プロ教師としての大きな資質の1つが、
あらゆるものに対する旺盛な好奇心であることは、間違いないことでしょう。
「なぜこうなんだろう」という疑問を抱く能力です。
それが、現場の問題を解決する際の
大きな推進力にきっとなります。
私たちが情報に囲まれた暮らしを送っている以上、
教育は人の営みのほぼすべてに深く関わっています。
いま世の中で起きているありとあらゆることも
すべて、教育の視点で見ることができます。
次から次へと興味は尽きないものです。(私には、すべてが実験材料に見えます。)
理科に生徒が意欲が湧かないのは、なぜなんだろう?
その理由をじっと考えながら言葉に置き換えていくと、
まず理科のことを自分は何も知らないということに気がつきます。
理科教育の問題点を少し知ると、
次々に色んなことを知りたくなります。
そして、実際に科学者に会い、科学の歴史に詳しい人に会い、
今その科学教育をとりまく環境がどういう状態にあるかということを
自分の中に取り込み、咀嚼する。
この作業はとても面白く、興味深いものです。
こうして様々な情報を取り込むと、
顕在化していなかったその教科の大きな可能性が見えてきます。
あとは、
余計なことをせずにいかにその可能性を子どもたちに伝えていくかということだけです。
自分から何も付け加えてやる必要はないのです。
常に、世の中には、すごいポテンシャルが潜んでいるんだという前提で関わってみたらどうでしょう。
そのとき、何よりも、自分の状態が大事です。
何に対しても興味を持てる状態におくことです。
話は飛びますが、
世の中には面白く無いものなんて1つもないのです。
面白いということは「えっ、何これ」と思うことです。
分からないから面白いのです。ただ、全く分からないものは、疑問にもなりません。
つまり、分かる部分と分からない部分が同居していること。ビミョーにわからないのが最高です。
だから、分からせる授業は、良くないと思います。
だって、本当は、誰も分かってないんですから!
『分かった』と言う時の実体は、
分からない部分がまだあるにもかかわらず、
自分にとってそれは関係ないものとして距離を置くこと。
だから、「もう分かった」と言う人は、、
ある意味、「その分野に、私は力が無いんだ」
と宣言しているようなものなのです。
ところで、
このブログよりちょっとだけマジメな弟分
好奇心魔法学校 を編集中です。
過去の記事の整理と、
「好奇心」に的を絞った教育技術の提言にしていこうと思っています。
長い目で、ときどき遊びにいらしていただければ幸せです。
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