君ならできる!


水に潜らせると友人達を黙らせるほど
かっこいいという噂である。

普通のダイビングだけでなく、
タイタニックの映画が作られた時に
海の底に沈んだタイタニックを撮影する船に
乗っていた事もあるプロの深海男。

海の事を知り尽くしている。

私といえば水が怖い人。
小学校の高学年まで水の中で目を開ける事が出来なかった。
ハワイの海などまったく満喫していないし、
ビーチにだって滅多によりつかない。
日焼けも泳ぎも苦手。

『私が国際結婚した理由』 にも書きましたが、
こんな私にだんなは一生賢明に水泳を教えようと努力をした時期があった。

好きな人に海底の美しい世界を見せてあげたい!
そんな気持ちで一杯だったのだと思う。

話は新婚時代にさかのぼる。

ある日、私はだんなに青いビニールの袋に入った
ぶ厚い本を渡された。
袋には"PADI"と書かれている。

そう、それはダイビングトレーニングのクラスのおけいこ袋だった!

「クラスの申し込みをしたから参加してくれ」と、
いきなり渡されたのだ。

(〇o〇;) 
なんて強引なの?!
わたしは水がとっても怖いのよ。
海底に潜るなんてとんでもない。

しかし断る暇もなく、車に乗せられて
ダイビングのクラスまで連れて行かれた私。

計画的だった。
ずっと前から申し込みをしていたのに、
行く直前に本を渡すなんて。

それも観光客の集まる"お気楽クラス"じゃなかった。

受講場所に集まった人達は
筋肉質の若いアメリカ人男性ばかりが
10人ばかり揃っていた!

"うぉ~っす!"と挨拶したくなる様な意気込みを感じた。

女性は私ただ、一人。
( ̄□ ̄;)ジョウダンでしょう~!

「頑張れよ!英語わからなかったら聞いてくれ。
僕がそばにいるからな。」

"(;;、)ヾ(^^ )"
You can do it! 大丈夫、君ならできる!″

せっかくここまで準備をしてくれた以上、
とりあえず挑戦するしかなかったと思う。


続きへ



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: