クラスをまとめられず悩んでいるベテラン教師が増えています。
小学校・中学校問わずです。
自信を失い辞めたいと思っている人も多いようです。
これまでの指導方法が通用しない。
専門家は『発達加速化現象』
=子供たちの思春期の訪れが低年齢化したことも原因にあげています。
社会的なルールを理解する前に自立心が強くなり、
自我が一人歩きしてしまうという。
教師に、情熱や使命感が無くなったわけじゃない。
金八先生流の情熱だけではダメだ、ということだと思います。
もちろん、生徒と仲良くなるだけでもダメ。
誤解を恐れず言えば、
教師が認めてもらうには、結局
「授業で圧倒するしかない!」 のだ。
生徒が一目も二目も置かない、ただの教師という肩書きに
きれいごとの話しを聞かされても、
今の子どもは、タルいのです。
子どもたちを導きたければ、
「実力を見せつけてやるしかない!」
説得力と感動のある授業をして、目を開かせるんです。
子ども達は、圧倒的に賢いもの、強いものが大好きだから。
どんなに小手先で、楽しいことをしても、一瞬は受けますが
授業が下手ならすぐにバカにされます。
そんな教師がいくら情熱的に人生論を語ろうと、
残念ながら、誰も話しを聴きません。
そうじゃなくて、授業の実績を積み重ねて後なら、
きれいな人生論もストンと受け取ってもらえます。
だから、教師は 授業技術を磨くことこそが何より大切 なのだと思う。
そもそも学校は、きれいごとの世界です。
しかし、残念ながら、子どもだけでなく、大人の世界もクールです。
大学出の保護者から尊敬を集める先生からならともかく、
普通の先生が、 大義名分や熱意でPTAを動かすのは、相当困難です。
でも、考えてみれば、これは当たり前のことかもしれない。
金銭関係もなく、昔のように、「お上」意識が無い場合、
人が人を動かすには、尊敬を集めて、信頼感を勝ち取る以外
本来、道はないはずだ。
子どもが、愛とか友情とか、根性に無関心なわけではない。
マンガやドラマには、心から感動している。
子どもは明らかに変わってきている。
しかし、これは、健全な変化かもしれないのだ。
寅さんも、クラスをまとめ切れなくて、悔し涙を流したことは、何度もあります。
その都度、過去の栄光を捨てて、もう一度、ゼロから要素を洗い出し、
組み立て直すことが必要だと思い知らされました。
とにかく、「生徒指導」だけでは、やっていけないことに
学校関係者は目覚めて欲しいと思います。
そして、一人の教師任せにしないことです。一人じゃ無理ですって。
複数の目で子どもの情報交換をする。その時間を増やす。
そして、何より授業技術を貪欲なまでに高める。
1時間でいいから、「必殺授業」を完成させる。
結局、学校管理者の業務の配分や協力体制作りがポイントなのだろう。
現場の教師以上に、管理職の力量が問われる時代なのだと思われます。
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