現在、進められている教育改革?において
大きく欠落していると思うのが、
個の確立についての考え方です。
今、進めようとしている方向は、
どちらかと言えば、集団主義の方向のように受け取れます。
我を主張する自由主義が問題だという認識から、
行き過ぎた自由を矯正する「シツケ」が大事だという
荒っぽい論理が、実質的な思考停止状態で論議されています。
問題となっているイジメも
根本的には、昔ながらの村八分意識を引きずっているからではないでしょうか。
やはり自律的人間像よりも、 他律的受動的な人間を良しとするのは、
日本人全体の潜在的な合意なのではないでしょうか。
自己主張よりも、集団第一主義が本音のように思われます。
だとすれば、集団の規律からはみ出した者が、お仕置きを加えられるのは
本音の部分で、仕方がない、と思っているのでは?
そんなお上が、上の方からの指導として
「イジメてはいけない」「こうしてはいけない」と全国一律に懲罰を加えるのは
本質の解決に向かっているとは思えません。
日本人の伝統的な集団意識がすべて悪いとは思えません。
なら、どこは活かして、どこを矯正し、
個の確立は、どのように進めるのか?
今まで、教育現場で、本当の個人主義が教えられたことは無いと思われます。
ゆとり教育が間違いだと言いますが、
本当のゆとり教育が実行されたところは、ホンノ一部でしかなかったのに、
その考え自体が間違いだとは言えないはずです。
明かに、これからの日本人が直面する問題や
子どもたちが乗り越えていくべき問題を考えると
伝統的な集団主義では、行き詰まると予想されます。
異質な人間を受容する風土、
多角的な考え方ができる思考能力
自分のアタマで考え、行動する勇気
こちらの方こそ、バランス的に見ても
日本の教育が重点をおくべきだと思うんだけどなあ。
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