蟹工船が、ブームだそうですが、
先日、明治時代に、若い女性たちが工場に出稼ぎに出た状況の
検証の話を読みました。
時計に縛られ、非人間的な労働に従事させられた、と言えば
とても悲惨なイメージです。
女工哀史というタイトルにもあるように、
何となく、暗い印象がプンプンします。
しかし、当の女工だった人たちから聞き書きした話では、
彼女たちが、その生活を「嬉しかった話」として
嬉々として語っているのです。
考えてみれば、明治の前、すなわち江戸時代には、
女性は、各自、家の中で一人黙々と、
糸を紡いだり、織物を織ったりする労働に従事していたわけです。
それが、明治維新になって、外に出られるようになったのです。
そして、同世代の人と一緒に工場で働けるようになったのです。
だから、ある面では、あきらかに
工場労働は、江戸時代の家内労働よりも良かったのです。
明治初期には、
「若い娘が、二~三年も工場に働きに出れば、家が建った」
ともいいます。
非人間的な労働というような見方をするのは、
それらの女性よりも、もともとずっと良い生活をしていた
上層部の人々だけだったのではないでしょうか?
時代が変化するときは、
出来事を悪く解釈する方が主流になります。
変化に対して、不安に思うのが自然であり、
そして、変化に反対する声が大きくなるものです。
その陰で、変化を歓迎する人も多数いるのですが、
そういう人は、反対の声が静まるのを待ってから
出てくるものです。
つくづく、歴史や社会状況は、いろんな角度から見なくてはならないと思わされました。
科学寅さんが、お世話になっている
古川南中学校の青空学級の生徒が
文化祭に向けて製作している
値段設定で悩んでいるのですが
思い切って、マーケットの声を聞いてみることにしました。
もし、よかったら、適度な入札をお願いします。
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