Dr.半熟卵のつぶやき～女性医療の現場で働く産婦人科医の日記～

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October 29, 2004

｢ゆる体操｣のススメ

(4)

テーマ：キレイになる為に.:*・°☆(23511)

カテゴリ：婦人科の豆知識

　やるなら「今」だよ！

　書いてある内容はどれもなるほど～、というもの。一体何について書いてあるのかというと｢月経血コントロール｣の方法について。
　なんじゃそりゃ、と思うでしょう？簡単に言ったら、子宮と膣の奥を緩める＆膣の出口だけを締めることで、月経血が流れ出ないようにプールしておいて、定期的にお手洗いで排尿するように月経血を出す、という方法。これって、95歳以上くらいのむか～しの日本女性は着物の生活の中で自然にできていたことなんですって！

　そもそも、現代女性がひどい月経痛や腰周りの冷えに悩まされたり、若いうちから腰痛や肩こりがひどかったり、20代や30代でも尿もれに悩んだりするようになったのは、｢緩めるべきところと緊張させるべきところが逆になっているから｣なのだそう。
　確かに、いろんなところを｢ゆるめる｣必要があると、日頃の診療でも実感する事が多いですね。ヒーリングやオーラメディエイションの呼吸をやってみると、自分の体が普段いかにカチカチにこわばっていて、気も血液も隅々まで巡りにくくなっているのかがよくわかります。
　体がこわばると、心もこわばってしまいます。自分の心がこわばると、周りの人との関係もぎしぎしと音を立ててしまう事が多くなってしまいます。その結果････自分へのストレスがさらに大きくなる････こんな悪循環断ち切りたいですよね。

　この本の中では、まずはじめに｢ゆるめる｣方法が説明してあります。きちんと緩めるべきところを緩めてからでないと、正しい月経血コントロールは出来ないようです。
　具体的な方法は、残念ながら｢転記禁止｣との注意書きがありましたのでここでご紹介は出来ませんが、代わりに本を2冊紹介しておきますね。
｢女は毎月生まれかわる」高岡英夫・三砂ちずる著　ビジネス社 。内容もコンパクトにまとまっていてすぐに読めちゃいます。毎月の生理痛がひどいんだけど、薬に頼るのはどうしてもいや！ってい人にはオススメの1冊です。
　もう一つは、こっちの方が興味をそそるかしら･･･ ｢美しくやせる『ゆるダイエット』｣高岡英夫著　マキノ出版 。紹介してある「ゆる体操」の内容はどちらもほぼ同じもの。ただ、モチベーションという意味では、こっちの方がやる気が出るかもしれませんね。

　ちなみに、高岡英夫さんという方は、肩書き的には運動科学総合研究所所長。あらゆる武道やスポーツに長けた、運動研究家と言ったら分りやすいかしら。実はこの高岡さんのお話は、去年の5月に直接聞いた事があったんですよ。｢女性のための抗加齢研究会｣のセミナーの中で、やっぱり「ゆる体操」のお話をされていました。

　私がこの体操の中で、一番興味をもったのは、｢自分の体をいとおしむ｣ことが基本になっている点です。優しくなでたり、筋肉の緊張具合を意識したり、細胞の一つ一つを気にしながら呼吸をしてあげたり････忙しい現代女性にとっては、自分を大切にしてあげる時間をちょっとでも確保する事が、｢きれいになれる｣第一歩なんじゃないかな、と思う今日この頃。

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