野ウサギの奮闘記

野ウサギの奮闘記

出産エピソード


その日の朝、前からあった坐骨神経痛が悪化し、そのことも兼ねて母親に病院へ連れて行ってもらった。
赤ちゃんの心電図(?)をとった。
すると先生から「軽い陣痛きているみたいだし、神経痛つらくて家に帰ってもたいへんでしょう?」と急遽入院することになった。
そのときは3人部屋に入院したのだけど、実際には私の他に1人しかいなかった。
そのお母さんは初産らしく、夜中に泣き止まない子供をあやし、
「どうして泣き止まないの?」
とイライラしてました。看護士さんにも「おっぱいをあげてもおむつを変えても泣き止まない」と訴え、その日は看護士さんに見てもらったようでした。
それを聞いていた私は、まだ人事のように感じていました。
次の日、神経痛がすっかり治り退院。
しかし、その晩からおりものに血が混じっているような感じが・・。
おしるしかと思ったけど、ダンナにももしかしたら・・ということを伝え一晩様子をみることに。
5日。やっぱりまだ症状が続いていたので不安になり、病院へ電話してみた。そしたら「まだ大丈夫でしょう」と。
余計不安になったけど、もしかしたら入院した時に内診してその時の影響もあるのかな・・とその日は過ごしました。
6日。夕方から何となくお腹が痛くなってきた。
それが定期的になってきたのは19時頃。夕飯を食べながら間隔を測っていた。10分間隔になったのは21時ころ。
病院に電話したら、とりあえず入院の準備をして病院に来てくださいと。
だんだん強くなる痛みにその晩は一睡もできませんでした。
その病院は個人病院だったんだけど、分娩室が二部屋しかなく、その日産まれるだろう人は3人いた。
7日朝、少し陣痛が遠のいた私は一度部屋に戻された。(入院した時から分娩室にいたのだ)
11時ころから再び陣痛が強くなり、分娩室へ。
なんとも表現できない強い痛みに、私は半狂乱になっていた。
母親とダンナが付き添っていてくれたんだけど、話かけられても何も返事ができず、陣痛の合間は息を整えることで精一杯だった。
12時半ころ先生が来て診察してくれたのだけど、子供が真っすぐ下を向いていないとのことで、出産にはまだまだ時間がかかるとのこと。
しかし、それまで母体がもたないとのことで、助産婦さんが「麻酔しますか?」と。が、それに答えることすらできない私。母がもう一度私の顔を覗き込んで尋ねた時に、一言「うん」と言うのが精一杯だった。
そして急遽無痛分娩で出産することになった。
麻酔をうってからというもの、さっきまでの苦しみはどこへやら・・。
すっかり普通に戻った私は、お茶を飲む余裕すらあった。
入院してから何も口にしていなかったし。
いよいよ子供が真っすぐ下を向いた時、陣痛促進剤を使いながら、お産は進んでいった。無痛だからいつ陣痛がきてりきめばいいのかわからない。
なので助産婦さんの「りきんで~」の言葉に合わせて、必死で力んだ。
しかし、足まで麻酔がきいていてうまく力めない。
でも、我が子を自分の力で産みたかった。
その思いが通じたのか15時58分、娘は産まれたのでした。
2994グラムでした。
その晩38度の熱を出してしまったけど、初乳を与えることもできた。
先生にあの状態のままだったら、帝王切開だったよ、と言われました。
今度また出産することがあったら、無痛分娩にしたいと思います。

後日談
退院する日の朝、前の日に抜糸したところが、トイレに行って用をたしたときに、傷口がぱっかりとひらいてしまったのだ!
あまりの痛さに再び絶叫!
診察した先生もびっくり。
再び縫うことになったのだが、その時の消毒が痛くて痛くて泣きそうでした。1週間後再び抜糸したのでした・・。





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