入院～胸水穿刺
航生とママの入院日記♪
入院～胸水穿刺
９月２８日（水）
今日、朝パパと一緒に子供達を私の実家に預け、Ｈ市の県立中央医療センターへ。Ｓ先生の診断を受ける。
今、赤ちゃんが陥ってる状況が「胎児水腫」という事。胸水と上半身のむくみがみられるからだそう…。あまり一般的な症状ではなく、４０００～５０００人に一人でる確率だとか。県内でいえば、年間の妊産婦さんが１２０００人なので、年に１人か２人でるかでないか…というトコロらしい。
Ｓ先生はこの春まで、大学病院の先生で、こちらの病院に来られたんだけど、こっちに来てからは私が初めてだ…っておっしゃってた。
これからの治療は、とにかく原因を探ること、その辺りの事、パパと詳しく説明を聞いたが、もう何がなんだか…理解したようで、難しい内容もあるので、イマイチ…？ってところも。それより何より、先生はとりあえず全ての可能性をおっしゃるから、極端な話、赤ちゃんがダメだという話も時々出、落ち込んだりパニくったり…。冷静にしてはいたけどね。
まあ、とにかく検査して、原因を探っていって、経過をみる…んでしょうか？
話が終わると、入院の手続き。お産以外で生まれて初めての入院。
その間、あいまをみては、託児所の申込み手続きの記入に追われる。早く書いてパパを送り出さなきゃいけないし、忙しい。。。
夕方、心音モニターをつける。時々ハリがきているので、ウテメリンを飲むことに。この薬は、たっくんを妊娠中にも飲んだことあるけど、動悸がするのでけっこう苦手…(>_<)
16:00 ウテメリン
深夜 0:00 ウテメリン を飲む
個室なんで病室内なら携帯メール程度は使ってもいい事に。ラッキー^^ けっこう便利です。
９月２９日（木）
8:00 ウテメリン
夜は何度も目が覚めた。朝かと思って時計を見ても、２時半とか３時半とか…。病院にいるとあまり動く事ないので、疲れていないんだろう。
ウテメリンを飲んでも、あまりドキドキするような事なくなった。
ＡＭ中、暇かとおもいきや（今日はＳ先生が外来なので）、シャワーの順番をとって入ったり、今日はＮＴＴのＴＥＬ工事なのでＮＴＴに連絡したり…、心音モニターつけたり…。
ＰＭ 入院診療計画書届く。
以下、書き写し
「病名」 胎児水腫 両側胎児胸水 羊水過多（疑い） （現在２６週（七ヶ月））
「病状」 このままにしておくと胎児死亡を来たす可能性あり
「治療計画」 胎児水腫の原因を検索。可能性のある治療法を試みる。新生児治療が可能とかんがえられれば、娩出（帝王切開）させ、新生児治療に移行する。入院期間 今後３ヵ月。（←最長で…と思う。状態が良くなれば退院して、通院？てな話もあった）
「代替治療」 代替治療は特にありません。
「予想される効果とリスク」 胎児胸腔穿刺、胸水除去により、胎児水腫の原因究明が可能かもしれません。また胸水除去により胎児水腫が改善する可能性があります。
胎児胸腔穿刺、胸水除去術施行時に胎児死亡になる危険性があります。また母体にも危険があります。（胎動により胎児心臓や肺に針がささり、出血する、子宮壁からの出血、感染等）
胎児胸腔羊水腔シャントにより、胎児水腫が改善する可能性があります。
シャント術には太い針を使用するので、母体・胎児に危険があります。
シャント術時の胎児死亡、シャントチューブの迷入(胎児胸腔内、子宮内、母体腹腔内等)母体出血、感染、羊水塞栓(羊水が母体の血管に入り、母体生命が危険になる疾患、発症率1/3万)
原因が不明で治療法がなく、胎児死亡、あるいは新生児死亡を来たす可能性があります。
万が一、異常が発生した場合は輸血を含めて万全の対応・・・・
とまあ、こんな内容。これにＳ先生の署名があり、自分も同意のサインをし提出、原本を私の方に、コピーを病院が保管です。
ＰＭ４時過ぎ～
Ｓ先生の診察、エコーで赤ちゃんの位置を確認。穿刺、胸水除去の処置を今からする事、確認されたので、少々こわかったが「お願いします」
すぐに第二分娩室に行き、準備が始まる。
分娩台に寝かされ、周りにシートをひいたり、点滴、血圧、心拍（？）を体につけられ、身動きできない状態に。なんだか簡単に考えていたので、びっくりと緊張で体がガチガチに…。あ～手術ってこうなんだ…と思う。ホントの手術はもっと大変と思うけど。少し気分を味わった。
その状態でしばらく待ち、Ｓ先生と、もう１人女性の産婦人科の先生、そして臨床技師のＴ先生とで、処置スタート。
お腹はもう全体に消毒液を塗りたくり。やっはりＴＶでみた手術の風景みたいだ～。
赤ちゃんは横向きになっていたので、片方の肺が下側に…。
とりあえず、上にきている方の肺の水をとる。痛み止めの注射をして、いよいよ穿刺。普通の注射針よりまだ細い針とはいえ、お腹の中に入ると痛い……××
赤ちゃんが動かないように祈りつつ…先生が慎重に赤ちゃんの方に針をさす。５ｃｃ…６ｃｃ…とか、もう１人の先生がでてきた胸水を吸引（？）しているみたい。こちらは無事終了。
次に、赤ちゃんの向きが変わるのを待って、もう片方の肺の水をぬくんだけど…これがなかなか動かない！！先生が「いい子だから～～」と呼びかけながらお腹を押すんだけど、動かない。あげくの果てには寝てしまってるのか？動かなくなる。かなり四苦八苦。一度、一瞬向きが変わったので、針をさしたけど、そうすると、今度は動くので（痛いんだろう）また針を抜く事に。
すごい緊張感、張り詰めた場だった。しかし、うちの子はみんなガンコだ…(^_^;)
とにかく、いい位置にこない。もう１人の先生が「明日だったら…？」と言ったけど、続行。
そうこうしているうちに一瞬いい位置に来たので、もう一度トライ！
今度は成功！！
順調にお水が出ているのだけど、私が…痛い！！
でもなんとか頑張って、無事終了。神様に感謝です。もちろん先生にも！
先生も汗だくだった。
結局、両肺あわせて５０ｃｃ位お水が出た。まだすごく小さいはずなのに、こんなにお水をためてたなんて…かわいそう。
その後、私は分娩室で安静に。終了したのは６時半頃だった。
途中寝たまま食事をとることに。１人でこれをするのは難しい…。だれか食べさせてくれたら…。その後、お腹のハリをみる為にモニターつけてると、パパがやってきた。少し心強い。
８時になったら部屋に帰る。点滴がついているので、車イスで。
やはり、しばらく安静みたい。これ以降、毎回おしっこの量を測ってメモすることに。
パパ帰る。しばらくぼうっとＴＶを見ていると、ちょうど阪神が優勝を決めたところだった。なんだか疲れているんだろう。コンタクトしたまま寝てしまった。
これ以降、しばらく食後に抗生物質を飲む。ウテメリンは点滴でしているので、飲まない。
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