hananoiro

hananoiro

PR

バックナンバー

2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月
2025年07月
2005年04月18日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ボクは走って逃げてあなたの顔を見てほっとする。

無茶なことをお願いしてみる。
お父さんなら抱きしめてくれたのに。
いつも抱きしめて、手をつないで眠ってくれたのに。
お父さんの匂いなんかわからない。
声なんかわからない。思い出せるようでおもいだせない。
なんであんなに大事なこと、忘れてしまうんだろう。
ボクは憶えておきたかったのに。

肌着を脱いだ胸がちょっと吃驚するぐらい白かったことや
多分ちょっと口が大きかったことや
笑い声 わらいごえなんて全然わかんない
ボクを呼ぶ 呼び方さえもわからない
またちゃんと話がしたい
お話を聴かせて欲しい。
ボクの手はお父さんと同じ大きさになることなどなく
たとえ何歳になってもずっと、だからその手を掴む。
ボクより背が大きいから好き。一緒に立って肩に顎を乗せることなんてできない。ボクが後ろから覆いかぶさっても重たいとは言わない。
「ねぇ、ねぇ お父さん」
首にまとわりついてもうっとおしいとは言わない。

いなくなるとわかっていたら
わかっていたら。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年05月02日 14時49分42秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: