっそり、成人向けも20時から開校しま~す!なんてゆー教室があったら、けっこー繁盛するんじゃないでしょうか。で、その上級編に欲しいのが、謝るべきかどうかの判断力を養成してくれるってゆーコース。「今でしょ!」って教えてくれる(笑)。*なんでこんなことを思ったかとゆーと、イラン映画「別離」(2011年)を見たんです。ベルリン映画祭の金熊賞、アカデミー賞外国語映画賞、世界で90以上の映画賞を総なめにした映画だそうで、メチャクチャよくできてます。いわゆる悪人が出てこない映画です。ちょっとした行き違いが積み重なって、ある悲しい事件が起こる。その何でもない過程が、実にサスペンスに満ちていてドキドキさせられるのです。●ストーリー娘の教育の為に国外移住を主張する妻シミン、認知症の父の為に決意できない夫ナデル。結婚14年になる中流階級の夫婦は話し合いも実らず、ついに別居を始める。ナデルは家政婦を雇うが、家政婦は敬けんなイスラム教徒で夫に黙って働いている。ある時、父を縛って外出した家政婦をナデルは手荒く追い出してしまい、そのことがもとで彼女は流産したという…。*価値観が異なるふた組の夫婦がお互いに感じる違和感を解消できず、ついには傷つけ合ってしまうってストーリーは、ロマン・ポランスキー監督の「おとなのけんか」(2011年)も一緒でした。ときに対立が夫婦間になったり、1:3になってしまうところも同じで、これがサスペンスや笑いを増幅するんですね。シリアス、コメディの違いはありますが、どっちも面白い映画です。でも、いい加減謝っちゃったらどうよ!と、ちょっとイライラする映画でもありました。まあ、そこが製作者の意図なんでしょうけど。ちょっとイライラ、イラン映画・・・ス、スミマセン、これしかオチが思いつかなかったんです。って、すぐ謝るのも、やっぱりダメか…。
2013.03.26
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TVを見たら、浜木綿子(77)と左とん平(75)が話をしていて、お互いの浮名をネタにして笑い合ってました。どうやら、そんなに昔の話じゃなさそうなのがステキです。長年舞台に立ってる人は、やっぱり鍛え方が違うのでしょうか。・今や浜木綿子といえば、"香川照之の母"ってイメージだけど、お若い頃は?とちょっとググッたら、こんな画像を発見!1966年だから30歳過ぎの浜さん・・・美人だけど目ぢから強過ぎ(笑)。・ところで、この画像が掲載されてる古書店サイトは、「ミセス」歴代の表紙が一覧できて圧巻です。創刊初期のものはどれも面白いのですが、とりわけ創刊の翌年である1962年発行のものが目を惹きます。岸恵子から有馬稲子までの雰囲気って、ミセスじゃないっす(笑)。・なんだか面白くなって、当時の他の婦人誌も眺めていたら、別の古書店のサイトに、もっと凄いのがありました。手書きのタイトルなんて、ブッ飛んでるなあ~!「婦人画報」の表紙(1958~1963年)・それにしても、どっかで見た手書き文字だと思ったら、これ、パピリオ化粧品の文字といっしょじゃん!で、また、これを書いた人でパピリオの専務だったとゆー、画家の佐野繁次郎のことが気になって・・・って、も~どうでもいいか(笑)。
2013.03.12
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めっきり暖かくなって、朝の日差しが目に眩しい。こんな朝は、パァ~と洗濯物を外に干すと気分も爽快なんですが、家族全員が花粉症となるとそうもいかず、ウツウツと部屋干しをして・・・。春を目前にして、イマイチ盛り上がらない今日この頃です。*昨日の新聞に、天野祐吉さんが、「ロバート・デ・ニーロの『ドコモdビデオ』のCMが面白い」と書いてました。確かに、極妻のかたせ梨乃の話をして、「なんとかならないか? 」「なんとかなるだろ?」しつこく迫るデ・ニーロの表情が素晴らしい(笑)。天野さんは触れなかったけど、ワタシは、相手役が松田龍平ってゆーのが気に入っています。この人は、相手役をやらせると魅力を発揮するタイプのようで、映画「探偵はBARにいる」の大泉洋の相手役でも、TVドラマ「まほろ駅前番外地」の瑛太の相手役でも、不思議な魅力を感じます。でも、なんで魅力的なのか、その理由まではわかりません。*ただ、ひょっとしてと思うのは、「まほろ~」の大根仁監督のコメントの中に、「どっかつまらなそうに生きてる感じ」ってゆー表現がありました。そーいえば、彼は、いつもつまんなそうとゆーか、人を小馬鹿にしたような顔をしてます。相手が、常識に囚われて躊躇したり、逆に入れ込んだりすると、ふふっと鼻で笑ったりする。それがイヤミなく自然にできちゃうのが、彼の魅力なのかも知れません。「恋なんて久しぶりだな」「ふふ、ムリだって・・・」*そーいえば、編集者の高崎俊夫さんが、日本喜劇映画の傑作「幕末太陽傳」を作った川島雄三監督のこんなエピソードを紹介していました。「私は、この本で、川島雄三が戦時下、織田作之助と意気投合して、<日本軽佻派>を名乗り、ふたりで暗い世相を笑い飛ばす実にバカバカしい手紙をやりとりしていたことを知って興味を覚えたのだ。たとえば、その往復書簡の中で川島雄三はゲオルク・ジンメルの『日々の断想』からの次のような一節を引用している。『ある深さを持つ人間にとって人生に堪えるには一般に一つの可能性しか存しない。即ちある程度の浅薄ということである』『大多数の人々にとっては軽佻か退屈か何れか一方に陥ることなくして他方を避けることは全く不可能である』戦時下における、ささやかな抵抗にすぎなかったであろうが、彼らの深刻・荘重さを嘲笑し、大上段にふりかぶるのを良しとしない姿勢は、たとえば、後年の吉行淳之介の<軽薄派の発想>などに連なっているように思う」「日本軽佻派」、ちょっといいですね。川島雄三と織田作之助、戦時中の2人を描いた映画って、どうでしょう?でも、川島雄三役は松田龍平として、オダサクは誰がいいだろう…。
2013.03.07
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新聞がデジタル化されて、もう久しいのですが、先週ぐらいから、ついに紙面イメージのまんまで読めるようになりました。これが、意外と具合がいいんですよ。見出しを見て、気になる記事があったらシュタシュタっと拡大する。文字は大きくすると、まだちょっとギザギザだけど、読書用メガネがなくても読めるから、楽チンです。*で、昨日、そのデジタル紙面版をみてたら、「雪の結晶が撮れる新デジカメ」とゆー記事があって、ソソられました。コンパクトデジカメのくせに、1cm接写で22倍まで拡大できるとか。目に写るものがそのまま撮れるのも大事ですが、肉眼では見えないものが撮れるって、カメラの醍醐味ですね。雪の結晶以外にも葉脈やミジンコなどと記事にありましたが、自分なら何を撮るだろう・・・と、買ってもいないのに、ちょっとワクワクしたりして(笑)。*最近、気になってしょうがないのが、家庭向けの廉価版が出始めたとゆー3Dプリンタです。パソコンで立体的に設計したものが、石膏とかプラスチックを使って、立体物が「プリント」できちゃう。そんな3Dプリンタが、十数万円で手に入るらしいのです。どうやって立体的に設計するかとゆー問題はあるんですが・・・(笑)*かつて夏目漱石は「人間の不安は科学の発展から来る」と言ったとか。3・11以降、科学は旗色がワルいですね。もちろん、ワタシだって、悩ましいよなあ~とは思うんですが・・・(ちょっと小声で)やっぱり、科学って面白い!
2013.02.20
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一昨日、すごい悪寒と頭痛におそわれて、戦々恐々しながら体温を計ってみたら、えっ! 36.5℃って?今日は、もう、すっかりスッキリしたんで、「インフルは予防接種してると軽度の罹患で済みます」ってヤツだったようで・・・。でも、昨日までは、病気なようで病気じゃないってゆー奇妙な状態で、せいぜい、TV見てるのがやっと。こーゆーときって、録り溜めたVTRなんて見たくない。ひたすら、ゆる~いバラエティとかがありがたいんですね。「モヤモヤさまぁ~ず2」は、ピッタリ。何十年かぶりで見た「NHKのど自慢」もけっこー面白かった。*「平成の常識 やってTRY」って長いですね。お題は、ナポリタンでした。茹でたパスタをお皿に盛って、そこに直にケチャップを入れて混ぜる。後は炒めた具を盛り付けて、ハイ出来上がり。カルボナーラかよ!って、突っ込みたくなるけど、若い娘さんが間違えちゃうのは、分からなくもない。むしろ、あらら~だったのは、センターグリル@野毛のコックさんが模範回答的な実演をやってたこと。いや~、若い頃は何度も行った好きなお店でしたけど。腹一杯食べれるボリュームが嬉しかったわけでして、味は二の次ってゆーか・・・う~ん(笑)。*昔、デートのとき、喫茶店でナポリタンを注文したら、「赤ウドンってゆーのよ」って笑われちゃった覚えがあります。そーか、あれから、30数年食べてないかも・・・(笑)考えたら、その間も、ずっと作り続けてきたんだもんなあ~。しかも、あの味!やっぱり、スゴいですよね。センターグリルさま、こんど、ぜひ寄らせて頂きます。そのときは、どーぞ小盛りで・・・
2013.02.11
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昨日に続いて、今日も更新。 まっ、今日まででだろうなあ~(笑)。 え~、何だかTVの話題ばっかりしてますが、 今日は、最近始まったTV番組のこと。 ●「まほろ駅前番外地」のタイトルバック 主人公ふたりが町をぶらぶら歩いてるってだけの映像。 でも、よく見ると、 彼ら以外の周りの人たちは、すいすいと後ろに戻って行っちゃう。 そうです。映像が逆回しされてるんですね。 ホントは、彼らだけが後ろ歩きしてる。 テーマ曲と同期していて、かっこいいっす! ●「schola」のゲスト講師 岸野雄一 マジメな状況でマジメな話をするマジメ顔のオジサン、 でも、その姿は、婦人用の喪服を召されている…。 「まほろ…」は、さりげなくシュールって感じですが、 こちらは、シュールそのもの。 こーゆー人を見つけてくるEテレのセンス、スゴイっす! ●「Youは何しに日本へ?」のナレーター ボビーオロゴン ボビーのナレーションって発想は、テレ東のセンスですね。 たどたどしいのが、変に気持ちいい。 それにしても、 成田に着いた外国人に突撃インタビューするってゆー、 このイージーな番組を録画してまで見てるワタシって、何なんでしょう? ガイジンが「日本が好き!」と言うと、素直に嬉しいのです。 けっこーナショナリストなのかも…(笑)
2013.01.24
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ついつい更新を忘れちゃうので、「メールで更新機能」をフルオンにしてみました。え~、今日は、その記念すべき初日とゆーことで、本日発見した「ナニコレ珍百景」をメール更新にてご報告します。うちの近所には、廃品回収のオジサンとそっくりに鳴く野鳥がいる。いやいやいや、ホントですってば!月に一度回ってくる廃品回収のオジサンは、浪曲子守唄の一節太郎みたいなダミ声で、それが拡声器を通して遠くからでも聞こえてくるのです。昨日が回収日だったんですが、今朝もその声が聞こえたので、「アレ~?」と思ったら、なんと!鳥の声だったんです。いやいやいや、ホントですってば!ふるしんぶん ふるざっし だんぼーる なんでも けっこーです
2013.01.23
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大島渚さんが亡くなりました。先日、夫人の小山明子さんが、20年ぶりに舞台や映画に出演すると話題になったとき、あ〜、監督は介護の段階を過ぎたのかも…と思ったりしました。病に倒れて17年、再発してから12年・・・気が遠くなるほど長い。ちょっと想像がつきません。大島監督の映画は、昔からけっこー見ていますが、毎度、消化不良を起こして討ち死にするパターン。下世話な興味はちゃんと満たした娯楽映画なんだけど、もうひとつ奥には、何かが隠れている・・・高崎俊夫さんが、大島さんの本を編集しながら、「ラディカルで難解、かつ政治的で前衛的な映画作家」とゆーイメージが一般的だけど、本質は「繊細で心優しいセンチメンタリスト」だろう、と自身のブログで書かれていました。今見直したら、ちょっとくらい分かるのかしらん。
2013.01.16
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あけましておめでとうございます。はや1月も半ばですが、やっと年が明けたかんじです。先月から家族が入院したり、インフルにかかったり、元気だったのはワタシだけ。なんだか落ち着かない日々が続きました。そんなわけでブログ更新をサボってしまいましたが、そろそろ再開しようと思っています。ことしも、どーぞよろしくお願いします。年賀状が妙にカワイイいのは、録り溜めていたNHKの「デザインあ」を年末にまとめて見たせい。「カンレキ迎えたジジイの絵じゃねえだろう・・・」と我ながら思いつつ、けっこー気に入ってます(笑)。
2013.01.13
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ちょっと前のネタで恐縮ですが・・・最近、とっても印象的だった写真がコレです。演劇「おのれナポレオン」の発表インタビュー(朝日新聞11/3)一癖二癖ありそうな笑いを浮かべた三谷幸喜(51)、片や、大口を開けて破顔一笑ってかんじの野田秀樹(56)。ともに今や日本を代表する劇作家・演出家ですが、この写真は二人のキャラクターの違いが際立って面白いのと、やっぱり、野田秀樹の笑顔がカッコイイですね。長年舞台に立って風雪に耐えてきた人の顔とゆーか、いい歳の取り方をしてきたなあ〜ってゆーかんじ。三谷幸喜が主演を依頼した理由が分かるような気がしました。・思えば、昔からなんですが、大きな口の人に心惹かれるとゆーか、ちょっと弱いとゆーか・・・。男ならローリングストーンズのミック・ジャガーとか、女ならカーリー・サイモンとか、大きな口がセクシーでヤバいです。二人が一緒に歌う「うつろな愛 You're So Vain」は、今聴いてもドキドキする(笑)。・昨日歯医者に行ったとき、「は~い、もうちょっと大きく口を開けてくださ~い」とかわいい歯科衛生士のオネーサンに言われて、ガァ~と思いっきり口を開けたら、ちょっと嘔吐いてしまい、涙目・・・(笑)。「だいじょーぶですかぁ~?」なんて言われながら、この写真のことを思い出して、やっぱり、野田秀樹はいいなあ~と思いました。
2012.11.29
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今、岸本佐知子さんの最新エッセイ「なんらかの事情」を読んでます。あの「夜枕合戦」に抱腹絶倒した日から7年、やっぱり、この人のエッセイ以上に面白い本は見つかりません。そして、やっぱり、今度も・・・■やぼう 「なんらかの事情」岸本佐知子より 前々から思っていたのだが、ひらがなの「め」と「ぬ」はよく似ている。ちょっと似すぎではないかと思う。似ても似つかない発音をする二つの文字が、こんな瑣末な末端の部分のみの差異で大丈夫なのかと心配になる。 そのことについて、当の「め」および「ぬ」はどのように感じているのだろう。 そして五十音図内にひしめくそうした和音や不協和音を一歩離れたところから静観しているのが「ん」である。「ん」はいかなる派閥争いにも与せず、"一筆書き族"からの誘いも「遠いから」と断りつづけ、最後尾で世捨て人のごとき暮らしを営んでいる。その孤高の姿に憧れる者も少なくない。だが「ん」にまったく娑婆っ気がないわけではない。いや、むしろ「ん」こそは五十音界制覇の野心を誰よりも熱く胸に秘めている者なのである。 かつて彼には宿敵「ゑ」がいた。隣の「わ」行でひときわ異彩を放っていたうえ、形状的にも「ん」に似たところがある「ゑ」は目ざわりな存在だった。おまけによく見ると「る」が自分を踏みつけているようにも見え、それが「ん」の自尊心をいたく傷つけた。だがその憎い「ゑ」もいまは亡い。くだらない小競り合いや馴れ合いに明け暮れる他の字どもはもとより敵ではない。意外と気にするのは「み」あたりだが、これもまあ最終音という自分の切札をもってすれば恐れるに値しない。何といってもこれは、しりとりを一瞬にして終わらせるほどの特別の魔力なのだ。 「ん」の最終野望、それはあの王様気取りの「あ」を出し抜いて、いつか自分が五十音の先頭に立つことだ。その日を夢見て、彼は最後尾で虎視眈々と機会をうかがっている。いや~笑わせて頂きました。「遠いから」・・・ここでもう笑い転げた。・「ん」の為に付け加えると、谷川俊太郎さんが、最近出た「すき好きノート」とゆー本で、好きな文字は「ん」と書いています。ぼくはひらがなの「ん」が好きで『「ん」まで歩く』という本まで出している。五十音の最後にひとつだけぶら下がってる感じがいいんだな。でも、谷川さんがこのエッセイを読んだら、ちょっと「ん」のことが嫌いになるだろうか?・「好きな文字は?」って、もし訊かれたら、何と答えますか?ワタシは、「は行」が脱力したかんじの音が並んでいて好もしいんですが、ひとつだけ選ぶとしたら・・・「ほ」かな。ほっほほほほ ほっほほほほ〜!ゲホゲホ
2012.11.20
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先週ご報告した新キャッチフレーズの案が届きました。考えてくれたのは、「coconara(ここなら)」に出展するlightingEnokiさん。(プロフィール写真を見る限り) なかなかのイケメン青年で、現在、中国人の奥様と天津にお住まいだとか・・・あらら、ひょっとして、今回はグローバル・ビジネスしちゃったってこと?・ホームページ少しだけ拝見いたしました。私もいつか通る道、できればそんな哀愁あふれるオッサンになりたいです。とゆー、泣かせるコメント付きで11通りの案が出てきました。なんか、これで五百円じゃ、申し訳ないような・・・1. ますますくたびれちゃったけど、これからもぼちぼちやっていくぜ~2. ゆるゆる元気にやってるオッサンのいる風景、ご興味があればぜひ。。。3. そろそろ歌いだしそうです。自分への応援ソング~ 果てなきじじ様ロード~4. 考えるよりも感じることの方が多くなってきたこの頃。。。くたびれるのも悪くないなんて思ってみたり。。。5. 旨味を出し切った昆布のように、日々周りから旨味を頂きながらゆるゆるやってます。6. 年を重ねていけば見えるものもある。最近は顔の小皺が良く見えるようになってきました。7.如何な山より高く、如何な海よりも深い。ちょうどその真ん中くらいにいるオッサンの日常。8. 伝説になるほど大物ではないですが、最近近所に出没するオッサンの噂があるらしい。9. オッサンは進化すると何になるのか。最近期待と不安で胸がいっぱいです。10. オッサンは毎日平和でいいなぁ(耽)11. めぐる季節とオッサンの変わらない風景なんか載せてます。・さて、どうしましょう・・・。案をつらつら眺めて、なんとかヒネリ出したのがコレです。ゆくあてもなく、なんとなく始めた、このブログ気がついたら、もう10年になりました。季節はめぐれど、あいかわらず何処に向かっているのやら・・・ただ、折り返しは過ぎたかんじがします。ゆるゆる続く 草臥れたオッサンのいる風景「ちょっとぐすん」ランナーズ・ハイ編 始めます。今後とも、ゆるゆるご贔屓のほど、よろしくお願いします。
2012.11.11
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ゆくあてもなく、なんとなく始めた、このブログでも、気がつけば、もー10年が経過して・・・おかげさまで、10年が経ちました。万事に飽っぽいワタシが、惰性とはいえ10年を迎えたとなると、オッサンやったね!と思わぬでもないのですが、もっと長く続いておられる先輩諸兄に敬意を表して、小声で「ジュッシューネンじゃ~!」と軽い気勢を上げたいと思います。皆様、ありがとうございます。・これを機会に、トップ画面にあるキャッチフレーズを更新しようと思ったんですが、そのまま、"草臥れちゃったジーチャンの日常ですけど・・・"に変えると、なんだか、今にも倒れそうで、ちょっとヤバい(笑)。そこで、ネットで噂の"COCONALA(ここなら)"に依頼してみることにしました。これは、個々人の持つ様々なノウハウとか特技などをワンコイン(500円)で利用できる新しいサービス・サイトで、今年3月の発足以来、既に2千5百以上ものサービスが登録されているんだとか。「いきなりキャッチフレーズ10個出します」とゆーサービスに申し込んだら、2日後には回答が来るそうで・・・ふふふ、なんか楽しみ~。・ワタシも、「楽天ブログのカンバン作ります」ってサービスを出品予定。今は、お試し期間として、このブログの新キャッチフレーズを考えてくれた方に、無料でお作りしてますけど、いかがでしょう?
