゚・*:.。 のんびり兄 With 子怪獣 .。.:*・゜ 

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7/1 退院

退院の日。
1分でも1秒でも早く この病院から去りたかった・・・・・
ひめちゃんの小さな棺の中に入れる ドライアイスを パパが会社から持ってきてくれると・・・・
パパもなかなか来ない。
そのうち実家の父が迎えに来てくれた。
パパがやっと来てから  看護婦さんに妃萌ちゃんを連れてきてもらった。
下にひくのは白いタオルが良いと・・・・・
(実家の父 と 義父が・・・・)
私は 女の子だから ピンクのタオルが良かったのに。
タオルをひいて 白いタオルにくるまれた妃萌ちゃんが来た。
もう 妃萌ちゃんは 顔も手も足も全部堅くなってしまっている。
冷たい冷たい妃萌ちゃん。
涙は止まらない。
冷たくなった妃萌ちゃんの顔を優しくなでて 涙こぼした。

そして 足早にこの病院から去りたかったけど 血栓症の時半月入院していた外科病棟のある看護婦さん1人に お世話になったお礼が言いたかった。
その病棟へ行ってみた。
いた・・・ 看護婦さんが・・・
その看護婦さんも 今回の私のコトは聞いたみたいで知っていた。
「頑張ったね・・・・ 」 抱きしめてくれた。
私は 号泣した。
「頑張ろうね。」って・・・
血栓症の時に お腹の赤ちゃんも一緒に頑張ってくれたし 辛い入院生活してきたのに。。。。。。
悲しくて 悔しくて 辛かった・・・・
どうして・・・・
そうして 私だけ???



そして 妃萌ちゃんを連れて 病院を去った。

”もう二度とこんな病院にくるもんか・・・・”と思いながら・・・・
でも 7/13 この病院での診察が入っている。
外科(血栓症)と産婦人科・・・・
産婦人科は 産後の子宮内の経過を見るため。
あの主治医の顔も見たくないのに・・・・
こんな病院に来たくないのに・・・


実家へ着いた。
実家に付いて 
”妃萌ちゃん じいじんちおうちだよ。 妃萌がお腹にいる時一緒にこのおうちにいたね。 じいじの声 ばあばの声も聞こえたよね?”

暑い7月の上旬。
クーラーをかけた実家のお仏壇の部屋に妃萌ちゃんを寝かせた。
棺に入ったまま・・・・
私は ず~っと妃萌ちゃんのそばにいた。
陽斗が幼稚園に行ってる間は ず~っと・・・
陽斗が帰ってきたら 陽斗には 心配かけたくなかったから なるべくは陽斗が居ないときに・・・泣いた・・・・

小さな小さな棺には 小窓が付いていない。
だから 棺を開けるしかない。
あまり開けると 冷たい空気が逃げるからよくないのだけど 妃萌ちゃんを見ていたかった。
1秒でも長く妃萌ちゃんの顔を焼き付けていたかった・・・

”妃萌ちゃんごめんね・・・・ごめんね・・・・”と謝ることしかできない。
涙拭くタオルは いつも妃萌ちゃんのそばにあった。


陽斗が幼稚園から帰ってきた。
陽斗は妃萌ちゃんに逢いたいと・・・・
怖がらずに 妃萌ちゃんのコト 「可愛いね~」ってまんべんの笑顔で言ってくれる・・・・ 本当に嬉しかった。
きっと 陽斗も妃萌ちゃんの誕生をすごく楽しみにしていたんだ~
でも この子ながら きっと何が起きたのか分かっているんだろう・・・・

泣いてる私を見ては
「お母さん 泣かないでね。 頑張ってね~」って言ってくれる。
本当に 陽斗には 救われた。
この子がいなかったら きっと私は壊れてしまっただろう・・・

陽斗の為にも これから先 頑張らないと!!!!
ってこの日思った。


その日は 妃萌ちゃんとママと陽斗兄ちゃんと3人で川の字で寝た。
妃萌ちゃん・・・・
喜んでくえたかな???



★バイバイの日へ・・・★









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