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誕生の島ビックアイランド

雑感
アキ
BIG ISLAND 誕生の島ビックアイランド
真っ黒な溶岩大地の上に広がる広大なリゾートホテル。
目の前には雄大なマウナケアの頂きが見え、
右手には神々しいマウナロア、左手には穏やかなコハラ山脈が見える。
後ろを振り返れば強い日射しの中で蒼い海が輝いている。
360度どこを見渡しても全てが美しい絵画のよう。
コハラコーストは最高の高揚感を味わえるところ。
この魅力に憑かれたら最後、何度となく引き寄せられてしまう。
そしてこれから先もずっと、ここが私のハワイ島の拠点になるだろう。


サドルロードを走る山越えはエキサイティング。
海がなければハワイとは思えない荒涼とした土地。
溶岩層を横目に見ながらひたすら走るガタガタ道。
目的地はノスタルジックな港町ヒロ。
やって来たところ、通ってきたところ、着いたところ、
すべての全く異なった面持ちに少し頭が混乱する。
そして、これこそがハワイの魅力とまた強く実感させられる。


カメハメハ大王生誕で有名なハビィの町を通り過ぎ、
曲がりくねった270号線をひたすら走り続けると、
いきなり壮大な断崖が飛び込んできた。
ポロル渓谷だ。
この神々しい場所に強く惹き寄せられたのは何かの導きか。
突然、カーラジオからお気に入りのメロディが流れだす。
絶妙なタイミングに脳内麻薬が溢れ出す。
谷底に続く急な斜面の山道を、
完全に壊れた私は夢中で駆け下りた。
こんどは目の前いっぱいに黒砂の海岸が広がった。
蒼い海と黒い砂浜のコントラスト、人影のない海岸。
そう、これはやはり神の導きだった。


活火山のキラウエアにあるボルケーノ火山国立公園。
その中にある直径3900mのハレマウマウ火口や、
海に続くチエーン・オブ・クレーター・ロードは、
マグマに焼き尽くされた、緑も生物も息耐えた死の世界。
自然という響きには似つかわしくない、無彩色の超自然。
でも、この場所に悲劇性はない。すべてが山の女神ペレの悪戯だから。
そして、それは新たな創造の世界でもある。
それらを受け入れ、神秘を愛する島の人々。
近代文明がいかに無意味かを思い知らされる不思議な場所。


この島の常宿はヒルトン・ワイコロア・ビレッジ。
モノレールやボートで移動するほど広い敷地。
ディズニーランドのようと苦笑され、
優雅な大人の時間は期待できないものの、
そこかしこに興味深い空間が用意されている。
中でも一番のお気に入りは、敷地の端にあるブッタ・ポイント。
その名の通り小高い丘に巨大なお釈迦様が鎮座ましまして、
かなり唐突な西洋的仏教ワールドが展開されている。
それを背に眺めるサンセットはコナにも劣らない。
陽の沈む前からベンチを確保し、変化していく空と海を肴に、
ワインで乾杯するのが何より楽しい。






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