2012.11.02
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今朝、ちょっと早く散歩に出たら、もうシャツ1枚じゃ寒い。やっぱり、ちゃんと秋は来るんですね。・この時期になると、決まって思い出すのが、フォアグランド・アトラクションの「ハレルヤ」とゆー曲。「秋のお昼寝音楽」に入れたので、ご記憶のある方があるかもしれません。エディ・リーダー(フォアグランド・アトラクションのボーカリスト)切ないメロディが、シミジミと秋を感じさせる名曲ですが、前から謎なのが歌詞で、アルバムの和訳を見ても、いまひとつ意味が理解できません。寂しそうな状況描写の後に、何故か、急に凧がとんだり、弦を奏でたりしちゃう(笑)。からきし英語がダメなので、ネット検索に頼ったら、この曲のファンが大勢いるのか、有り難いことにいくつか訳詞が見つかりました。中には、アルバムの和訳のミスを丁寧に指摘されるキトクな方もおられたんですが、でも、皆さん、ちょっとずつニュアンスが違っていて、やっぱり、意味不明・・・(泣)そこで、意を決して、皆さんの訳詞を切ったり張ったりして、勝手に寄せ集めをつくってみました。なにせ、原詞をろくすっぽ見ずにまとめたので、もし間違いがあったら、ご指摘頂けると嬉しいです。 Allelujasongwriters : Nevin,Mark Edward CascianThe lights on the westway go on A million cars hurry home An ice cream van shuts off its tinsel bells Winter won't be long灯りがウエストウェイに連なって沢山のクルマが家路を急ぐアイスクリーム売りのバンも呼び子のベルを片づけ始める冬はもう遠くないI see you every day I watch as you walk down this way We pass on the stairs of this council block Too shy to find words to say毎日僕は君を見ているここを降りてくる君の姿を見つけて僕らは住宅街の階段ですれ違うけど恥ずかしくて かける言葉が見つからないんだBut your smile is a prayer that prays for love And your heart is a kite that longs to fly Hallelujah here I am Let's cut the strings tonightでも君の微笑みは愛されることを祈ってるそして君の心は凧のように空に舞い上がることを願ってるハレルヤ 今 僕はここにいる今夜こそ糸を断ち切って一緒に飛び立つんだSo meet me on the corner at eight Let's get out of this place We'll kiss the first of a million kisses And let the past fall away8時にあの角で待ち合わせてここから出て行こう僕らは百万回のうちの最初のキスをして今までのことは忘れてしまうんだYes your smile is a prayer that prays for love And your heart is a kite that longs to fly Allelujah here I am Let's cut the strings tonightそうさ 君の微笑みは愛されることを祈ってるそして君の心は凧のように空に舞い上がることを願ってるハレルヤ 今 僕はここにいる今夜こそ糸を断ち切って一緒に飛び立つんだAnd we'll kiss the first of a million kisses La-la-la-la-la-laそして 僕達は百万回のうちの 最初のキスをする・いやはや、初めてこんなことをしましたが、訳詞って難しいですね。ましてや、どちらとも取れる含みの多い原詞だと尚更です。やってる間中、ずっと気になったのは、この詞の主人公は、百万回のうちの最初のキスまで辿り着けたのか?とゆーこと。勇気を絞り出して、やっと声を掛けたら、「ストーカーじゃね?」とか言われやしないか、なんて思うのは、年とったせいか、秋が来たせいなのか・・・。
2012.10.12
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絲山秋子の短編集「袋小路の男」を読みました。新聞に、"書店員が選ぶハードボイルド本3冊"的な記事があり、「マルタの鷹」、小鷹信光氏のエッセーに続いて、最後に、(変化球とゆー断りはあるものの)、この本が紹介されていて・・・ハードボイルド好きとしちゃ、こりゃ~読まねば、と思ったわけです。・ハードボイルド小説の定石とゆーと、解決のメドのつかない難事件が起こり、主人公(オレ)は、たったひとり徒手空拳で立ち向かっていく。その冒険譚をオレの目からクールに描く。まあ、こんなかんじかと思いますが、なるほど、この「袋小路の男」も、高校の1年先輩である"あなた"に出会ってから、"私"は、指さえ触れることもない"あなた"を想い続けている。12年間も、恋人未満家族以上。そんな二人の関係を"私"の目から淡々と描く。"解決のメドがなく"、"徒手空拳"・・・この話は、"私"にとって一種の冒険譚であり、紹介の通り、ハードボイルド小説だなあ~と思います。物語の後半に交わされる二人の会話、これがちょっとよくて、シビレました。「あなたにとって私って何なんですか」あなたは数秒考えて、そしてカタカナで答えた。「ワカラナイ」・でも、この短編集が、ホントに凄いなあ~と思ったのは、同じ物語を三人称の語りで書き直した、もう一つの短篇が載ってること。「小田切孝の言い分」と題された一篇には、「袋小路の男」だと、ストイックで献身的に描かれていた"私"が、実は思い込みが激しかったり、そそっかしい人物であり、事実を誤解していたことも分かります。あえて、カッコ悪い部分を曝け出して見せて、自分の小説の持つ「甘さ」を消し去ってしまう。通常のハードボイルドには、ロマンチックな甘みがつきものですが・・・へん、女のハードボイルドは、甘くないぜ!きゃ~、参りました。
2012.10.04
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どーゆーわけか、娼婦を主人公にした映画を続けて見ました。一つは、園子温の「恋の罪」(2011年)。「東電OL殺人事件」を下敷きにしたノアール物で、夜は娼婦と化す大学助教授の役を冨樫真が怪演しています。昼の冨樫真園子温の作品は、どっかで見たようなシーンの連続なんですが、(それも、日活ロマンポルノとかテレビのサスペンス・ドラマみたいなやつ)その積み重ねが功を奏するのか、ドキッとする一瞬があって、ついつい見せられる、とゆーか、魅せられてしまいます。でも、疲れるんで、何度かに分けて、やっと見終えました(笑)。夜の冨樫真・同じ娼婦が主人公の映画でも、50年前のものはずっと気楽で・・・。前から見たかった「日曜はダメよ」(1960年/ギリシャ)は、主人公を追いかけて、男達が次々と海に飛び込む元気なシーンから始まります。(サワリは、YouTubeのここで)主人公イリヤ(メリナ・メルクーリ)男達は、いわば"お客"ですが、美人で陽気な彼女の熱烈なファンでもあります。気に入った男しか相手にしない彼女は、そんなファンの男達に囲まれて、何不自由なく暮らしていますが、突然現れた野暮なアメリカ人に恋をしてしまう。「売春を辞めて、これからは教養を身につけねば」と迫られて、ぎくしゃくドタバタする、とゆーコメディ映画です。・まったく違うことを書くつもりだったのに、ここまできたら、ふと、乱暴な結論が思い浮かびました。設定が裏返っていたり、陰と陽の違いはあれど、テーマは共通である!「そう、そう、いつの時代だって、教養がジャマするのよ」あ~、こんなこと、一度でいいから言ってみたい(笑)。
2012.09.29
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昨日の夜、ちょうど寝る時間になって、突然降り出したと思ったら、物凄い雷鳴が響いて、びっくりでした。呼んだって起きない次女が起きてきたくらいなんで、ホントに凄かったんだと思います。・そのせいか、今朝はちょっと涼しく感じました。「一雨ごとに」近づくのは、確か春だった気もしますが、涼しけりゃ、もう何でもいいや。・今朝はホット・コーヒーが飲みたくなって、2か月ぶりぐらいに、インスタント・コーヒーの瓶やポットやカップをテーブルに並べました。カップに熱いお湯を注いだら、一瞬、"遺跡博物館"に入ったときみたいな匂いがしました。・今朝は、FAXの受信音が、時々、"読経"のように聞こえたりもしました。・涼しくなるのが、ちょっとだけ、遅かったかもしれません。
2012.09.19
