2006年12月29日
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子供のころ、冬にはよく「たきたき」をしました。今にして思えば、「豚肉と

いました。どんな具が入っていたか、詳しくは思い出せませんが、薄切り豚、
ざく切りの白菜のほかは、長ねぎ、菊菜、春雨などだったでしょうか。大人は
ぽん酢醤油を付けて食べました。正月4日から後は、お飾りにしていたダイダ
イを、汁を搾って使い、それに醤油を混ぜ合わせていました。酸っぱいのが苦
手だった子供のわたしは、醤油を鍋の煮汁で薄めて、それで食べていました。

「水煮き」は「ちり鍋」と呼ばれることも多く、たきたきは「豚ちり」と呼ん
でもいいかもしれません。「ちり」は、薄切りにした肉や魚の身が、加熱され

に限るわけではなく、ふぐを使った水煮き鍋の「てっちり」も有名です。肉や
魚や野菜からだしが出ますから、煮くのに使うお湯は、白湯か、または昆布を
敷いて沸かし、沸騰直前に引き揚げた昆布だしであることが、ほとんどです。

醤油味の汁で煮込む「寄せ鍋」や、甘辛い味付けをしてしまう「すき焼き」と
は違って、各自が好みの濃さの付け汁で食べる「たきたき」は、スマートな鍋
料理でしょう。さらに、鍋料理一般に言えることですが、食べ終わったあとの
余った汁も魅力です。雑炊(おじや)にすることが多いですが、たきたきの汁
は塩分が入っていないので、ほかにもいろいろと使えるだし汁なのだろうと思
います。アクと、余分な脂を取り去った汁も、保存して活用したいものです。





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最終更新日  2006年12月30日 00時42分40秒
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