1.思い入れについて
「型」から入るって言葉があるように好みの形状とか、カラーはけして無視できない事項だと思います。
ギター歴が長くなると、単に形状とかカラーよりも音色とか弾きやすさ等々求めるモノが多岐に渡ってくるのですが初心者の場合、「練習を継続する」意味からも例えば好きなギタリストが使用している等、「思い入れ」重視で購入された方が良いかと思います。
以上を踏まえた上で次からの項目を読み進めて下さい。
2.メーカーに関して
メーカーと言っても大規模な工場を構えたメーカー、最近よく耳にするルシアーと呼ばれる少人数の職人さんが製作してるメーカーと大きく分けて2つの形態が存在します。
自ずと生産規模や品質管理も異なり、それぞれメーカー毎にデザイン、音質等こだわり、特徴があります。
このメーカーも先に書いた「思い入れ」と言う意味でで大きな部分を占めるのではないでしょうか。
3.予算に関して
スティール弦のギターに関しては、バイオリンのように歴史が長いわけでなくこの世に誕生してから100年足らずということもあって何千万もするギターは存在しないようです。
しかしたとえ100万円といえどギター一本につぎ込める人は多くはないはず。
もちろん私も含めて。
国内の量産メーカー品であれば2万円弱からありますが音色や弾き易さにおいてはお勧めできるモノではありません。
6万円以上のモデルになると継ぎ接ぎボディではなくメーカーによっては単版で製作されたものもあります。
個人的にお勧めするのは8万円クラスから上のモデルでメーカー独自のコンセプトが感じられるようです。
海外モデルでは普及製品で10万円くらいから、個性を感じられるモデルで35万円からといったかんじでしょうか。国内製品に比べ高価なものが多いです。
海外の10万円前後の普及価格帯モデルに関して言えば国内の同価格製品の方が品質的には信頼がおけると私は思います。
4.奏法に関して
ブルーグラス等に代表されるフラットピッキングやストロークでガンガン弾き語りするにはドレッドノートと言われる大きめボディ、繊細なフィンガーピッキングには小柄なボディで広めのフィンガーボードのモデルが一般的とされてます。
しかし私も含めてドレッドノートタイプのギターでフィンガーピッキングをするギタリストはいくらでも存在しますし、問題ないと思います。ただ小柄な女性や子供がジャンボタイプ、ドレッドノートタイプのモノを手にした場合はボディの大きさゆえに右手の可動性に影響しますので考慮が必要となるでしょう。
5.材質に関して
表板は一般的にスプルース材が使用されてます。
横、裏板については安い順にマホガニー、ローズウッド、ハカランダとなりますが良い材質を使用しているから良い音が鳴るとは一概に言えず、逆も同じことが言えます。
フィンガーボードに関してはエボニー(黒檀)が個人的には好きであると同時にお勧めです。
6.製作時期に関して
ギターにも他製品と同様、新品のみならず中古品、古いけれど希少価値のあるビンテージなどが存在します。人が使ったのは嫌だぁーとか多少の傷等の外観にこだわる人は新品を、となりますしとにかく安く手に入れたいって方には中古品がお勧めです。
ビンテージについてはまさしく骨董品のようなもので、その時々により価値も変動するし、高価なモノでも保管状態の悪いモノや長年弾かれておらず品質的に劣化している場合もありますので購入の際には熟練した観る目、聴く耳が必要となります。