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「いのくまさん 猪熊弦一郎展」を見に行ってきました。・猪熊さん(1902~1993)のことは、最近知ったんですが、一言でいうと、"どストライク"な芸術家です。何で今まで知らなかったんだろう・・・。もっとも、直球ど真ん中ってゆーんじゃなくて、投げられたボールが、みーんなストライク・ゾーンに入ってくるかんじ。アンリ・マティスっぽい人物画、大きなキャンバスに描かれたミニマルな抽象画、たくさんの猫、鳥、人の顔の絵・・・それから、本の表紙、映画ポスターなどの商業ベースの作品群から、果ては、趣味で集めた無数のオモチャや日用品まで、も~、みーんなストライク!下描きやメモの類まで魅力的でした。そーいえば、三越の包装紙のデザインも猪熊さんだそうです。今までいいと思わなかったけど、元のデザインを見たら、ちょっといいな~と思った(笑)。・「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」には、2万点を越える猪熊さんの作品が収容されているとか。まあ、全部見れるわけじゃないでしょうけど・・・あ~、また、香川に行きたいなあ~。
2012.09.10
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子どもの頃は、夏になると、母の実家に行くのが楽しみでした。8月には、夏祭りがあって、商店だった実家は軒下に提灯を下げたり、練り歩く御神輿にお酒を振る舞ったりして、にぎやかでした。・更に家の中は、従兄弟達が大勢集まるので、大騒ぎとなります。ついつい、遊び道具を巡って、「これはオレのだ!」、「いやオレが遊ぶんだ!」なんてゆー騒ぎになったりします。そんなとき、恐い顔をした祖父が現れて、「うちの大事な孫を狂わせたのは、どこのどいつだ!」と、その遊具を取り上げて、「そんなやつは、風呂の焚きつけにでも、してしまえ!」と祖母に命じました。しばらくすると、こっそり祖母が我々を呼んで、「もうケンカなんかするんじゃないよ」と遊具を返してくれるのですが、その頃には、もう興味が失せてしまっていて、何故ケンカしたんだったか、分からなかったりしました。・なんだか、この頃、センカクとかタケシマなんてゆー言葉を聞くたびに、ちょっと、この祖父に叱られたときのことを思い出します。
2012.09.03
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決して手抜きじゃないんです。いや、むしろ、あの驚きとか、感激とか、笑いとか、あ〜、何も書けないなんて、あ〜、なんて辛いんだろう。えっ、暑いから面倒臭がってるんだろうって?いやいやいや、マジなんですってば!これはですね。いっさい予備知識を持って見てはならぬ、大傑作映画なんです。「テキサスの五人の仲間」(1966年/米国)監督:フィルダー・クック、脚本:シドニーキャロル出演:ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード、ジェイソン・ロバーズチャールズ・ビッグフォード、ケヴィン・マッカーシー、ジョン・カレンメチャクチャ内気な、絶世の美女とでも申しますかね。50年近くも昔の映画なのに、切れ味が鋭くてホレボレしちゃいます。もうタイトルからして伏線になってたりして。って、あっ!言っちゃった(笑)。知らぬは宝でございますよ。ぜひ、騙されたと思って、予備知識なしでご覧ください。
2012.08.29
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残暑お見舞い申し上げます。そして、大変ご無沙汰でございます。いや〜、丸々1ヶ月もサボっていると、さすがにプレッシャーがかかります。でも、いざ、更新しようとすると、オモロいもん書かなくちゃ~的なプレッシャーで、また意欲が萎えていくとゆー、魔のスパイラル!で、今回の日記はリハビリ版ってことで、どーかひとつ、オメコボシ願いしますよう・・・・え~、先週、初めてブック○○に行って、本を売ってきました。なにせ、段ボール箱6個なんで、運び込む作業は大変でしたが、(台車から箱が転げ落ち、本がエレベーターホールにまき散るとゆー大惨事あり)売買手続きの方は、図書館に返却するみたいに、あっけなく終了。1時間後にカウンターに戻って、349冊分の代金9,850円也を頂戴しました。レシートを見ると、それぞれの単価が出ていて、文庫本が10円、20円、30円新書版が20円、40円単行本が10円、50円雑誌がオール10円ちょっとトホホなのが、単行本の50円リミット!新潮社「純文学書下ろし・・・」なんてゆー箱入りの本も何冊かあったのに・・・まあ、単行本コーナーは閑古鳥が鳴いてたし、仕方ないか。いずれ電子書籍の時代に変わったら、古本を売ることもないでしょうし、今回は貴重な体験だったのかも・・・。・今の電子書籍は、端末にダウンロードして読みますが、もっと先に行くと、ネット上にある本をブラウザー経由で読むようになるらしい。専門家曰く、「人生で読んだ全ての本の情報は、人生の記録とともにネット上に蓄積され、仮想の本棚に並んでいく」そうです。仮想とはいえ、ずっと本棚が残るのは嬉しいけど、1978年の夏は、アグネス・ラムの写真集ばっかり見てたらしい、とかバレちゃうのは、ちょっと辛い(笑)。
2012.08.23
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昨日今日と急に涼しくなりました。夏が来ると思って身構えていたら、ヒョイとすかされたかんじ。今日の午後は、「コクリコ坂から」を半分コックリしながら見ました。1963年の横浜を舞台にしたこのジブリ作品は、思いを寄せ合う二人が実は兄妹かもしれないとゆーアナクロ青春ドラマですが、日常を丹念に描いて、それなりに見せちゃうんですね。やっぱり凄いなあ~、ジブリ。・ところで、映画の終盤に、主人公達が電車に乗って東京に出かけるシーンがあり、当時の桜木町の旧駅舎が出てきます。天井が高くて、昼間でも薄暗い煤けたような駅舎だったなあ~。と思ったら、母に手を引かれて、ここを通った日のことを思い出しました。駅舎を出ると、急に視界が広がって遠くに海が見える。海に向かって歩くと、ゴンゴンと腹に響くような機械音がして、見上げるような大きなクレーンと鉄のかたまりが姿をあらわす。たぶん、三菱重工の造船所に行ったんだろうと思います。そこで、母は、知らない男の人と会って、長い間立ち話をしていました。いつまで待っても話終えない母にいら立って、むずかったような記憶がかすかに残っています。あの男の人は、いったい誰だったんだろう・・・。・もちろん、今となっては誰でもいいし、むしろ、母に何か思い出に残る出来事があればいいな、と思ったりします。こんど母に聞いてみようかな・・・。今、造船所はなくなり、みなとみらいになりました。ここから野毛山に向かう坂道には、モミジ坂という名がついています。
2012.07.21
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我が家の周辺には、老人宅が多く、一様に早起きだ。毎朝早々に掃除を終えてしまうので、通りは、我が家の前を除いて、チリひとつない。いつの頃からか、通りの掃き掃除が、我が家の主夫に課せられる朝一番の務めとなった。・この頃、陽気がよくなったせいか、蟻やダンゴムシが大量に発生して、掃除をしていると、枯葉などと一緒に掃き取ってしまう。チリトリの中を眺めていると、TVで見た震災時の映像が重なってきて、朝っぱらから、何とも具合いが悪い。仕方なく、チリトリを道端に置いて、虫たちが出て行ってくれるのを待つ。蟻は、何事もない風情で去っていくが、大半のダンゴムシは、丸まったまま一向に動く気配がない。一匹ずつ取り上げて放り出そうとするが、老眼鏡をしないと、ダンゴムシやら、小石やら、見分けがつかず、やっと手にとれば、ツルツルすべって、ままならない。だんだんイライラしてくるのと、どこからか、「そもそも偽善だよね」とゆー声が聞こえてきて、思わず、チリトリごと放り投げそうになる。・今朝も、我が家の前の通りだけは、枯れ葉が舞っている。
2012.07.11
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NHKに「ミュージック・ポートレイト」とゆートーク番組があって、昨夜は、大好きな映画監督の是枝裕和とYOUの二人でした。YOUさん、かっこいいですね。なんだか生き方がロックっぽい。是枝監督は、卒業後、テレビマンユニオンに入社して、ADの仕事が詰まらず、出社拒否を度々したらしい。やっぱりね、若いときから生意気だったんだ・・・(笑)。・で、今回は番組をパクって、"忘れられない人生の10曲"を選んでみました。 1.音楽との出合い 「月影のナポリ」(1960) ザ・ピーナッツ(森山加代子)小さい頃、森山加代子の歌が大好きで、特に好きだったのが、この「月影のナポリ」。ところが、のっけから記憶違いしていて呆れちゃったんですが、印象的な歌詞「お屋根のてっぺんで ねぇ 恋をしちゃった♪」は、ザ・ピーナッツ版の方だったようです。(おねえさん、怒らないでね。合掌)前年の皇太子ご成婚のとき、ウチにTVがやってきました。ご近所のおにいちゃん達が「名犬リンチンチン」を見たくてウチに来たとき、ワタシはどーゆーわけか、頑固に音楽番組を見たがり、母に叱られ、大泣きしたことがありました。お調子者&内弁慶の小心者・・・あ~、三つ子の魂なんとやら。 2.少年の日々 「スーダラ節」(1961) 植木等この歌が流行ったのが、小学校二年生のとき。「何でもいいから歌ってみて」と言われて、「ちょっと一杯のつもりで飲んで~♪」とやったら、ピアノの先生が苦笑してアメ玉をくれました。わかっちゃいるけど やめらんねぇ・・・あ~、これまで何度禁煙したっけ。 3.ハッピー・ソング 「ブルー・ライト・ヨコハマ」 (1968) いしだあゆみこの歌だけは、パッとある日の情景が浮かびます。高校入試の発表の日で、前日に降った雪がやんで、高校から帰る坂道がキラキラ光ってる。バスを待つ間、近くのレコード店から、この歌がノーテンキに繰り返し流れていました。ちょっと、大人になる予感がして・・・って、これは、ウソ(笑)。 4.ワタシの音楽 「スカポロ・フェア」 (1968) サイモンとガーファンクル思えば、一人で映画を観たのは、これが最初かもしれません。ダスティン・ホフマン主演の「卒業」です。高校1年のワタシには、けっこー刺激的で、圧倒されました。それと、衝撃的だったのは、主人公が金門海峡を赤いスポーツカーで疾走するシーンで流れるこの曲。それまで見栄張って洋楽好きのような顔をしていましたが、やっと、自分の音楽にめぐり合えたような興奮がありました。でも、ロック全盛の時代に、この手の音楽が好きとは言えず、レコードを買っては一人で聴く毎日が続きました。このコンプレックスは深くて、つい最近までありました・・・って、これは、マジ。 5.サッド・ソング 「国境の南」 (1975) 久保田麻琴と夕焼け楽団この音源だけは、さすがのYouTubeにもなくて、クリックすると、軽快なウィリー・ネルソン版がかかります。これを選んだのは、好きだった女の子にふられたとき、別れ際に、車のダッシュボードからカセット・テープを取り出して、「これがいちばんキミらしいから、もらっとくね」って言われたから。今なら怒るかな・・・う~ん(笑)。YOUさんが、「この番組って恥ずかしいね」って言ってたけど、ホント、おっしゃるとおりでした。さて、残りの5曲は、どうしよう・・・。
2012.06.30
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いつも、この時期のお楽しみは、ノブヒコさん。週刊文春に連載されている小林信彦さんのエッセイ「本音を申せば」が、毎年、この時期に単行本化されるのです。今回で14冊目となる本のタイトルは、「非常事態の中の愉しみ」。去年からの状況を思えば、これっきゃなかろうとゆー刺激的なタイトル!そして、どーゆーわけか、いや、こーゆー時世だからか、中身は、いつにも増して面白いのです。勿体ない気がして、毎日、チビチビ読んでます。表紙絵は、イーストウッドとウディ・アレン(その昔、二人で西部劇を撮ろうとしたことがあったとか・・・ホンマでっか!)・更に、お楽しみには、オマケがありまして・・・それは、この本に載っている、まだ未見の映画を見ること。今回は、邦画の小品が数多く紹介されていて、そのうちの3本は、未見どころかタイトルも初耳でした。今年80歳を迎える小林さん、どんだけ映画見てるんだろう・・・。 1.「風の中の子供」(1937年) 原作:坪田譲治、監督:清水宏 2.「ばかもの」(2010年) 原作:絲山秋子、監督:金子修介、主演:内田有紀、成宮寛貴 3.「ナナとカオル」(2011年) 原作:甘詰留太、脚本・監督:清水厚、主演:栩原楽人、永瀬麻帆で、まあ、当然といえば当然なんですが、どれも、すっごく面白うございました。1は、やんちゃな幼い兄弟のひと夏を描いた作品で、いわば"緑陰映画"ですね。2は、10年かかってお互いを知るとゆー、苦い味わいのラブ・ストーリー。できれば、もう一度、映画館で見たいと思いました。そして、なんとも可笑しかったのが、3.「ナナとカオル」。高校生を主人公にした、可愛らしい青春ドラマなんですが、テーマがSMとゆーのがミソ。幼馴染で優等生のナナと、彼女のボンテージ姿を妄想する劣等生のカオル。ある日、ナナは、ふとしたはずみでボンテージ衣装を身につけてしまい、鍵が外せず、カオルを頼ることに。外すための条件として恐々と命令を出すカオル、それに従うナナ。それが二人の秘密の息抜きとなり、やがて二人はその行為にのめり込んでいく・・・。・この映画の勝因は、"秘密の息抜き"によってナナの成績がアップするとか、青春ドラマのフォーマットに、うまく乗せたことだと思います。でも、あの「花と蛇」すら見たことがない、SMど素人ですから、きっと面白かったんでしょうね。あ~、クセになったらどうしよう・・・(笑)。
2012.06.12
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新聞を見てたら、こんな写真集の紹介が出てました。林ナツミさんとゆー、29歳の写真家で、自分が跳んだ瞬間を三脚に据えたデジカメでセルフタイマー撮影してるんだとか。林ナツミ「本日の浮遊」2011.2.21より近く「本日の浮遊」とゆー写真集も出版されるそうですが、ブログ「よわよわカメラウーマン日記」(http://yowayowacamera.com/)にも、たくさんの"跳んでる写真"が載っています。駅の改札とか、街の雑踏の中とか、家の周りとか、日常の光景の中で、ふわっと浮いてる人がいると、光景そのものが不思議な空間になっちゃう。でも、1枚撮影するのに300回も跳んだり、着地に失敗してケガしたり、不審者扱いされたりするそうで、やっぱり、水面下の現実は、そーとー過酷みたいです。・そーいえば、ずいぶん昔ですが、雑誌「話の特集」に、「跳んでください」ってゆーシリーズがありました。立木義浩の弟、立木三朗さんが撮ったものですが、人物写真の名作じゃないかと思っています。「話の特集」86号(1973.4)よりこの三波春夫さんや市川崑さんは、いかにもってゆーお姿で、懐かしい限りなんですが・・・こちらの黛さんと瞳さんのお姿は、なんと申したらいいか、妙に可笑しい。"跳んでる写真"、大好き!
2012.05.26
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昨夜までまったく関心がなかったくせに朝起きたら けっこーな雨が降っていてぼんやり空を眺めていたらなんだか とっても残念な気がしてきた。たまらなくなって 小高い土手に上がると何人か傘をさして空を見上げていた。ラジオを持った人もいて 小さな歓声が聞こえてくる。どうやら 東京の方は晴れているらしい。太陽はどの辺にいるんだろうと目を凝らしてると心なしか、空の一角が明るくなってきた。あらら・・・あららら・・・あららららら・・・あららららららららら・・・ちょっとだけ見えた!急に"アリガタイ"なんて言葉が浮かんできてちょっと拝んでしまった。5/21(月)7:26AM オチョーシモノ
2012.05.21
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ちょっと面白い映画みっけ!故クロード・シャブロル監督の「最後の賭け」ってゆーフランス映画です。シャブロル監督は、昨年、次々と作品が単館上映されるなどして、日本では、没後、にわかに評価が高まっているようです。そんな中、積極的にDVD化する会社が登場し、レーベル名が「シネマクガフィン」。理容師のシノダ君は、ミュージシャンになると言って店を辞めてしまったんですが、彼に話したら、ちょっと受けたかも・・・。・え~、映画の方とゆーと、万事、慎重を旨とする老詐欺師が、つい大きなヤマを踏んでしまい、アレヤコレヤとゆー、コン・ゲーム(詐欺師もの)です。この映画の面白さは、詐欺師の相方が自由奔放な美しい女で、身内に裏切られるかもしれないゆー、もう一つのスリルが用意されていることで、騙されているのは、カモか、自分なのか、老詐欺師は必死に考えなくてはいけない!その老詐欺師を演じるのが、故ミシェル・セロー。そして、相方がシャブロル作品の常連であるイザベル・ユペール!様々な役をこなす演技派女優ですが、出演当時が45歳、実に魅力的です。男たちが次々と騙されてしまうのも、ムベナルカナでございます。・・・と、まあ、ここまで書いたんですが、ふと、この映画のマクガフィンって何だろうと考えたら、さて困った!書いたことと逆のことが頭に浮かんでしまいました。なにせ、脚本もシャブロル翁ですから、コン・ゲームのしかけは、ぜーんぶマクガフィンで、ホントは、親子ほど年が離れた男女の"お愉しみプレイ"だったとか・・・。・あ~、今、室生犀星「蜜のあわれ」を読んでるせいか、ちよつと をかしいのでござゐます。みなさま、だうかおゆるしくださひ・・・
2012.05.16
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先日、駅でまんがを見ながら階段を下りる女性を見ました。よっぽどオモロイまんがなんだろうなあ~と思ったんですが、いや、これは、ひょっとして・・・世に新しい病が流行る予兆ではないか?!とゆーそら恐ろしい懸念が頭をよぎりました。その名を「見ないと歩けない病」スマホ隆盛が生み出した奇怪な現代病ではないかと・・・元祖「見ないと歩けない病」のひと
2012.05.08
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おとなも子どもに還れたらいいのにね。近所の原っぱで三角ベースとか缶蹴りなんかして、一日中、真っ暗になるまで遊ぶんだ。日が暮れてくたくたになってウチに帰れば・・・あっ、ビール飲めないのか!
