笑顔の連鎖 ’08



7月7日(月)・8日(火) 道徳の公開授業が市立の小学校でありました。
見学者も多く、いつもの施設訪問とは随分違う雰囲気でした。
訪問した《○○学級》の授業のねらいは、セラピー犬と触れ合う体験を通して、
子どもたち一人一人が動物に対する優しい心を育むこと。輝く命、限りある命、
つながる命を重ねあわせて生命尊重を感じ取るきっかけを作ることでした。
1日目は3つのグループに分かれて、着席したままのふれあい形式でした。
子どもたちには「可愛いね、あったかいね」「でもあっちいけ」と身体を硬くしたり
「やっぱりちょっと触ってみたい」といった葛藤がありました。
犬との距離も少し窮屈で「もっと自由に」という思いが残りました。
2日目は、教室で一つの大きな輪を作って19名の生徒が椅子に座り、
その内側へ11頭のセラピー犬が均等に分かれて入場しました。
子どもたちは自由に動き回り、犬と仲良くできる子から積極的にふれあいを始めました。
私がリードを預かった体の大きい黄ラブ(10歳♂)のところへは、先ず、
見学者の同伴と思われる小さな女の子がヨチヨチと飛びついてきました。
近くにいた子どもたちには、まだ少し「こわい」「いやだ」といった感じがありましたが、
小さな女の子がさわっても大丈夫だと思ったのか? 
一歩二歩、恐る恐る‥子どもたちの心の縺れた糸がほどけていくようでした。
それぞれに個性があり、犬と距離を縮めていくのに時間のかかる子もいましたが、
それを待つことができる性格の犬だと、
特に怖がっている子たちとの交流がスムーズだったように思います。
小さくて動きが多い性格の犬は、犬が好きな子どもたちと教室内で散歩をしたりしました。
1日目は制限がありましたが、2日目はあまり制限を受けないで
(先生と一緒に)子どもたちは好きな犬のところでふれあう事ができました。
活動の合間にボール投げをしたり、ひっぱりっこをしたり積極的に遊ぶ子どもたちも
いました。
前日からの積み重ねが犬との自由な関わり合いに結びついたのでしょう。
「昨日があって、今日がある」ことが目に見えるようでした。
今回の活動は2日間でしたが、今後も(チャンスがあれば)ゆっくり回数を重ねることで
犬たちとの絆は深まり、すぐにたくさんのことができない子どもたちにも
笑顔が増えていくのではないかと思いました。
2日間のふれあいを通して、
硬くなっていた何かを少しづつ緩め、和らげることのできる、
そして《命を伝える》お手伝いができるセラピー犬たちを改めて誇りに思いました。
今夏、七夕の折に楽しい活動に参加できたとことを心から感謝しています。


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: