しあわせのもと。

出産の日<出産>

うつらうつらしながらも、時々痛くて目が覚める。
「うぅうう・・・」と30秒くらい痛んでまた収まる、という感じ。

赤ちゃんが降りてきてると、胎動が少なくなるというけれど、
私の場合は生まれる直前まで激しかった。

「もういいんだよ・・・出てきていいんだよ・・・」
と、おなかをなでながらつぶやいて眠りについた。

次に目覚めて、ふとトイレへ。
すると、大量の出血。
おお、いよいよ、と思い、ナースコールした。

「出血?ああ、それでいいのよー。産まれる準備だからねぇ。」
「3時半になったらもう一度検査しようねぇ。」
なんてケロッと答えたっきりちっとも登場せず。

またちょっと眠り、次に目が覚めると、なんだかヘン。
明らかに出口の様子が違うのが自分でもわかる。

「な、なんか出てきそう!!」という私の言葉に
慌てて旦那ちゃんがナースコール。
「はいはーい、今行くからねぇー」
なんて答えられてしばし待つが、いっこうに来ない。

そうこうしてるうちに、私は本能で限界だと気付く。
「ダメ!もうだめ!出てくるってば!!早く呼んでーっ!!!」
もう夢中で旦那ちゃんにすがってた(爆

やっと来て様子を見てくれた助産婦さん。
「あら大変!もう全開近いじゃないの!分娩室行かなくちゃ!」
だから言ったじゃん・・・・(T▽T)あははは。

旦那ちゃんにつかまり歩いて分娩台へ。
暗かった部屋から分娩室は明るくて、とてもまぶしかった。
「さぁー赤ちゃんに会えるよ!がんばろうー。」
なんていわれながら、陣痛に合わせて呼吸をととのえる。
鼻から吸って、ゆっくり吐いて。波がきたら思い切りいきむ。
顔は、おへそのあたりを見るように上げる。

立ち会うのを迷っていた旦那ちゃんも、夢中で手を握ってくれた。

いきむこと3回。もうギリギリだったらしく、
「今先生来るから、いきんじゃだめだよ、いきんだら裂けるからね!」
なんて言われて、私はもういっぱいいっぱい。

「もうだめー!!我慢できないよぅっ!」
「しゃべらないの!しゃべったら力入るよっ!」
はっはっはっはっ・・・と短い呼吸にして先生を待つ。苦しい。出したい。

ようやく先生到着。
もう、いきめるなら何をされても良かった。
あんなに怖かった切開も、全然怖いとも思わなかった。

途中であったかい水?がドーッと流れるのを感じた。これが羊水なの?

そして、思い切り一回いきむ。
「さぁ、もういいよ。短く息して。」
手を胸にあてて、短い息を繰り返す。
そうすると、にゅるりっ と、ハルが出てきた。

午前4時14分。2606グラムで元気な産声。
血だらけで生まれてくるのを想像してたけど、あまり血もついてなくきれい。
いろんな処置をされて、私の胸につれてきてくれた。
うっすらと目を開けて、私の方を見てくれている気がした。

終わった・・・・・出したっ。
旦那ちゃんがハルとツーショット写真を撮ってくれた。
のんきにピースする私。これなら二人目もいけるわ♪なんて思ってた。

が、しかし・・・・。
その後の処置がなかなかだったのだ・・・。(涙


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