2012.05.05
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はやGWも後半に入り、皆様、いかがお過ごしでしょうか?我が家は、娘たちが揃って旅行に出掛けてしまい、カミサンもバイトの合間を縫って、数々のイベントを精力的にこなしていて、残った犬とワタシは、留守居役と相成りました。・たいしてすることもなく、放ったらかしのスクラップ・ブックを整理し始めたら、(ここ2、3年にため込んだパンフや雑誌・新聞の切り抜きなんか)忘れてたものが続々と現れて、ちょっと懐かしいやら、愉しいやら・・・。でも、去年の分となると、今見ても痛いものが多くて、ちょっとシビレます。そのまま埋めときゃよかったと思いつつ・・・つい、ハラハラと、ハラホロヒレハレ。ちょうど1年前に新聞のコラムに載ってたこの小文は、当時、女子的視点を面白がって、切り抜いたはずなのに、今見ると、なんだか重たくて、別の意味でシビレてしまいました。 [おめかしの引力] 節電の世界で見えるもの 川上未映子スーパーや薬局などに日用品の買い物にでかけても「節電」がくっきり目に見えて、それにも案外慣れてしまった。当初は「暗っ」とか反射的に思ったものだが、文字が見えぬわけでもなし、そもそも昼間から煌々とフルで電気をつけているのもどうかしてるといえばそうなんであって、これを機にこれくらいの明るさが常識になってくれればいいことずくめなんじゃないですか。しかし微妙なのは百貨店のお化粧品売り場なんだよね。このあいだふらりと入ったらもちろん節電態勢でこれまでとの差を思えばかなりの薄暗さではあったのだ。あの場所の素晴らしいところは「すわハレーションか」と思うほどに何もかもを光で照らして輝かせ、5割増しで美しく見える点、見せてくれる点なのであって、しかしその効果が著しく衰退しているのは根本的にけっこうつらいものがあるのだった。ちらっと映りこんだいつもの顔が「あれ、なんか今日、透明感あるやないの」と、うかうか錯覚すればこそ「お客さま、お肌がとってもきれい!」というセールストークに殺意を感じずに済み「春色アイシャドー……どれどれ」みたいにして勧められるがままに財布のひもをゆるめる連鎖を起こすのであって、現在のライトアップ事情ではまったく逆のことが起きているのではないだろうか。顔が灰色なんである。ほうれい線とかクマとか――だいたいクマって相場は目の下って決まってるのにでしゃばんな!というぐらいに顔全体に広がって、ゾンビまであと一歩って感じ。ちらっと鏡に映ろうものなら「ぎゃ」と声をあげて一刻も早くその場を立ち去りたくなるのだから、春色なんとかなんていうお化粧品買う気持ちにはなかなかなれないわけですよ!そして何がつらいって、節電下に映しだされたそれが、まぎれもない真実ってことなんだよ……!いつもいい夢みさせてくれてありがとうだった、電気よ。あの頃、電気は使い放題ってゆー、もう夢の時代は終わったね、と思ってたはずなのに、いつの間にやら、また、いい夢を見始めているような、「春色アイシャドー、つい買っちゃいました」みたいな・・・。え~と、「どげんかせんといかん」って、いつの流行語でしたっけ。・それにしても、この頃って、「反省したいことがあると日記を書く」とゆー困った習慣になってしまいました。つまんなくてゴメン。許して、皆様 カミサマ・・・
2012.05.04
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先週、高校時代の同窓会がありました。工業高校だから、オッサンばっかり16人が勢ぞろい。なかには1時間前から来て、チビチビ飲んでる輩もいたりして。オッサンってゆーのは、気が急くのです。最初の挨拶は、決まって「オ・マ・エ・ダ・レ?」40年ぶりの再会は、まずお互いの名前の確認から始まります。でも、3年間一緒だった面々なんで、すぐ「お~お前か!」で、昔話に花が咲きます。「学校入ったら、みんな汚ったねぇ作業着でゾロゾロ歩いてるからさー、てっきり、少年院にきちゃったかと思ったぜ」「でも、そんなに違わなかっただろ・・・」ハハハと頷く一同、まさに汚ったねぇ青春時代でした。・ひとりひとり近状報告をしたら、「もう孫が小学5年生でさー」というやつがいるかと思えば、息子が小学5年生、授業参観で「オジイチャン?」と訊かれたとクサるやつもいたりして、いやはや、人生は十人十色です。「3年前に結婚したら、いっぺんにカミサンと子供と孫ができた」とゆー凄い話も飛び出しました。でも、「やっぱり孫は可愛い」そうです。そーかと思えば、猫好きが高じて、ついに家が猫屋敷になり、二度目の奥さんとも別居中、なんて、ちょっと困ったやつもいて・・・(笑)・それぞれの家族や仕事の話を聞きながら、いつの間にか、みんな大人になるんだなあ~と、シミジミしたり、自分はどうだろうと、ちょっと落ち込んだりしました。お開きが近づいて、次の同窓会の話になりました。「次は還暦の年にやろう」「・・・ってことは来年か」思わずギャ~と言ってしまいました。
2012.04.15
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今週、母が特別養護老人ホームに入りました。2月中旬に、今年新設された施設から入所の打診があったのです。以前から、申し込みはしていたのですが、よほど重度か事情でもない限り、まず入所はムリと聞いていて、まさに青天のへきれきでした。(待機者の数:神奈川県2万3千人、全国42万人:2009年厚労省データ)ちょうど母が骨折してしまい、毎日がてんやわんやのときで、正直、「あ~たすかった」と思いました。でも、そんなことでいいのか、決めるまで、或いは今でも迷っています。- 日記に書いた短歌もどき -この頃は復興支援の記事を読みとばす 老いた母まで見捨てるのか・母は、病院に連れて行くと、ちょっとハイになるらしく、待合室では、誰彼かまわず声をかけます。「迷惑だからさー、静かにしようよ」というと、「ね、野暮天でしょ。も~うるさくて、困っちゃうんですよ」とゆーふうなことを、顔の表情と仕草だけでやってみせるので、周囲の爆笑を買ったりします。ある日、隣に座っていた老夫婦が声をかけてくれて、「かわいいお母さんねえ」「ウチもさんざん苦労したけど、やっと三年前に他界しました」一仕事やり終えたとゆー、晴れやかな笑顔が印象的でした。・先日、TVに谷川俊太郎さんが出ていて、「死ぬことは、恐くないですか?」とゆー質問に、「ボクは、母が大好きだったから、母が死ぬことが恐くて恐くて仕方がなかったのね。だから、母が死んでからは、いっさい恐いものがなくなっちゃった」「母からは無条件で愛された記憶があって、だから、今の条件だらけの世界で生きていられると思う」ワタシも母に無条件で愛されたひとりで、ワタシの呑気さの源は、きっとこれだろうと思います。・朝日新聞の〈ひと〉欄に、岡野雄一(62)とゆー、長崎に住む認知症の母を描いた漫画家の人が紹介されていました。施設にいる認知症の母(89)を週2度は訪ねる。目の前の中年オヤジを息子と気づかないが、はげ頭を差し出せば、条件反射でペチペチたたく。5分間。独自のリハビリ術のつもりが「よっぽど親不孝ばしとんなったとやろか・・・」と、職員が遠巻きに見つめる。そんな母との日々をまとめた冊子「ペコロスの母に会いに行く」を今年1月、故郷の長崎市内で発刊した。ペコロスの由来は小タマネギそっくりな自分の頭から。まんが本「ペコロスの母に会いに行く」・これからは、ワタシもせいぜい母に会いに行こうと思っています。ちょっと、恋人に会いに行く気分で・・・
2012.04.06
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ちょっと春めいてきました。今年の冬は、やたらと長かったような気がします。この頃、洗濯を終えてから、ベランダで新聞とか本を読むのが楽しみです。風は冷たいけど、午前中の日差しは柔らかくて、これ以上の贅沢はないかんじ。そーいえば、昔、父がよく縁側で新聞を読んでいたのを思い出します。・新聞の見出し程度ならいいんですが、やっぱり、細かい文字は読みづらく、読書専用メガネを使います。要は老眼鏡だけど・・・とは決して呼ばない(笑)え~、このメガネをかけたまま、外の景色を眺めてみますと、輪郭が曖昧になり、春っぽい日差しのなか、淡い色彩が強調されて・・・突然現れ出る "ルノアールの世界"!まったく手入れされていない庭も相まって、イメージはコレ↓って、そこまでよくはないけど・・・(笑)。ルノワール「レ・コレットの農家」(1915) ・最近、母が書く字がよいのです。骨折した右腕もだいぶ回復してきたようで、たまにデイ・サービスで書いた作品を持ち帰ってきます。壁に貼って、いつも「とってもいいね~」と褒めるのですが、「"物"に感謝するバカはいないわな・・・」と、母自身は、作品の細部に納得がいかないようです。
2012.03.17
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久しぶりにTVを点けたら、タキシード姿の柄本明@日本アカデミー賞授賞式が映ってました。日本アカデミー賞って、出来た頃は、ハリウッドの猿真似とか、お手盛りとか、散々言われましたが、今年が第35回目ってことは、35年も続いてるんですね。受賞者も、けっこー嬉しそうにしてるし・・・やっぱり、"継続は力なり"かも。・柄本明は、助演女優賞のプレゼンターだったようで、 柄本 「みなさんおキレイで。特に宮本信子さん、とってもおキレイです」 宮本 「(客席から快活な声で) うわぁ~、ありがとうございま~す!」"いつもより"ってゆー意味だったんでしょうけどね。さすが、宮本さん(笑)。最優秀賞は「八日目の蝉」の永作博美がとりましたが、浴衣みたいな柄のへんてこな着物を着た麻生久美子が、とっても"おキレイ"で、個人的には萌え~でございました。・つい最後まで見ちゃったんですが、唯一面白かったとゆーか、ビックリしたのは、作品賞のプレゼンターだった岡田裕介。今は東映の社長だそうで、すっかり貫禄ついちゃったけど、な~んだ、やっぱり薫くんじゃん!こっちは、"変節は力なり"か。
2012.03.05
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ご無沙汰しました。母が腕を骨折してから、毎日がテンヤワンヤです。でも、ギブスの上腕が外れたり、この事態にお互いが慣れ始めたりして、この頃は、ちょっと落ち着いてきました。・骨折したのは右腕で、しばらくはトイレもままならず、久しぶりに母と一緒の時間を過ごすことになりました。母は古い写真を見るのが好きで、何時間でも飽きずに見ています。付き合って見ているうちに、以前はこんなシーンがよくあったことを思い出しました。昔は、写真を見るって、家族団欒での娯楽だったんですね。母方の親戚にカメラ好きの叔父がおり、沢山の写真を撮ってくれてますが、なかには、こんな傑作があって、びっくり!傘の一部だけを取り込んだフレームの切り方とか、被写体より低いアングルとか、ウマいもんだなあ~と思います。まあ、モデルもいいんですが・・・(笑)・・・・てなわけで、そろそろいつものペースに戻りますので、どーぞ、よろしくお願いします。(タイトルに使ったのは、ポール・サイモンのこの曲です。大好き!)
