ぎょう乃介雑記

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2006年05月28日
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カテゴリ: 古典日記

白、黄色、ピンク、オレンジ・・・いろんな色の中でも、王様はやっぱり赤でしょう。

   さうび

(436)我はけさうひにぞ見つる花の色をあだなるものといふべかりけり

                       つらゆき


訳「私が今朝初めて見た(ばらの花)、その花の色はなんとも色っぽいというべきであるよ。」

これは「古今集」巻十 物名の中に入っている歌で、日本文学史上初めて薔薇を歌った歌といわれています。
我はけ「さ うひ」にぞ・・・『我は今朝初(うひ)にぞ』の部分に「さうひ=薔薇」を読み込んでいる、技巧的な、どちらかというと詠題的な歌です。

紀貫之の見た「あだなる」色とは何なのか、歴史的な知識がないのでわかりませんが、

血を吸ったベルベットのような赤。
その赤がとてもなまめかしいのです。





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最終更新日  2006年05月28日 22時09分03秒
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