ぎょう乃介雑記

ぎょう乃介雑記

PR

2006年06月11日
XML
カテゴリ: 古典日記


        佐藤佐太郎(「歸潮」)

これは佐藤佐太郎の代表作ともいえる歌です。
紫陽花とせずにひらがなで「あぢさゐ」としたところは、
漢字とひらがなと、それぞれの雰囲気の違いを表現しています。
また、枕詞の対句表現など、なかなか独自な歌になっています。
佐太郎は「万葉調」を目指しました。


「私達は純粋な詩としての短歌がどういう声調を具備しなければならぬかという自信の問題を追及して「万葉調」に落着くのである。」

        佐藤佐太郎(「純粋短歌」)





(巻20 4448)「あぢさゐの八重咲くごとく八つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ」

   右一首は、左大臣、味狭藍(あぢさゐ)の花に寄せて詠む

        (橘 諸兄)

訳「あじさいが幾重にも咲き、色が次々に変わるように、八代以上に栄えていらっしゃる我が天皇を、紫陽花を見るごとに褒め称えましょう。」

この橘 諸兄の歌は、政界を引退する前年、天平勝宝七歳(755年)5月に詠われました。72歳でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年06月12日 08時38分57秒
コメント(6) | コメントを書く
[古典日記] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ぎょう乃介

ぎょう乃介

フリーページ

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: