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2011年11月01日
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今週末で閉鎖されてしまうメルシャン軽井沢蒸留所の、おそらく
最後の試飲に供されているであろう20年シングルカスクが、樽
番号2321番のものでした。

私が訪れていたときには、19年と20年と2種類がありました
ので、もちろん両方試してみましたところ、19年の方がシェリー
が強く出ているタイプ、20年の方が樽熟成香がしっかりと出て
いるタイプでした。

話は替わって、ワイン販売の世界では「飲みやすさ」というのが
消費者に商品を理解してもらう点から、分かりやすい指標として

でも同様の物差しを導入するのならば、19年の方が甘くてキャ
ラクターもはっきりしていて飲みやすく、しかも価格も割安とい
うところだと思います。

しかしながら、19年と20年のわずか1年しか違わない(熟成が
年数に比例すると仮定するなら5%の差)ものを飲み比べさせて試
飲に供するというのは、「これらは違うのですよ」と口に出して言
わないけど本当は言いたいということでしょう。

つまり、その世界では20年の方が高く評価されるということを
暗にアピールしたかっただろうと思いました。

そんなことを考えながらテストしてみると、ゴールデンプロミスの
きれいな麦の味が沢の水のように走り、シェリーの香りと樽の熟

似ていますが、マッカランのオフィシャルほどシェリーは強くなく
より高いレベルでバランスしています。もしブラインド・テストだっ
たら、私は区別がつきません。

メルシャン軽井沢20yo 樽番号2321

私は飲み物も食べ物も甘いものが苦手なので、19年だったら遠
慮したいところですが、こちらならばモルトとシェリーとオークが

ときに飲みたい感じです。

もしマッカランが、モルトウィスキー界のロールズ・ロイスという
なら、軽井沢はベントレーと言えばいいじゃないか。むしろ、ベン
トレーだと言って売ればよかったじゃないか、という感じすらいた
します。

もしこういった販売促進面の戦略的取組みが十分だったなら、余市
や山崎や秩父と同様に国際的なウィスキーコンテストの上位に並ぶ
常連として、十二分な成長事業になりうると誰もが思うポテンシャ
ルをもっています。

本家のベントレーの方は、別の会社に引き取られて新しくリニュー
アルに成功しました。モルトウィスキーのベントレーはどうでしょ
うか。不死鳥のような軽井沢が見たいですね。

メルシャン軽井沢20yo 樽番号2321

感謝!






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Last updated  2013年05月27日 10時51分55秒
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