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2011年11月25日
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カテゴリ:
1を書いたのは、カラー&イメージコンサルタントの鳥沢久美子
先生のカラボレーション・サイトで、色がテーマでした。今回は
今年の買い物についてがテーマです。

昨年のギリシャ債務問題をきっかけにユーロ圏の経済が低迷して
いる問題は、今年になってスペイン、イタリアに波及し、足元で
はフランス、ドイツといった中核国まで影響が見られるような大
問題になってきました。

その渦中にミラノを訪れるというのは、なんとも言葉にするのが
難しい空気が漂っていて、ちょっと上手く切り取れるものではあ

国の陽気さは微塵もなく、人々がそそくさと帰宅の足を速める風
景は晩秋のアルプスの麓のよう、自分が何処にいるのか分からな
くなるような別国の風景でした。

そういうリセッションの風景のなかのヨーロッパというのは、平
時のタカビーな姿勢は皆目見られず、Tシャツと短パン姿で「ちょっ
と何か食べたいんだけど」とレストランの店頭でつぶやいてもカ
メリエーレは喜んで特等席を用意してくれるような世の中です。

さて本題の青いシャツですけれども、こういうご時世では見える
風景が違ってみえるくらいですからアパレルショップも一見同じ
店が内容はまったく違うということも当然起こり得ます。

例えば、シャツは3枚買うと「3枚目はたったの1ユーロ」とい

ツも3枚買えば99ユーロになる、といった具合です。

こういう販売促進をしなければ満足な売上が立たない景況感とい
うことがはっきり見えるわけですが、だとするとここまで低価格
になれば、見えない品質にも影響が出てくるのが当然の成り行き
でして、元来よくない縫製から生地、タグに至るまで品質を低下


価格だけに着目するなら、青いシャツが欲しい方には絶好のチャ
ンスといえます。ス・ミズーラだって従来では考えられなかった
ような出血非常識価格でお買い得。1ユーロ100円近辺の今な
ら最高の条件でしょう。一枚どうですか?

そのチャンスのなかで心配なのは、大きな経済環境の変化によっ
て、伝統的な製法で作られていたような生地や色が失われてしま
うことです。

あの青というか藍というような色は他の国では得られないもので
あり、縫製の悪さを補って余りある魅力だけを求めて世界中から
需要があるはずで、この程度のこと(ユーロ危機)でヘコタレテた
まるかとしぶとく生き残るのか、新しい時代に右往左往している
うちに対応能力を失って消えていってしまうのか、その岐路に立っ
ているように見えるからです。

備忘録として書いておきたいのは、店頭でブルーのシャツを眺め
ながら「次回来るときには、違う店で買うことになるだろうな」
という感想を持ったことでした。

Felice per le camicie italiane, per sempre.

La camicia italiana

感謝!






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Last updated  2013年05月27日 10時47分26秒
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