しまった! 寝てしまった。
NHKの不登校の番組を観たかったのに。
想像ですが、番組の内容は、子どもの悩みとともに、
先生たちの奮闘記でもあったのだと思います。
「教師受難の時代」だと言われています。
確かにそうでしょう。
多くの中学校、高校が荒廃しています。
(小学校も、もちろん、問題あるんでしょうが)
イジメや、キレル姿は、あまりにも馴染んでしまっています。
こんな状況下で、悩めるマジメな先生は、
あるいは神経科にかかり、あるいは、登校拒否を起こし、
最悪の場合には、自ら命を絶つということさえ、引き起こしています。
寅さんの身近な先生方も、本当に奮闘しています。
アタマが本当に下がります。
個人的には、感謝しきれない先生がいっぱいいます。
だからこそ、寅さんは考えてしまうのです。
キレたり、問題を起こすのは、その子どもが悪いことは、
間違いないでしょう。
そして、家庭教育に問題があることも。
暴れるのは、暴れる人間が悪いのです。
それは当然です。
しかし、・・・・・・しかし、なのです。
この根本原因は何なのか、ということを追求していくのが、
大人の責任であり、特に、プロの教育者の使命であると思います。
原因は、ほとんどの場合、現象面にはなく、
もっと深いところにあるものです。
それは、学校の在り方、そのものではないでしょうか?
そして、そういう在り方を許している(いや、作っている)国なのです。
国は、社会の常識からかけ離れた、「隔離施設」を作っているのです。
総合で、地域との交流を奨めているようですが、
そういう言葉が出るってこと自体が、現実、交流が無いか、珍しいことの証明です。
さらに、それさえも、学力重視のかけ声の中で、再び切り捨てられようとしています。
このオリの中での、マジメな先生方の、良心的な教育活動は、
大きな救いではあるのですが、皮肉っぽく言えば、
悲劇的な、悪循環ももたらしています。
だからこそ、先生の悩みは深いのです。
出口が見えないのですから。
もちろん、いい加減で、無感覚で、不勉強で、
自己保身にのみ日々を費やしている先生は、
コメントするのもバカらしいものです。
プロ意識に欠けた人は、悩みません。
責任感の薄い先生も、悩みとは無縁です。
現状を見れば、悩まない教師などいるはずがないのに。
これで、悩まない先生は、人間としても、寅さんは認めることができません。
そういう先生は、オイトイテ、
教師も生徒もダメージを受けているのは、
日本の教育には、構造的な欠陥があるからです。
この本当の敵に向かって、
声を大にして、叫ばなくてはなりません。
まず、プロとして、教師が叫ぶべきですし、
また、納税者として、子どもをもつすべての親は、
権利として、国や文科省に、教育改革を要求すべきです。
その解決方法や、主張はいろいろあるでしょう。
真っ向から対立する意見もあるでしょう。
でも、それでいいのです。
それで、真剣に議論が闘わされ、
いろんな教育の在り方が、見えてくれば、必ず環境は変わってきます。
一番、情けないのは、「声をあげない」ことです。
親として、納税者として、一個の人間として、恥ずかしいことです。
「お上から与えられる教育」は、とっくの昔に終わっているのです。
「子どもがのびのびと育つ教育」
「教師ではなく、生徒が主体の教育」
を要求するのは、民主主義国家の国民として
当然の権利です。
教員補助としての活動が、今日からまた始まります。
新入生との新しい出会いも待っています。
以上の意味でも、先生方のお手伝いをしていきたいと
決意を新たにしているところです。
学校の中と外を自由に出入りできる寅さんだから、
できる部分もあると思うのです。
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