2005年03月10日
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3月3日は桃の節句。とはいえ、こんな時期に桃の花が咲くわけもなく、旧暦

わけぎのぬた、はまぐりのおつい(うしお汁)というのが、わが家の恒例でし
た。わたしには女兄弟がいなかったので、ひな飾りや白酒、ひし餅はありませ
んでしたが、節句の行事としてはおすしを食べることになっていたのですね。

わけぎというのは軟らかい葉ねぎ(青ねぎ)で、これを湯通ししたものを酢味
噌(米酢+白味噌+砂糖or味醂)であえれば「ぬた」という料理になります。
ここにイカか貝のむき身が入れば、より高級な料理になるのでしょうが、子ど
もはだいたい酢味噌が嫌いと相場が決まっており(?)、わたしもひと口だけ

的には「早春を感じる料理」というほど思い入れがあるわけでもありません。

ひな飾りをしなくとも、子どものころは「ひな菓子」を買ってもらったりしま
した。ハクセンコのような砂糖菓子でひし餅や巻きずし(ちゃんと小さく海苔
が巻いてあった)などの形にしてあり、コリコリと食べると美味しかったのを
覚えています。しかし、一度は本物のひし餅を食べたいと思い、大人になって
ようやく買って網で焼いて食べました。そのときは網じゅう焦げついてしまい
ましたが、これはどうやら砂糖をたっぷり練り込んだ甘い餅だったんですね。

(長らくお待たせしましたが、本日より再開いたしますので、またご贔屓に)





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最終更新日  2005年03月10日 23時20分22秒
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