備忘録

備忘録

ささらさや



そもそも設定がよくない。
子どもが生まれたばかりなのに、旦那様が突然の交通事故で死んでしまった、いかにも頼りない「さや」が主人公なんだもの。

一見
「読者を泣かせてやろう」
という作者の意図がミエミエの意地悪な本かとも思えるのだけど、そんなことはない。

もちろんあたしは頼りきっていた旦那さまを突然なくしてしまった主人公さやの心細さ、せつなさ、やりきれなさに同情して泣いた。
でも短編を読みすすめるうちに段々、さやの成長とか、周りの人の優しさとかに泣けてくるようになる。

なんかほのぼの、とかほんわか、という言葉が似合う本だ。

しつこいけど泣きたい時にはとてもよい。



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