2012.02.27
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・いないと思うのか、すぐ立ち去ってしまう宅急便のオジサン・何のために書いたのか分からない、今となっては謎のメモ・「去年の防災ポスター、評判がいいですなあ」と口車に乗せるのが上手い町内会長・ライブ会場に着いたときに思い出す、机の中の前売りチケット・家族で見てるとき、唐突に始まる濃厚なラブシーン・いつも記念写真のときに言われる「ハイ、もうちょっと顎を引いて」とゆー注意・暗い店内にモダンジャズが流れる中華料理屋・中畑やラミちゃんが来て、巨人のDNAを感じさせる「横浜DeNAベイスターズ」・いつ書いてもしっくりこない、"為"という漢字・ネットオークションで当り前のように使われる「お色は・・・」とゆー言い方・夜中に遠くで聞こえる救急車のピーポー音・ここでいつも身体がよろけてしまう、ラジオ体操の「次は身体を大きく廻しま~す」・お返しをしたら、お返しのお返しをくださるご近所のオクサマ・食事中に始まるTV番組「どうぶつ奇想天外」や「志村どうぶつ園」・バージョンアップするたびに、ちょっとずつ遅くなるパソコン・花粉症の娘が鼻水をすする音、もしくは「花粉症の辛さを知らないから」とゆー返事・「それいいね」と褒めたら、従兄弟が「去年お前に貰ったヤツだ」と言ったボウシ・すれ違うとき、こっちが避けると決め込んで、突進してくる若い女性・ネタがでっかいことを自慢にしてるらしい寿司屋・点くときと点かないときがある、二階の寝室の蛍光灯
2012.02.07
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カミサンが旅行に出てしまったので、台所で夕飯の支度なんぞしていたら、TVニュースが「この火事で亡くなったのは、カワカツマサヨシさん55歳」といい、思わず、「うそ~!」と大声で叫んでしまいました。彼は、もうひとりのワタシです。・・・・というと、まあ、ちょっと大げさですけど、2~3年前に「もうひとりのワタシ」とゆー日記を書いたこともあって、面識もない人なのに、まったくの他人とも思えないのです。ライター・川勝正幸さん、自宅火災で死亡音楽、映画などのサブカルチャーをテーマにするフリーライターの川勝正幸さんが31日、東京都中央区勝どき3丁目の自宅で火災に遭い、死亡した。同日午前2時25分ごろ、10階建てマンションの6階にある川勝さんの部屋から出火。約15平方メートルを焼いた。消防車など24台が出て、約1時間で消火。川勝さんは発見時、床に倒れた状態ですでに意識はなく、病院に搬送後に死亡が確認された。月島署によると、川勝さんは独身で一人暮らし。火災当時、部屋には内側から鍵がかけられており、争った跡などがないことから事件性はないとみられる。ベッドの周辺が焼けており、近くから焼けこげたストーブがみつかった。失火の可能性が高いという。消防に通報が入る約6時間前に川勝さんはツイッターで芸能関係の書き込みを発信していた。川勝さんは中大法学部卒業後、雑誌編集者を経て2002年にプロダクションを設立。「21世紀のポップ中毒者」「勝新図鑑 絵になる男 勝新太郎のすべて」などの著書があった。(2012年2月1日06時05分 スポーツ報知)おととしのこと、横浜にぎわい座の桟敷席で見かけたとき、お洒落なジャケットに身を包み、妙齢の美人と談笑する姿は、まさに中年独身ライフを満喫してるようで、ちょっと羨ましく思ったりしました。去年の暮れに、あのデヴィッド・リンチ監督(66)が音楽アルバムをリリースして、一部の話題になりましたが、彼は手弁当でプロモーションに東奔西走していたようです。相変わらず、好きなことを一生懸命やってるなあ~と思ったんですが・・・・川勝さん、もしこんど遭ったら、「なんでいつも最前列の隅に座るんですか?」って聞いてみようと思ってたんです。これぞと思う面白いイベントに出かけたとき、アナタの姿を探す楽しみがなくなって、ホントに残念です。それにしても・・・最後までダサイなんて、なんてかっこいいんだろう!参りました。合掌
2012.02.01
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いや~、寒いですねえ。寄る年波のせいか、一層寒さがこたえて・・・ (((=_=)))ブルブルわが家の犬も寒さが苦手で、散歩に出るのを億劫がり、いっしょに毛布にくるまって、ぼんやりしています。年明けから書き始めた"極テン"ですが、なんだか引きずってしまい、今回で3回目になってしまいました。他に書きたいこともなく、寒いと頭の方もお休みのようです。・・・とゆーわけで、もうちょっとだけお付き合いください。・ ■ TVドラマ昨年の後半に見てたTVドラマは、「カーネーション」と「深夜食堂2」のふたつで、どちらも小林薫が登場し、さしずめ"小林薫祭り"といった半年でした。レコーダーに録り溜めて、半分寝ながら見たりするので、"善ちゃん"が、いつの間にかポテト・サラダを作ってたりして・・・(笑)。最後は「キャタピラー」みたいになっちゃった"善ちゃん"・・・なんだかナツカシさて、もうひとつの共通点は、どっちもタイトルバックの映像&音楽がいいこと。特に「深夜食堂2」は、ボソボソした歌(鈴木常吉)が流れる中で、新宿の繁華街(青梅街道から大ガードをくぐり歌舞伎町が見える辺り)の夜景が美しく、見るたびにゾクゾクッとしました。デジタル化によって、TVの映像も映画と遜色なくなりつつあり、なにげないショットが面白いとゆー、別の楽しみをみつけました。もちろん、本編の方も、マンネリ化しやすいスジ(脚本)をヌケ(映像)とドウサ(演技)で面白く見せるとゆー、30分ドラマのお手本のようでした。 ■ 小説ほとんど見なくなったバラエティ番組の中で、「サワコの朝」はちょっと面白い。阿川佐和子のトーク番組で、ほとんど「徹子の部屋」ですが、いたずらっ子みたいな顔で辛辣なツッコミを入れる佐和子さんが、なかなかよいのです。で、今まで避けていた彼女の小説を読んでみたんですが、「うから はらから」は、震災後の気分にピッタリの傑作エンターテイメントでした。主人公の来栖未来(くるすみく)は、43歳の女性編集者。「もうあなたとは一緒にやってられない」と夫と別れて実家に戻ると、熟年離婚をした父が、娘より年下の巨乳美女と結婚し、生意気な義弟までできてしまう。その様子を実母がのぞきに来たり、心配した元亭主が尋ねてきたり・・・本人も、中国人の恋人ができたり、元亭主と一夜を過ごしたりしてしまう。「血が繋がっていようがいまいが、"うから(親族)はらから(同胞)"ってことでいいじゃん!」この小説のテーマを勝手にまとめちゃうと、こんなところでしょうか。また、福岡伸一ハカセの書評には、「あらためて小説の楽しさを思った。そして年をとることのよさを考えた。それは抗うよりも、受け入れる方に意味を見いだせるようになること」とあり、佐和子さんと同年のワタシは、しみじみ考えさせられたのでした。 ■ 落語「サワコの朝」のゲストに伊東四朗が出たことがあり、御歳74歳である伊東四朗が、こんなことを言ってました。「今年やる喜劇は、ゼシ今年見て欲しい。来年あるいは2年後に見ると、ズレてしまう。きっと時代の感覚がズレてしまうんでしょうね」三宅裕司とやる喜劇を見て感心するのは、そのスピード感で、もの凄く速い!あの掛け合いの速さは、時代より先に行っちゃってる気もします。このところ、音楽や写真に関心が減った分、落語を聴く機会が増えました。志の輔、昇太、喬太郎とゆー売れっ子落語家は、今の時代を感じさせて面白いのですが、最近のごひいきは、柳亭市馬(50歳)。ちょっと志ん朝さんを思わせる容姿で、また声がいいのです。7月の横浜にぎわい座の独演会で演った「品川心中」では、ちょうど佳境を差しかかったとき、大きな地震で客席がざわついたんですが、ちょっと声の調子を上げて、お客を噺に引き戻してしまいました。もう、こういう場面に遭遇すると惚れてしまいそうで・・・(笑)。それから、初めてみることができた小三治師匠は、"コーラは風邪薬の代わりになる"とゆー、マジとも冗談とも分からないマクラを延々とやって、びっくりしました。時代からも、常識からも、ズレていく芸もあるようで、やっぱり、落語は、そーとー奥が深いようです。・え~、なんだか、やっと1年が明けたようです。これからは、いつものペースに戻って、なんとか、時代に合うようやっていきたいと思うのですが・・・今年もよろしくお願いします。
2012.01.21
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■ 映画(前回の続き)ヨコハマ映画祭で笑っちゃったのは、予想した通り、でんでんが助演男優賞を獲ったこと。助演女優賞は、でんでんにヤられちゃう主婦役の神楽坂恵。よかったね。映画「冷たい熱帯魚」の園子温監督の演出方法は、役者をとことん追いつめて、ハジケさせちゃうんだとか。勢い余ったのか、神楽坂恵と結婚までしちゃって・・・園さん、ずるいなあ~(笑)。この辺の行状も含めて、昭和の名監督達とそっくりです。てなわけで、好きな映画ベストワンは、是枝裕和監督の「奇跡」ですけど、園子温監督の「冷たい熱帯魚」(2010年)が、裏ベストワンです。ともに、ここ数年の充実ぶりが凄くて、旬なふたり。調べたら、1歳違い(49歳と50歳)なんですね。まったくタイプが違うけど、よきライバルなのかもしれません。さて、今週末に公開される園さんの新作「ヒミズ」、すっごく楽しみです。でも、鳴り物入りで騒がれるときって、往々にしてコケやすい。どうだろう・・・ <選外だけど印象的だった映画> ○「英国王のスピーチ」(2010年/英国)王室もの特有のくすぐったさがない。英国的洒脱さに溢れる映画。 ○「カントリー・ストロング」(2010年/米国)女性版「クレイジーハート」、でもこっちの方が大人。主演のG・パルトローが素敵! ○「SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」(2010年/日本)喜劇なのに田舎女子のやるせない描写が切ない。でもラップは苦手(笑)。 ○「海炭市叙景」(2010年/日本)暗いストーリー、暗い風景、暗い映像・・・だけど、ちょっと前の懐かしい日本。 ○「ナッシュビル」」(1975年/米国)やっと見ることができたロバート・アルトマン監督の傑作映画。想像を上回る凄い映画で、もう別格としか言いようがなく選外としました。 ■ 音楽去年は、音楽をほとんど聴かず仕舞い。でも、由紀さおり「1969」と二階堂和美「にじみ」の2枚は、ずいぶん聴きました。(因みに「にじみ」の1曲目は、「歌はいらない」とゆータイトル!)それぞれ昔の歌謡曲だったり、演歌風味の自作曲があったり、共通項は"歌謡曲"。「1969」を作ったピンク・マルティーニ、あるいは二階堂和美もそうかも知れませんが、"歌謡曲"のことを、ちょっとエキゾチックな未知の音楽として楽しんるようです。まあ、オッサンには、ただ懐かしいだけですが、彼らの新しい解釈が加わると、ちょっと面白く聴こえたりします。1969年と同じキーでハイトーンで歌っちゃう、由紀さおり。溜め込んでいたものを、この「にじみ」で一挙に吐きだしたかんじの二階堂和美。どっちを選ぼうか迷ったのですが、実家のお寺を継ぐとゆー孝行娘ニカちゃんの「にじみ」に決定!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この後、TV、小説、落語で書こうと思ってたんですが、ちょっと長くなったので、残りは次回とします。次でオシマイですので、もうしばらくお付き合いのほどを・・・
2012.01.13
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明けましてありがとうございます。今年は、年始挨拶に何と言っていいか分からず、口の中でモゴモゴつぶやいて、済ましてしまいました。でも、めでたいか否かはともかく、やっぱり、年が改まるって、ありがたいですね。公私ともに色々あった昨年のことを、取り合えず「昨年」とゆー棚に置いて、ちょっとホッとできる。済まんなあ~とゆー気持ちも含めて、"ありがとう"でございます。・で、今年第1回は、去年面白かったコンテンツを棚卸しする「極私的ベストテン2011年下半期編」です。 ■ 映画「アリス・クリードの失踪」(2009年/英国)「日本映画の父」といわれた故マキノ省三監督曰く、映画の基本は、1.スジ(脚本) 2.ヌケ(映像) 3.ドウサ(演技)の順なんだとか。それでゆーと、1.スジ(脚本)がお見事だったのが、誘拐事件をテーマとした、この映画。登場人物が3人とゆー小品なれど、ストーリーが二転三転して、まったく先が読めません。脚本は、これが長編監督デビューとなるらしい新人J・ブレイクソン(34歳)。同郷の巨匠アルフレッド・ヒッチコックを継ぐ人といったら、大袈裟か。 ■ 「SOMEWHERE」(2010年/米国)2.キレ(映像)のよさでは、大好きなソフィア・コッポラ(40歳)が撮った、この3作目。映画が始まると、荒涼とした砂漠の中のサーキットの遠景が映し出され、エンジン音を響かせてフェラーリがぐるぐると廻り続ける。(この間、カメラは一度も動かず固定されたまま)何も起きず観客がイライラしだした頃、車が静かに止まり・・・タイトルバック。うわぁ、アートっぽいなあ~と思ってると、次のシーンでは、半裸のセクシー美女二人がポール・ダンスしてる。芸術と通俗的世界を行きつ戻りつして、大いに楽しませてくれます。 ■ 映画「奇跡」(2011年/日本)3.ドウサ(演技)部門で、真っ先に思い浮かぶのが、是枝裕和(49歳)の最新作。「誰も知らない」(2004年)と同様、子供が主人公の映画ですが、漫才コンビ「まえだまえだ」の兄弟二人がメチャメチャいいのです。カットごとに、子役の反応をみてセリフを決める是枝流の演出と相まって、子供がホントに子供らしいとゆー、"夏休み緑陰映画"です。これが極私的2011年日本映画ベストワンなんですが、ヨコハマ映画祭ではベストテンにすら入っておらず、ちょっと口惜しい(笑)。 ■ 映画「大鹿村騒動記」(2011年/日本)で、栄えあるヨコハマ映画祭第1位が、この映画。これが遺作となった原田芳雄、大楠道代、石橋蓮司とゆー70年代を飾ったスター達、そして、間男役の岸部一徳を加えて、ご高齢出演者のドウサ(演技)が光ります。原田芳雄が亡くなった3日後に見たんですが、劇中で行われる村の歌舞伎を、みんな楽しそうに演じていて、大いに笑い泣きさせられました。 ■ 写真展「東京ポートレイト」(鬼海弘雄)名優アレック・ギネスのアカデミー名誉賞でのスピーチ。「笑え、立て、何をしろとざんざん言われて何十年やって参りました。でもあげくの果てに、何もやらないことが芝居だという風に思い到りました」ドウサをキャラクターと読み替えると、映画ではなくこの写真展が印象的でした。浅草寺の壁をバックにして、通りかかった人を撮った一種の肖像写真ですが、その写された人々の圧倒的な存在感に、ただただ凄いの一言でした。・まだ半分ですが、長くなったので、残りは次回とします。今年は、もう少し肩の力が抜けて、面白いモノが書けるといいんですが・・・今年もお付き合いの程、よろしくお願いします。
2012.01.06
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映画監督の森田芳光さんが亡くなりました。享年61歳、あまりの若さに愕然としてしまいます。・一般的には、松田優作が主演した「家族ゲーム」が代表作でしょうが、ワタシのような落研出身者にとっては、処女作「の・ようなもの」が忘れられません。以前に書いた日記には、「ワタシの好きな映画」の第6位にあげて、こんなコメントを書きました。6位の「の・ようなもの」(1981) は、森田芳光監督のメジャー第1作目、二つ目の落語家"志ん魚"(しんとと)を主人公にしてます。この志ん魚を演ずるのが、あの伊藤克信で、栃木弁丸出しの朴訥ぶりが、妙にハマっていて可笑しい。周囲の師匠(入船亭扇橋)とか、先輩(尾藤イサオやでんでん)との間で交わされる会話が、のほほんとしていて、また可笑しい。ラストにある、「下手くそ」と言われた志ん魚が、電車のなくなった深夜の向島や浅草を、目に映った風景を描写しながら、延々と歩くシーンが泣けます。ラストの延々と歩くシーンは、落語「黄金餅」等の"道行き"が元ネタだろうと思います。突然二人の彼女ができてしまうとゆー"モテ期"に有頂天になっていた志ん魚は、彼女のオヤジから、「半人前の落語家なぞに娘はやれない!」とこっぴどく叱られ、一晩中歩いて、落語(仕事)と向かい合う決意をします。(半人前と言われて比較されるのが志ん朝、談志で・・・叱責自体も理不尽なのが可笑しい)この映画の公開当時、28歳だったワタシは、好きだった女性に振られたり、勤め先も変えて、地方でひとり暮らしていた時期で、このシーンに泣けたのでした(笑)。もちろん、喜劇映画としても一級品で、特にシロウト(主役に抜擢された伊藤は大学生だった)を使って、これだけ笑える喜劇を作ってしまった監督としての手腕は、特筆されるべきと思います。・ところで、同じく落語を題材とした川島雄三監督の喜劇映画「幕末太陽傳」(公式HP)が、「日活創立100周年記念」でデジタル・リマスターされ、昨日から封切りされています。(こっちは「ワタシの好きな映画」の第2位)この二人の日本の喜劇映画界の巨匠は、今頃、空の上のどこかで話をしてるんでしょうか?一見するとまったくタイプの違う二人、一つだけ共通点を見つけました。わがままそうな、だだっ子みたいな唇・・・。 川島雄三監督 森田芳光監督
2011.12.24
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一週間ほど寝込んでしまいました。先々週の土曜の夕方、ちょっと悪寒があり、早々に布団にもぐり込みました。それから病院に行っても薬を飲んでも、いっこうに熱が下がらず、やっと布団から離れられたのは、先週の土曜日でした。・今年は、大震災もありましたが、今年ほど、色んな事が次々と起こった年は、ありません。でも、よく考えてみると、色んな事が起こったのは、家族や親しい友人の身の上であり、ワタシ自身は、常にピンシャンと元気なのです。これは、ちょっとヤバいのではないか。来年辺りに、ドッと大病するか、大怪我でもするんじゃないか・・・内心、こんな風に思って、怯えていたのです。そーしたら、年の瀬に入った途端、今回の病気です。「あっ、ワタシにも来た!」多少、口内炎ができたりしましたが、特に、痛いとか苦しいとゆーこともなく、じっと寝てさえいれば治ってしまう・・・。こんな有難い病気は、なかなかあるものではありません(笑)。・もうすっかり完治したはずなんですが、なんとなく、以前のワタシじゃないかんじがしてフシギです。これまで、朝6時頃には目が冴えて、必ず起きていたのに、今は8時でも9時でも眠くて仕方ありません。自転車で町に出かけたとき、歩道では、急に自転車を押して歩いてみたり、なんだか、ちょっといい人になったりして・・・これも、何かの調整なのでしょうか?
2011.12.12
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今、ちょっと郵便を出しに行って来て、「あ~、冬の寒さってこれだよなあ~」と、思わずつぶやいたりしております。12月に入ったとたんに寒くなりましたね。「年内は暖冬」とか聞いた気もしますが、そんなに甘かーない。それにしても、最近、独り言が増えたような・・・・母が要介護3になりました。ここ2年間ほどは現状維持していたのに、夏を過ぎた頃から、身の回りのことが疎かになり、幻覚をみることも多くなりました。最近では、寒くなったせいか、着替えるのが苦手で、毎朝、なだめすかして、着替えてもらいます。アレコレと息子に指示されるのがシャクにさわるらしく、「子供の頃、手とり足とり着替えさせてやったの、忘れたか!」舌鋒の鋭さだけは健在です。・あれっ!と思ったのは、シャツの着方。プルオーバーっていうんでしょうか。頭から被って着る服、の着方がワタシとはちょっと違うんです。母は、まず頭が出てくる所から左手を入れて、服のスソをつかみ、それから、右袖、左袖と腕を通して着るのです。ワタシは、服のスソを両手で持ち、左腕→頭→右腕の順に着ます。母の着方を真似てみると、逆の順番に着ることになって気持ちが悪い。何故、親子なのに着方が違うのかフシギです。「ホントに、子供の頃、手とり足とりしてくれたの・・・?」とか、息子からの反撃は、情けないコトバしか出てきません。
2011.12.01
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