ななつのこ
気になるのは「沙羅は和子の名を呼ぶ」だ、なんて書いているくせに、加納朋子第2段に選んだのは、この「ななつのこ」だった。
なぜだろう。
そんなのはあたしにも分からない。
多分「ななつのこ」があたしを呼んだからだろう。
本は自分を読んで欲しい相手を選ぶ。
これは日ごろからあたしが確信していることだ。
まぁ、そんな自論は後日またゆっくり語ることにして。
「ななつのこ」を読んであたしが思い出したのは北村薫の「円紫さんと私」シリーズだった。
共通点が多い。
主人公が知的でおとなしめで、個性的な女の子であること。
そんな主人公が出会う謎に答えてくれる人物がいること。
その他、いろいろ。
例えば、読むあたしの立場から言わせてもらえば、主人公の女の子が、ものすごく普通っぽくて、ものすごくいい子達なので、ちょっと自己嫌悪に陥ってしまいそうになること、とか。
面白かった。
次こそ、沙羅は和子の名を呼ぶを読むことにしよう。
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