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2008年09月23日
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カテゴリ:
ミラノ
ンス・モードへのマテリアル供給から始まったファッショ
ンビジネスも、今では アルマーニ ヴァレンティノ 等々の
有名デザイナーが、競ってコレクションを発表する場所で
もありますね。

私は、ときどき 伊勢丹 の新宿店で買い物をするので、ファッ

買い物をするわけでもないのに(笑)、モンテナポレオーネや
スピーガなどのブランドショップ通りを散策します(笑)。

ここ数年、日本にいて感じていたのは、いわゆるファッショ
ンブランドのプライシングが強気だったことです。一般の
庶民が景気のケの字も感じない戦後最長の景気を謳歌(?)
したのかどうかよく分からないところで、ブランドビジネ
スは巨大化と存在感を増していて、その過程でシーズン毎
に強気のプライスが掲げられていたように思います。

すると、日本人観光客が抱く淡い期待は「イタリアに行け
ば安く買える」というもの。その真実や如何に?と思って
日本女性の期待を一身に背負って歩き回ってきました(笑)。


です。感覚的には日本で買うとの変わりません。

これは、数年ずっと続いてきたユーロ高が大きく影響して
いることは間違いありませんが、背景にはいくつかの理由
がありそうです。

お役に立てるかどうか分かりませんが、私が歩いて感じた


まず、ヨーロッパの景気が良かったこと。

正確に指標をチェックしておりませんが、ここ数年EU
各国は景気が良かったと思います。ミラノの街を歩いて
も、何十年と続いた老舗が閉店し代わって巨大なブラン
ドショップになっていたりします。

つぎに、経済がグローバル化していること。

21世紀に入って、金融業界から経済が地球規模となった
ので、ブランドビジネスのような生産付加価値の高いビジ
ネスでは、株式の上場等によってビジネスの大規模化が
起こっていますね。

さらに、新興国に市場が広がっていること。

ヨーロッパの街を歩いていて気づくことは、韓国や中国、
BRIC's等の新興発展諸国からの観光客が非常に多いこと
です。

これらの人々は、従来のアメリカからのリタイア組サイト
シーイング観光客とは種類が異なり、ブランド商品の購
入に熱心なようです(それでも日本人ほどではない、笑)。

だいたい、このような理由によってブランドビジネスは
絶好調。どの程度の事業計画かは不明ですが、巨額な設備
投資と広告露出がなされているようです。

ブランドビジネスといえど、業界間では競争があります
から、業界内地位を争って競争もあるでしょう。

そんなことから、強気のプライシングとなっているのは?
と思います。

また、別の観点からみると、飛行機のなかで SATC
観ましたが、アメリカでは若い女性が愛とブランドを求
めてニューヨークにやってくるそうなので、同時期に好
景気の恩恵を受けた人々は、お小遣いの使い先がブラン
ド物に流れたことも想像されますね。

さて、皆さまの関心の的である、ではこれから一体ブラ
ンドはどうなるのか?という点に関しては、私見ですが、
グローバルプライスとなると思います。

これは、上記のアメリカ人と日本人(と、現在夢中になっ
ているその他の国の人々)が、ブランド商品を PLC 上の
成長期から成熟期に移行させつつあるからです。

つまり、誰もブランド物を持っていなかったときには、
商品に憧れという価値がありましたが、誰もが何か一つ
でもブランド物を所有するようになると、まだ希少価値は
残っていても、憧れは間違いなく消え失せることになり
ます。

現代のように、誰もがブランド品のひとつやふたつを所
有するようになると、次の段階では「より新しい商品」や
「他人とは違った商品」を開発して提供することになり
ますね。もはやこの段階に移行しているということです。

ですから、ブランドビジネスとしては憧れの存在という
ポジションを維持しつつも、従来とは異なる商品を提供
していくことになります。

このあたりは、 ルイ・ヴィトン をみていれば、容易に気
づくところだと思います。

したがって、今後は「安く買える」という理由で、イタ
リアにブランド品を買いに出掛けるような旅行というの
は(日本の経済力の衰退と共に)成立たず、「現地でしか
買えない商品を買う」という理由がある場合のみ、買い
物をすることになるのでは、と思います。

感謝!






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Last updated  2008年09月23日 17時45分06秒
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