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2008年04月27日
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カテゴリ:
自動車レースの世界最高峰、F-1サーカスもスペインでの


自動車のレースもスポーツですから、ファンの心理はプロ
野球と同じで(笑)、毎年レースの時期になると誰がタイ
トル候補だとか、どのチームが活躍しそうかという話題で
持ちきりになるものですが、今年は新ルールで単一ギア
ボックスを4戦連続で使用することが義務付けられたので、
今年のこの週末は本当の勢力図を俯瞰する適切なタイミン
グと言えましょう。



1. スクデーリア・フェラーリ
2. BMWザウバー
3. マクラーレン・メルセデス
4. ウィリアムズ・トヨタ
5. トヨタ
6. レッドブル・ルノー
7. ルノー
8. ホンダ
9. トーロロッソ・フェラーリ
10. フォースインディア・フェラーリ
11. スーパーアグリ・ホンダ


カタロニアサーキットでの走りをウェイト付けしてみて
みると、2位のBMWザウバーとマクラーレン・メルセデ
スはポテンシャルの順位が逆ではないかと思いますが、マク
ラーレンというチームは保守的な考え方をするにも拘らず
マシンの信頼性がシーズン後半でないと得られないという

のシーズンは概ねこの序列のまま秋まで進みそうだと評価
しています。

これで早くも今年が終ってしまうのでは退屈なので、ちょっ
と面白い見方をご紹介しましょう。

4位のウィリアムズ・トヨタと5位のトヨタは、両方とも
「トヨタ」の名前がありますね。

これは、両チームがトヨタのエンジンを使用しているから
ですが、5位のトヨタは「あの」トヨタ自動車がチームを
作って参戦している、いわゆるワークスチーム。

一方、4位のウィリアムズは参戦暦こそ長く過去に何度も
チャンピオンを獲得している名門チームとはいえ、あく
までウィリアムズさん個人が始めたプライベートチーム。

しかし、レースをみてもクルマをみても結果が表すとおり
ウィリアムズの方が上位ですね。

6位のレッドブル・ルノーと7位のルノーも同じ状況。

これでは、年間500億円と言われる予算を使って自社の
総合プロモーションのために参加している自動車メーカは、
そろばんが合わなくなってきます(つまり、内部では一体
こんな成績でどうなってんだ、という話になる)。

F1レースは10年程前から自動車メーカ間の代理戦争の
様相を呈してきていますが(実例として、そのころまで
エンジンブロックは1年使うものだったのが競争激化に
より1戦ごとに新しいブロックを使うようになった)、
実績を残せていないところはそろそろ効果が伴わなければ
ならないでしょう。

このあたり、レースを専門に何十年もノウハウを蓄積して
きたチームと、マーケティングやら販促材料やらイメージ
やらのために総合力を投入して実績を取りにチャレンジし
ているメーカとの競争では、前者に軍配が上がっている
ことになります。


また一方で、レースがやりたいという情熱でF1チームを
立ち上げた日本の 鈴木亜久里 氏のスーパーアグリ・ホンダは
優秀なエースドライバー が頑張って結果を出しているにも
拘らずチームの経営は風前の灯火です。

予算が年間500億円ともなれば、一流の経営手腕がなけ
ればチームを運営することが如何に難しいかを表すケース
といえるでしょうし、ビジネスの要素が大きいからといっ
てビジネスの論理でレースに参入しても、必ず成功するとは
限らないというのが世界最高峰レースの別の側面です。

こういった現象が目前に広がっているときに、それを眺める
人々はどちらのチームを応援したいか?

日本人だからとか、判官贔屓体質だとかといった理由では
なく、応援する理由というのは「頑張っている人がそこに
いるから」だろうと思います。

頑張っている人がそこにいて、それを応援する人が声を上げる。
その声を聞いた人が集まってきて、周りの人々に価値を伝える。

これがレースでもビジネスでもマーケティングでも経営でも
ないスポーツ、いや人間の営みの魅力なのでしょう。

そういうチームが日本から生まれて、いま世界の最前線で
誇りをかけて挑戦している。

それを応援したいです。

もし日本企業がスポンサードするなら日本人の誇りを世界に
アピールすることになるでしょうし、外国の企業がスポン
サードするなら、それがグローバルスタンダードなレースの
姿として整理されるのでしょう。

いっそのこと日本政府( 国土交通省 )がビジット・ジャパン・
キャンペーンで「 Yokoso!Japan 」とプロモーションに利用
する手もないわけではないです(マレーシア、バーレーン、
トルコなど前例あり)

我々日本人に対し、スーパーアグリという媒体へベネ
フィットを見出す能力(ゼロから価値を創造する能力)が
試されていると言えるかもしれません。

日本と日本人を世界中の人に知ってもらう格好の媒体は
なかなか他に見つからないものです。

こういうチームには、ぜひ今後も世界を相手に闘う姿を
見せてもらいたいと思います。

感謝!






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Last updated  2008年04月30日 17時20分02秒
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